石のハンコを押す

 

一般的に書画に押されているのは

落款(らっかん)といって、石のハンコで署名捺印して

私が書きました と証明するために押します。

 

私の書には

石のデザインのハンコを

押しているのもあります。

 

今回は

石のハンコについて

書きたいと思います。

 

 

■もくじ■
1 落款(らっかん)を押す
2 石のデザインのハンコを押す

 

 

 

1 落款(らっかん)を押す

 

書が完成すると

落款を入れて作品を完成させます。

 

 

落款とは

落成款識(らくせいかんし)の略で

落成・・・書画の完成

款識・・・署名・捺印

ということを表します。

 

 

作品の最後に

朱色の落款を入れることで

作品が引き締まります。

 

 

朱泥(しゅでい)という

書画に押す朱肉で押します。

 

 

落款の位置で余白の分割が変わるので

作品の印象が変わる時もあります。

 

 

とはいえ、

押すときは

直感です。

 

 

 

落款は大きく2種類

 

白文・・・印鑑の文字が押した時に白いもの

書において フォーマルな印

 

私の場合 春瓔書 白文印 で署名捺印完了です。

 

白文印には 本名を入れますので

私の場合は 中川充子 と入ってます。

 

 

参考作品

 

 

 

 

 

 

 

朱文・・・印鑑の文字が押した時に赤いもの

白文より 気楽に押せる印です。

 

雅号(書道会でのペンネームのようなもの)を入れますので

私の場合は 春瓔 と入っています。

 

作品にこの署名せずに印だけ押したりします。

 

 

参考作品

 

 

 

 

 

正式な 署名捺印以外は

割と自由ですので

作品の雰囲気や意図などで

作者が決めます。

 

私の書には

白文の漢字de書を押してますが

自由な書と思ってください。

 

 

参考作品

 

 

 

 

 

2 石のデザインのハンコを押す

 

私は

石にいろいろな図柄を掘った

ハンコを押しています。

 

わざわざ硬い石に掘らなくても…

と思われますが、

石は予期せぬところでかけたり、

縁をわざわざギザギザにしたりして

古い感じにしたりします。

 

これが、趣があるところです。

書にはあっていると思います。

 

これも

書アートのひとつですね

 

 

 

 

すでに記事にしている

3点 全て

石のデザインのハンコを押しています。

 

 

こちらは 色が豊富な

スタンプ台を使っています。

 

 

決まり事がややこしそうですが、

正式な白文の署名捺印以外は

自由です。

 

 

私の作品の場合は

軸装(掛け軸に表装したもの)以外は

自由な書です。

 

 

今後のイベントなどのワークショップで

実際に石のデザインのハンコを押して

カードなどを制作していただける

企画ができる時には

記事でお知らせしますので

よろしくお願いします。