血液の流れが重要な理由は、生命維持に不可欠な役割があるからです。
血液の中には、全身に酸素や栄養を運搬して、炭酸ガスや老廃物を受け取って
体外に排出する赤血球や細菌やウイルスなどの異物の捕食や排除する白血球、
傷口の止血や修復する血小板、また血液そのものには、体温調節することには
欠かせません。この血液の循環は、体内を約50秒で一周するといわれています。
血液には、これらの様々な役割を果たす働きを担っていますから、とても重要だと
言われているわけです。
この血液の循環で、とりわけ重要な部位は、毛細血管だと言われています。
動脈などの太い血管は、ドロドロ血液でもなんとか流れていくそうで、
毛細血管の内径は約7ミクロンと非常に細く、これに対して赤血球は、直径約8ミクロン、
白血球は、直径10~25ミクロンで毛細血管より大きく、ちょっとしたことで流れが悪くなりやすくなると
言われています。この毛細血管は、細胞に接しながら動脈と静脈の橋渡しもしているので、
毛細血管の流れが悪くなれば、太い血管にも影響がでるそうです。
しかし、毛細血管より大きい赤血球や白血球が流れるのか?それは、赤血球、白血球には
変形能という、ごくわずかな力で自分の形を変える能力が備わっていて、それによって
自在に毛細血管内を通り抜けることができるようです。
血液の循環が悪くなってしまうのは、このように、赤血球、白血球の状態によって、
うまくいかなくなってしまう事にあります。
このような赤血球、白血球の状態がおかしくなってしまう事が、ドロドロ血液ということになります。
ドロドロ血液の原因は、ストレスや過労、過剰な運動、紫外線、喫煙などで体内の活性酸素が
過剰に増えて、白血球が粘着性を帯びて、白血球同士や他の血液成分とくっつく事で生じます。
これにより、毛細血管を通過できないことや毛細血管を塞いで血流の流れが悪くなります。
あと、血中の糖が高い状態にあると、赤血球の膜が変性して、赤血球の膜にあるマイナスの電気の
働きが働かなくなって、赤血球同士が反発し合う事ができなくなって、変形能が低下してしまうと
言われています。又、この血中の糖は、血小板の血が固まる能力が高まりすぎて、ザラザラした
状態になるとも言われています。
動物性食品の摂りすぎも悪玉コレステロールが増え、これが赤血球の膜が厚く硬くなって
変形能が低下してしまうと言われています。
生活習慣が体に大きく影響を与えることが分かると思います。食に対する意識もとても
大切な事だと思います。