たまに行き当たる疑問の一つに、年干支・月干支の切り替わりってどこでとるの?というのがあると思います。
紫微斗数で使う太陰太陽暦なら話は早く、正月初一の子の刻から年の切り替わりです。
一方、四柱推命で使う干支暦で、節入り日の、節入りの瞬間までの間は前月か翌月か、立春の日なら立春の瞬間までは前年か今年か、という疑問があると思います
例えば、2016年の立春は2/4の18:46(東京)ですが、それより前、或いは2/4の子の刻~申刻までは乙未歳己丑月なのか、丙申歳庚寅月なのか、という事です。
前者の場合、1日の途中で月や年が切り替わるのが納得できないという「感覚」の問題が一番大きいと思います。
後者の場合、節入りしてないのに切り替わるとはこれいかに、という疑問がわくと思います。
最も確実なのは、両方の命式作って、対象者の過去や現在と一致する方を選ぶ事です。
しかし、実際にはほぼ「前者」、つまり節入りした瞬間から月支が切り替わり、その直前までは、四柱推命で使う干支暦においては前月・前年で取るべきだと、今のところ考えています
今のところ、根拠は大別して2つです
理由の一つは、月支は太陽黄経そのものであって、日時とは独立であるからです。
干支暦の月支とは日干支の集まりではなく、あくまでも太陽黄経=節を基準にしているものです。なので1日の途中で、日干支と独立した動きをとって切り替わってもおかしくない。もともと、月支は日干支を基準にはしていないからです。
一方、年干と月支で月干が決まる事、干支暦の1年は厳密に太陽が天球を1周する事=黄経で規定されていることを考えると、年と月は連動しています。
というか、年もまた太陽黄経によって規定されているので、太陽黄経が立春に節入りした瞬間からようやく歳の切り替わりです。
つまり、四柱推命・八字においては、年と月は連動、日と時は連動しているが、前者の組と後者の組は連動はしていないので1日の途中で月や年が切り替わってもおかしくないという事です。
これはちょうど、年月が車の前輪2つ、日時が車の後輪2つみたいなものですね。
そして4つあって初めて通常走行可能と
なお、これはあくまでも四柱推命・八字においてであって、占術体系・理論体系の違うものはまた別です。