新卒で年収300万。
当然大卒だ。
卒業した教育大学の偏差値は60手前程度とのこと。
これは経済階級的にみると準貧困層という位置づけ。
かろうじて下位中間層でもあるとのこと。
高卒の警察官で350万。大卒で400万。
卒業した大学の偏差値は50ちょい程度とのこと。
自衛官も幹部候補生ならそのくらいとのこと。
昇給には長年かかるから、
毎年100万くらいの年収差はかなりなはずだが
なぜ希望したのだろうか。
昭和時代には名誉職的なステータス神話はあったが、
平成で全く崩れ去り、
令和では底辺ステータスの代名詞となりつつある。
昭和では職の自由度も相当にあった。
勤務時間中に運動好きな人はスポーツ指導に出たり、
休憩休息時間を後ろにつけて4時で帰宅して
家事や買い物、はてはパチンコや飲酒などする人も数人いたが、
当時も多くは残業していて、無賃残業は常態化していた。
頻繁な調整打ち合わせが必要なので、
そのときに休憩を行使したい人間と仕事を優先したい人間で
なんでいなかったのさといさかいが出るので
そこのパワーバランスは常態化を後押ししていた。
今日は早く帰るか残業で何をどこまでやるかは自分次第程度の
自由度ではあった。
今は15分の拘束勤務時間を最後につけるという
変則の勤務時間業務が設定されて
休憩45分の後には必ず職場にいる。
業務が多すぎて、不慣れな新卒時代は
休憩なんかとっていられない。
とっていられないが
休憩とるんだよ~と管理職はささやいてくる。
とれば帰りが遅くなるだけだ。
はやく帰るんだよ~とささやいて校長はすーっと定時で帰る。
俺もその時代はそうしてたからなと心中で自己肯定。
評価制度も平成にいきなり導入されて
職場内での責任やプレッシャーは格段にあがったし
学生や保護者からのアンケートも最近は重視されて
真面目に一生懸命やっているつもりなのに
お前は違っていると、
場合によっては相反する別々な立場からのプレッシャー板挟み。
病休や若年退職の多くはこれ。
今さら変えられない年齢になる前に
政権が作り出した急激な労働の流動化の渦に
身を投じるわけだ。
準貧困層教師にそれを恐れる理由はない。
が、さらなる労働収奪社会において
下層階級に落ち込むリスクとの兼ね合いはまた
自分次第か。