私はこれまでに、50歳の時と55歳の時、2回婚活をしています。

 

50歳の時は、結婚相談所でのお見合い婚活。
そして55歳の時は、アプリでの婚活でした。

 

同じ「婚活」でも、当時の私はまったく違う状態で向き合っていました。

 

今回は、その最初の婚活である
50歳の時の体験について書いてみたいと思います。

 

結婚相談所の登録などで、

初期費用として使った金額は、252,450円。

 

「これで結婚できるかもしれない」
そんな思いもありました。

 

でも結局、
結婚相手を見つける前に、私は退会しました。

 

当時の私は、
婚活がうまくいかなかったと思っていました。

 

でも今振り返ると、
そもそも私は「結婚したかった」のではなかったのです。

 

その頃、私は職場で
想定外の部署異動を言い渡されていました。

 

慣れない仕事。
思うようにできない自分。

 

それがとてもつらくて、
「ここから逃げたい」という気持ちでいっぱいでした。

 

だから、

 

「結婚して誰かに養ってもらえたら楽になれる」
「収入の安定した人と結婚すれば、すべて解決する」

 

そんなふうに考えていたのです。

 

実際にお見合いをして、
11人と会い、10人の方から2回目のお誘いもいただきました。

 

でも、関係が現実味を帯びてくると、
「何か違う」と感じて、また逃げたくなる。

 

その繰り返しでした。

 

そして何よりつらかったのは、
 

“いい人に見られるように自分を演じ続けること”でした。

本音を出せない関係に、疲れてしまったのです。

 

当時の私は、

 

・嫌われたくない
・ちゃんとしていないといけない
・できる自分でいなければいけない

そんな思いでいっぱいでした。

 

だから、


お金を使って婚活をしていたのも、

「幸せになりたいから」ではなく、
「今の自分から逃げたかったから」だったのだと思います。

 

本当は、

 

職場で
「ちゃんとできる人として認められたい」

それが私の願いでした。

 

でも私は、
できない自分を受け入れられず、
誰かを頼ることもできませんでした。

 

だから、
違う場所で解決しようとしてしまったのです。

 

今ならわかります。

 

自分とつながっていないと、
お金の使い方も、人生の選択も、どこかズレてしまうということ。

 

その後私は、不慣れで不得手な仕事にも向き合いながら、
少しずつ自分の得意を活かせるようになり、

結果的に、60歳まで仕事を続けることができました。

 

もしあの時の自分に声をかけるなら、

 

「できないことは、できないと言っていいんだよ」
「もっと人を頼ってもいいんだよ」
「できない自分をダメだと思わなくていいんだよ」

そう伝えたいです。

 

もし今、

お金や環境を変えれば何かが解決する、
そう思っている方がおられたら、

 

少しだけ立ち止まってみてほしいのです。

 

本当に望んでいるものは何か。
本当はどんな気持ちを大切にしたいのか。

 

そこに目を向けることが、

遠回りのようでいて、
一番やさしい近道なのかもしれません。