地上波で「となりのトトロ」をやっていた。

「あまりジブリ作品に興味がないけれど、一応観ておくか…」的に、一度だけ昔に観た記憶がある。

「子どもが好きそうだね」位の感想しかなかったのだが、お盆は心がこれでもか!と荒れ果てたせいか、一服の清涼剤を求めるような気持ちでトトロを観てみた。







あれ?

昔の私はどこを観て、何を観なかったのだろう?

いや、何が見えなかったのだろう?

きゅんきゅんくるじゃ〜ないの(笑)

母の実家が農家だったので、子どもの頃の原風景と重なることが多いせいかもしれない。

そして、求めても今世では得られなかった、憧れの家族像と母親像だったりもする。




最近のジブリ作品では、「君の名は」を映画館で観てきたけれど、私の感覚ではよくわからなかった💦「考えるな、感じろ」なのかもしれないが、「となりのトトロ」の方が好きだ。






☝️より、以下抜粋させていただきます👇


しかし実は、太古の昔人間と戦って敗れた「トトロ族」の末裔という驚きの設定だったのだという。



「一番最初に僕が聞いた話はね、かつてトトロ族っていうのがいたって。それで太古の昔、人間とトトロ族が戦うんですよ。それで人間の方が優れてたっていうか、トトロ族やっつけられちゃうわけ。その中の生き残りがいたんですよ。それが、時代時代の中でひょこっと顔を出す。それがあるときはもののけと言われたり、あるときはお化けと言われたり、そういう話だったんですよ」



トトロについて「とても大事なことは、トトロというのは、馬鹿か利口かと言ったら、ものすごく大きな馬鹿だということ」とコメントしている。


なにを考えているか分からない、もしかしたら何も考えていないかもしれない、そういったキャラクターを作りたかったのだという。「すぐ愛想を振りまいたり、目をキョロキョロさせたりする、そういうキャラクターではない」「わかりやすい形で何かを表現しているわけではないけど、大きな存在」であり、あまりものを考えている顔にしないよう神経を使っていたと語った。

しかしキャラクターグッズを作って売っている間に「雑念が押し寄せ」、いつの間にか違うものになったとも感じているといい、「愛想を振りまきすぎたんじゃないですかね」とも述べていた。




この記事を読んで、改めて物語を振り返ってみると、より深みが増した。



「ものすごく大きな馬鹿」

「すぐ愛想を振りまいたり、目をキョロキョロさせたりする、そういうキャラクターではない」「わかりやすい形で何かを表現しているわけではないけど、大きな存在」

というところが、トトロを好きにさせた。

それは、私にとっての「私の中のかみさま」像に近い。

遠藤周作の「おバカさん」が、私の「かみさま」的存在だったが、それに似ているのかもしれない。





私がどこかトトロを好きでなかったのは、

「しかしキャラクターグッズを作って売っている間に『雑念が押し寄せ』、いつの間にか違うものになったとも感じているといい、『愛想を振りまきすぎたんじゃないですかね』」というところだったのかも(笑)




猫バスがお母さんのいる「病院行き」に変わったところで、涙腺崩壊😭

食わず嫌いだった?ジブリ作品も含めて、もう一度この機会に観てみようかな。



年齢を重ねて感性が変わっただろうし、プラスしてがんを経験したことによる大きな感性の変化もあるだろう。

新しい自分よ、こんにちは…なのだ。








でっかいな〜。