たまたま、主治医の経歴について目にする機会があり驚いた。
なんと、市外の実家近くにある大きい病院に勤務されていたことがあったのだ。子どもの頃にも通ったし、旅立った身内は皆その病院にお世話になった。
それに、今でも仲の良い従姉妹がその病院に勤めていたのだが、多分被っている(笑)
一瞬、
「◯◯先生って知ってる?」
とLINEしようとした。しようとしたが、手を止めた。
その返事で、もしも何か「えっ?…」と思うようなことを知ってしまったら?
「◯◯先生って知ってる?その先生、今の主治医なんだよ〜」
とすれば、良からぬ印象を従姉妹が持っていたにしろ、気を遣ってそれを私には伝えて来ないだろう。
それでもちょっと…。
あえて、自分の耳に入れなくていい情報なのではと思った。自分がいつも会って、話をして、それだけで知る主治医でいいだろう。過去とか、他の内々の話など聞いてどうする。
主治医を嫌いになる程辛いことはない。まだまだ、これから経過を見届けてもらう訳だし。
ましてや、月一で内診もある!
嫌になってしまったら、その相手にいくら医師とは言え、アノ格好をするのは耐えられない。
私は、従姉妹にLINEをするのをやめた。
看護師さんや事務員で病院に勤務している人の話を聞くと、驚くことが多い。色々あるだろうなと想像はつくものの、かなり引くこともある。
同僚、先輩後輩はもちろん、医者と看護師、男女のイロイロ。聞いただけの話なのに、思い出して気分のいいものではない。
万が一にでも、主治医に関するそんな類いのことを絶対に耳に入れたくない。
院内にあるがん相談支援センターに行った時、
「主治医の先生は?」
と聞かれたことがあるが、名前を言う前に一瞬だけ躊躇する自分がいた。その名前を告げた時の看護師さんの反応が怖いのだ(笑)もちろん悪口なんて言わないだろうけど、看護師さんの言葉、ちょっとした雰囲気などを察してしまう自分がいる。看護師さんも、そこは気をつけているのかもしれない。
「ああ、◯◯先生ね!いい先生ですよねぇ。」
という言葉は、むしろ聞きたくない。産婦人科医内の他の誰と比べていい先生なんだろう…と思ってしまう。「反対に、良くない先生もいるってことですかね?」と。
「自分はいい先生に当たってラッキー✌️」とはならない。
私が主治医の名前を告げた時は、
「ああ〜、◯◯先生でしたか。(やや半笑い?になって妙な間が少しだけある)優しい先生ですよね。色々とお話を聞いてもらっていますか?」
だった。あの微妙〜な笑いを含む間はなんだったのだろう。主治医の個性的なビジュアルのせいかな?😅
がん陽性となり、個人病院から今の病院へ紹介状をもらって通院したが、主治医は選ぶことが出来なかったし、選ぼうともしなかった。もちろん、「この病院の、この先生に!」と選ぶ人もいるけれど。
選べないから、一所懸命いいところを見ようとする。そして、信頼したいと思っている自分がいる。「アタリだわ」と思いたいのだ。
実際、嫌な思いをしたことはない。
同じ産婦人科の、他の医師の話を聞くと、「その先生でなくて良かった〜😅私は、ちょっと怯んじゃいそうだな。」
と、内心思うことがあった。
医師の腕や技術より、私は関係性(コミニュケーション)に重きを置くタイプなのだと自覚する。
昨日、肋骨の痛みで整形外科に通院してみて、日頃お世話になっている主治医や看護師さん達の有り難みがよく分かった。
がんなど重い病の人が通うためか、こちらが恐縮するくらい丁寧な対応だ(笑)
20年前に同じ病院に入院したのだが、その頃とは全く違う。正直、その経験があったので同じ病院で入院、手術となるのが憂鬱だったのだ。
対して、昨日の整形外科は20年前の医師、看護師のイメージそのもの💦
しかし、
「沢山の人の為に身を粉にして働いているのはあの人達だ。私は何もしてない。」
そう思うことで、そのストレスを溶かすようにしている。