月一で定期検診を受けている。
腫瘍マーカーの血液検査と膣の細胞検査は毎回行われ、当然結果も聞くことになる。
抗がん剤治療を行っている間は体は辛いけど、それと引き換えに芽生えるがん細胞は抑えてくれいるだろうという安心感はあった。
治療が終わった直後からは酷い副作用からの解放と引き換えに、再発や転移への恐怖が強まった。
あれから4ヶ月。
まだ4ヶ月しか過ぎていないのだなぁと思う。
ながい…。
検査の度のドキドキ、憂鬱感は大分克服できたものの、命が1か月毎に区切られている感じがする。
それだからこそ、朝起きて服を選ぶ時は
「今日は何を着たい?」。
ご飯を食べる時は
「今、何食べたい?」
本を読む時は
「今、何を読みたい?」
そんなことを瞬間瞬間で自分に問う。
不思議とがん前のように、いたずらに過去を悔いること、いたずらに未来を不安に思うことは少なくなったかもしれない。
無意識に「老後」や「死なない自分」を確信していた時よりも、こころ安らかなのだ。