祖父は3回兵隊にとられた。
毎回、居住地の北海道ではなく
本籍地で入隊。
たまたま生き残った。
としか言えないらしいのは
この番組を見てもわかる。
戦地では、番組の海軍の中尉の方ではなく
陸軍の方だったかもしれないからだ。
祖父の兄弟は海軍の釜焚兵で
空母とともに海の底だ。
戦争はダメだとわかっていても
令状ひとつで行かされる。
3回目ともなると、やってやる感はない。
一人ひとりがダメだと言わないと
勝手に潮流を作られて
目をそらされていた人間も
巻き込まれたら抜けられない。
お祝いムードの初回出征の写真が手元にある。
祖父の前に立つ父は長男で
横に立つ祖母に抱えられた幼い叔母が長女。
まるで戦争なんか知らない人のように立っている。
祖母はこの後早世した。
今の私からするととても若い祖母の姿。
怪しい人間に権力を渡してはいけない。
悪人ではなくても怪しいだけでも
十分避けるべきとのことだ。
多数の無関心なものも含めた
全員の責任にされるのだから
慎重にやるべきだ。
いや制度上、生まれたらすでに責任が課されているのは
大昔から変わっていない。
租庸調、聞いたことあるかな。
恩給の件があるので後妻の祖母は
何も語らなかった。
水木先生の話は
仲の良かった従妹から聞いていた。
CLLで先生より早く旅立った彼の
思想の根底には白い旗もあると思う。
編集者としての彼の鋭い舌鋒には
その意味があった。
日の丸は国旗、君が代は国歌。
会場内、檀上、バックスクリーンと校門
CD傾聴、生演奏、範唱、斉唱
いつしか学校も順次こうなった。
校長はおおむね自己の主張を持たないまま従う
陸軍中尉の方を採用した。
ここが踏み絵の入口なのを知ってか知らずか
入学式に来る親も起立しない人はほぼ皆無となった。
耐えがたきを耐えた人々の努力の積み上げで
続いた社会。
恥ずかしくても土下座外交の方がマシだった。
国民の目をそらすことに長けた権力者は
いくらでも発生する。
大切なことを
くだらないこととか
かっこ悪いこととか
無駄とか無力とか
思わせたら彼らの勝ちなのだ。
平成になって政治家に人事を掌握されてから
三権分立もブレーキとはならない。
今の子どもは
赤い丸も多数の星もない
白い旗を持って生まれてきたのだから、
自由に染めていくべきだろう。
しかし、基本の白地にいつでも戻れるわけではない。

























































































































































