リオオリンピック、盛り上がっていますね。( ^ω^ )

昼夜がちょうど反対ではありますが、時差が12時間違いなのでわかりやすいような気がします。(夜の9時→あちらは朝の9時)
 
さて、今日は石灰沈着性腱板炎という病気の治療の流れについて簡単にまとめます。(※なるべく簡単に書こうと心がけているため、あえて正式な医学用語ではない部分もあります。)
 
肩関節の中にあり、関節を安定させている4つの筋肉の総称が(肩)腱板です。
 
その腱板の中に石灰(カルシウム)が沈着(くっつくこと)して、急性の痛みや、運動の制限を起こす状態が、石灰沈着性腱板炎です。中高年の女性に多いとされています。
 
石灰の沈着が少ない時はレントゲンに写らないこともありますが、大きくなるとはっきり写ります。(レントゲン以外の検査としては、MRIや超音波検査も行ないます)
 
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⬆︎右の肩関節を前から見ているレントゲン写真です。
腕の骨(上腕骨)は肩関節の中に入ると丸くなり、骨頭(こっとう)と呼ばれます。その骨頭のそばに、骨と同じ白さに写る石灰の沈着が写っているのがわかりますか?(赤い矢印の先です。)
腱板などの筋肉はレントゲンには写りませんが、この石灰沈着は腱板の中にあるものです。
 
さて、症状とレントゲン写真などから石灰沈着性腱板炎と診断がつくと、まずは痛み止めの内服肩関節内への注射などの治療が行われます。
また、レントゲンで見ながら石灰のある部分に針を刺して吸引するという治療を行うこともあります。ただし、当初はコーヒーミルクのようなドロドロした液体だった石灰も、時間が経過すると歯磨き粉が乾燥したような硬さになっていくため、吸引することができないこともあります。
 
痛み止めや、注射、吸引もあまり効果がないような時は、環状通東整形外科では小さな傷で行う肩関節鏡手術で肩関節の中のクリーニング手術を行うことがあります。
 
手術時間は平均的には30分前後で終わります。関節鏡で腱板の状態を観察し、石灰を除去したり、それ以外に傷んでいる部分があれば削るような処置がおこなわれたりもします。
 
全身麻酔と神経ブロック注射で、手術中から手術後まで、なるべく楽に過ごせるような方法でおこなわれています。
 
 
 
肩の痛みには石灰沈着性腱板炎以外にも、腱板断裂もありますし、2つが合併していることもあります。
肩関節の痛みでお悩みの方は、歳のせいだから…とあきらめずに、専門医への受診をお勧めします。
 
環状通東整形外科を受診される際は、電話による予約をおすすめしております。(予約をされても受診される患者さんが多いため、お待たせすることはございます。)
 
環状通東整形外科
 
011-780-8080
 

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