さて、これを書いてるときは、次の日曜がチャンピオンズカップというところですが、今週月曜の11月28日にJRAやNAR等から発表されたものがあり、全日本的なダート競争の体系整備というものです
今回は、その内容を解説していくものですので、それを読んでおくことをオススメします
これらは、2歳馬戦は2023年から、3歳馬もしくはそれ以上の古馬混合戦は2024年から適用されることとなります
1つ目に3歳ダート三冠とそれにおける前哨戦
まずは、現状で3歳の1月から4月がダートグレード競走の空白期間だったことを踏まえ、ダートグレード競走の新設や従来の競走の格上げが行われました。その中には、羽田盃の前哨戦も含まれます
1月中旬に船橋競馬でブルーバードカップ(ダート1800メートル、負担重量別定戦)のJpn3として
羽田盃の前哨戦として、大井競馬で2月中旬の雲取賞(ダート1800メートル、負担重量別定戦)がJpn3に、3月中旬の京浜盃(ダート1700m、負担重量定量戦)がJpn2に格上げとなります
東京ダービーの前哨戦としては、ユニコーンステークス(負担重量が別定から馬齢定量へ)とし、開催時期や距離等の変更があります
ジャパンダートクラシック(旧・ジャパンダートダービー)の前哨戦としては、盛岡競馬の不来方賞(ダート2000m、負担重量定量戦)がJpn2に格上げとなります
三冠競走への出走馬の選定は、各競走の前哨戦の上位馬が優先的に出走できる選定方法を予定
2つ目に2・3歳馬のダート短距離路線の整備について
こちらは、ダートグレード競走から
門別競馬のエーデルワイス賞が11月上旬に開催時期を変更、北海道スプリントカップが3歳限定戦となり8月中旬に開催時期を変更となります
次に重賞級認定競走として、ネクストスターを新設。ダート適正馬の地方競馬への転入を促進することから地方競馬デビュー馬しか出走できない
定量戦ではあるが、2歳秋は地元所属馬限定、3歳春はネクストスター東日本のみ全国交流、それ以外の3競走はブロック限定となる。距離設定は門別競馬での開催時はダート1200メートル、名古屋競馬での開催時はダート1500メートル、それ以外の開催ではダート1400メートルとなっている。3歳春のネクストスターはブロック単位での開催が多いので持ち回り制となっている。
2歳秋のネクストスター開催は、門別、盛岡、金沢、笠松、名古屋、園田(兵庫として開催)、高知、佐賀の8場である
3歳春のネクストスター優勝馬には、兵庫チャンピオンシップへの優先出走権が付与される
3つ目に既存ダートグレード競走の総括的な見直し
古馬短距離競走では、浦和競馬のさきたま杯がJpn1に昇格し、それに伴い負担重量がグレード別定から定量に。開催時期も5月下旬から6月中旬に変更されることから、出走条件が3歳以上に変更されます
名古屋競馬のかきつばた記念が、開催時期を5月上旬から3月上旬に変更し負担重量がハンデキャップからグレード別定に
古馬中距離路線では、船橋競馬のダイオライト記念の負担重量が定量からグレード別定に変更
川崎競馬の川崎記念が、現状の開催時期ではG1やJpn1が詰まっている(JBCクラシック、チャンピオンズカップ、東京大賞典)ため、4月上旬に開催時期を変更。これに伴い、ドバイワールドカップへのステップアップレースとしての意味合いはなくなる
名古屋競馬では、名古屋グランプリの開催時期が12月上旬から5月上旬に変更となるため、出走条件が3歳以上から4歳以上に変更。名古屋大賞典が3月上旬から12月下旬へ開催時期を変更となるため、出走条件が4歳以上から3歳条件に変更、また負担重量がグレード別定からハンデキャップに変更となる
古馬牝馬競走では、川崎競馬のエンプレス杯の開催時期が3月上旬から5月上旬に変更、負担重量がグレード別定から定量へ変更
船橋競馬のクイーン賞の開催時期が12月上旬から2月上旬に変更されるため、出走条件が3歳以上牝馬から4歳以上牝馬へ変更
TCK女王盃は、園田競馬での開催となり兵庫女王盃に変更、開催時期も1月中旬から4月上旬に変更となり、距離設定も大井競馬でのダート1800メートルから園田競馬でのダート1870メートルに変更となる
門別競馬のブリーダーズゴールドカップは、開催時期を8月中旬から9月上旬に変更
また、船橋競馬のマリーンカップは3歳牝馬限定競走となり負担重量がグレード別定から定量に、開催時期が4月上旬から9月下旬に、距離設定がダート1600mからダート1800mと1ハロン延長している
国際化に向けた取り組みとして、地方競馬では2028年から段階的にJpnの表記の使用を取り止め、すべてのダートグレード競走を国際競争にすることを目指す
参考にしたのは、JRAの記事ですがね
