最近特に、「動物性タンパク質」が日本人に合わないと言われています。


これは、もう2002年ぐらいから言われている事ですが、その根拠として


日本人の食の歴史が、今でも遺伝子として受け継がれていることにあって、


肉や牛乳を消化する能力が低い事、それに加え、ヒトは本来、動物性食品を


摂取する動物ではないらしいです。


ヒトは、自分の体にあるもの(肉)を食物としてとる必要はなく、他のものからそれらを


作り出せ、足りないものは、糖質だけだと言われています。


牛や豚などの哺乳類の体は、基本的にヒトと同じで、哺乳類を食べるということは、


ヒトがひとを食べる事と同じだと言われています。


ヒトの食物としては、遺伝的距離がヒトから離れているものの方が良く、


哺乳類よりは鳥類、鳥類よりは魚類が良く、ヒトにとっては植物が食物としては、


一番合っているという事です。


西洋人は、食料にする植物が少ない土地に移り住んだことで、動物性タンパクを


食べてきた歴史が、日本人に比べて動物性タンパク質を消化しやすい腸を持つことに


なったと言われています。日本人の中にも、歳をとっても肉を食べても平気な方がいますが、


その方は、何らかの遺伝で、消化能力が高い腸を持つことになったのではないでしょうか。


牛乳を飲むと、下痢や腹痛を起こすのは、「乳糖不耐症」と呼ばれていますが、


本来は、牛乳を飲める方が異常であって、飲めない方が正常らしいです。


牛乳や人乳には、乳糖が含まれていて、乳糖は自然界では哺乳類の乳にしか存在しないそうです。


生後の一定期間を過ぎると乳糖分解酵素のラクターゼ活性が、低下する為、


乳糖を分解できず、おなかをこわしやすくなる事が理由のようです。


これは、哺乳類が子孫を残す為の仕組みではないかと言われています。


子供がいつまでもお乳を飲んでいると、吸乳刺激によって分泌されるホルモンが、


排卵を押さえる為、母親は次の子供を妊娠できなくなります。


ラクターゼ活性が低下してくると、子供は自然と乳を飲まなくなり、これが全ての哺乳類に


備わっているという事のようです。(大人になっても牛乳を飲めるのは、このラクターゼ活性が


高い状態が保たれているという話です)


このような自然の摂理や人間の体の働きが、遺伝的に受け継がれている事が、背景にあって、


いろいろ研究された結果、動物性タンパクが、日本人に合わないと言われるようになっています。


まず、腸が動物性タンパクを消化しずらい事は、腸で消化できなかったものが、腐敗して


このガスや有害物質が、血液を介して体中に回ってしまうという事のようです。


最近では、いろんな方が動物性タンパクの体の影響を書かれていますが、この事は


結構前から言われていた事みたいです。


動物性タンパクを多く摂る国ほど、骨折率が高いという報告もあります。


動物性タンパクに含まれる含硫アミノ酸は、体液のpHを酸性側に傾け、これを中和するアルカリ源


として、主に骨のカルシウムが使われ、その結果、カルシウムが尿中に失われるそうです。


骨粗しょう症の為に、牛乳を勧めていた事が、今では変わってしまうのは、科学が進歩して


いろんな事が解明されて、覆されるのは仕方が無いことだと思います。



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