髪の毛が順調に伸びている。
大分この毬栗坊主頭に見慣れてきたものの、相変わらず薄毛ところが目立つ。
早く薄いところを覆って欲しい(笑)
後頭部はあえて見ていないが、鏡で正面から見る限り意外に白髪は目立たない。もっと多いかなと思っていたのだが。
元々は直毛なのだが、話には聞いていたがやはり癖があるようだ。髪先があっちこっち不揃いに向いている。
抗がん剤治療の一回目から2週間後くらいで抜け始め、2回目に入る前には中途半端が嫌で自分で髪を切り、T字剃刀でスキンヘッドにした。
3回目くらいまでは伸びてきたところを時々剃刀で剃っていたが、それ以降はツルツルで生えてこなくなった。眉毛もまつ毛もなくなり、顔の産毛も体毛もツルッツル。
生えてくるときは耳周りと後頭部からだったので、その部分が結構伸びてきた。
ウィッグも買ったのに似合わず、暑いし、結局帽子を被っているのだが(お金がもったいなかった…)、襟足が帽子から見えそうになってきた。
頭頂部がもっと伸びてくるまでは、襟足をカットしようと思いたった。20年もベリーショートなので、襟足が長いのに慣れていない。
入浴時に
「襟足だけ髪切って〜」
と夫に頼んだ。
「え〜っ!何?どうやんの?」
と慌てふためく夫。
別に人に見られる訳でもなし(見せられないよ笑)、帽子から出なけりゃいいんだから適当でいいのよとハサミを渡した。
「床屋さんみたいに櫛も欲しいよ。ないの?」
結構ノリノリじゃないの(笑)私はすっぽんぽんで浴室用椅子に座り、夫は湯船の縁に腰掛けてハサミと櫛を持って切り始めた。
櫛で髪を掬い上げながらカットしていたが、それにしてもハサミに髪が挟まって痛かった。夫は手が大きいので大きいハサミを渡したのだが、かなり切れ味が悪いんだよね。今度頼むときは別のにしよう。
戸惑ってた割には、ジョキジョキと勢いよくカットしてくれた。
頭頂部がかなり伸びてきたら、院内のアートネイチャーで予約を入れてカットしてもらおう思っている。そこならカーテンで仕切って、個室のようにしてカットしてくれるので他の人に見られることはない。
でも、そこに辿り着くのはいつになることやら。坊主からどう普通の髪型に移行していくのか、想像もできない。
しかも、この人生初の癖毛だ。今までのようにベリーショートとはいかないよね…。
うーむ🤔脱帽子までの道のりが見えない。
スキンヘッドがとても気に入っていたので、むしろこのままでいいかなと思っていたくらいだ。けれど、いざ髪が生えてくると、ここからあえてスキンヘッドにするのは勇気がいるものだ。
薄毛がどの程度隠せるか。
不安は山積みである。
金糸梅。綺麗な名前だ。