心身の両面のサポートが、本来ある体の機能を高め、
体を回復させることになるという考え方が、
意外に知られていません。
それは、私達が病気や体調の悪い状態に対する
意識が、病気=「~病」⇒「薬」、「手術」が必要。
という選択肢が当たり前のような認識になっている
ことにあるかもしれません。
これは、私達が西洋医学の恩恵を受け、
当たり前のように、薬を飲み、
医師が言うことは当然で、
小さな頃から病気や体調が悪くなる要因を
このように理解しているからではないかと
思います。
今の現代の病態は、頻繁に報道される
癌のことからもわかるように、
「慢性疾患」が主な病気の状態です。
癌、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、
これらそれぞれ病気の名前がありますが、
元は、すべて生活習慣が原因であったり、
ストレスにあります。
認知症でも生活習慣やストレスが、根本の
原因だと言われるぐらい、今の殆どの病気の
根本には普段の生活が関係しています。
「数値を正常化すること=治療」
という方程式のみで行われていることにも
問題があると思います。
治療対象が、「個人差のある患者」
ではなく、「~病」という
病気の形、西洋医学で作られた病名に
あるからではないでしょうか。
ある本には、乳がんになり、
他の部位まで広がった状態で、
手術、化学療法を受け、医師から
「心の準備をしておくように」と
告げられ、
免疫力をみる数値が低い状態
(免疫細胞のT-リンパ球が異常に低い状態に
下がった状態)であったが、
ランニングが好きだったので
ランニングを続けました。
幸いにもこの方は、生きのび、
免疫細胞の数値も少し上がってきました。
しかし、それは取るに足らない増加と
医師に言われました。
ランニングを続けることが、生命を繋いでいる
ことや健康状態をわずかでも向上させていること
は考慮されていない。
このような心身両面の総合的に患者さんを
捉えることが必要です。
個人差があり、同じ病気にみえても原因が
異なることがあるという考え、可能性を
探ること、患者さんの気持ちや体質が考慮される
ことが必要ではないかと思います。
ライフスタイルの質にも考慮されて
症状の原因に注意が払われることが
必要です。