ここは、街の教会。あなたは、少しでも情報がほしくて、神頼み的なことをしようと思った

そして、行ってみると1人の司祭がいた

???「あらっ、この教会になにかご用ですか?」

あなた「なにか情報を得られるところを探していて」

???「そうですか、それでここに」

あなた「はい」

???「そんなに悩むことはないですよ。あなたの中の輝きを信じればいいんです」

あなた「自分の中の輝き?」

???「それは、あなたが一番やりたいことです」

あなた「一番やりたいことですか…なんだかややこしいですね」

???「いいえ、それは簡単なことです」

あなた「なんだか、話を一方的に聞いてもらって、でも、少しスッキリしました」

???「それはよかった」

あなた「なんだか、少しだけ何をしたいのか、分かったような感じがします」

???「それでは、また何か悩んだらこの教会へ」

あなたは、やりたいことをまとめていた

 

小休止 その1

???「あー、緊張した。知らない人の相談にのったけど、あのことはバレてないよね」

そう、わたしにはもう一つやっていることがある。それは、なんというか司祭のわたしとは180度違うキャラなんだけど

???「それだけは、まだバレたくないのー」

と自問自答しながら、日も暮れ始めたころ、わたしは変身するのであった

 

あなたは、街中に戻ってきて、仲間集めをするのにはどうしたらいいか考えていた。そんなとき、あるウワサが流れていた

それは、ロックバンドの闇's(やみーず)のことでボーカルの話でなにやらモメているということだった

このウワサを確かめるため、闇'sのライブがあるところへ行こうとしたが、分からなかった

そんな中、闇'sのライブによく行く戦士と出会った。ウワサについて聞いてみると

???「あぁ、その話ね。どうやらマジかもな」

あなた「どうしてですか?」

???「辞めたがってるんだけど、メンバーが認めてくれないとかで」

あなた「そうですか」

???「おっと、そろそろライブが始まるみたいだぜ。一緒に来るか?」

あなた「いいんですか?」

???「すっかり自己紹介を忘れてたな。俺はげんき、戦士をやっている」

あなた「げんきさん…ですか」

げんき「そうだ、ひとついいことを教えてやろう。ボーカルにビックリしないことだ」

あなた「それって、どういう意味ですか?」

げんき「言ったままのことだよ」

あなた「???」

そして、ライブが始まった

 

ボーカル「イェーイ!今日は来てくれてありがとう!これから盛り上げていくわよー」

観客「イェーイ!」

MCパート

ボーカル「それじゃ、質問タイム。初めて来たあなた」

あなた「僕!?」

ボーカル「そう、あなたよ。何か聞きたい事ある?」

あなた「そうですね。あなたの名前は?」

ボーカル「そんなことでいいの?でも、まぁ質問されたからには答えないとね。サチカよ」

あなた「サチカさんですか」

そして、合計で5曲を披露した闇'sのライブは大盛況だった

 

小休止 その2

サチカ「ちょっと、どうしてあの人がこのライブの観客でいるのよ」

すごい動揺しているわたしがいる。でも、このライブは成功させないと

サチカ「そうね。今は目の前の事だけに集中ね」

こうして、ライブをしていて自分が無理をしているのに気づかないわけなかった。けど、わたしにはメンバーを裏切ることはできなかった

表のわたしともう1人のわたし、どっちが本当のわたしなんだろう?と考えない日はない自分は、今後に不安を抱えていた

 

ライブ後の打ち上げに参加したあなたは、戦士のげんきと意気投合していた。感想を話すだけではなく、いろいろなことを話し合っていた

げんき「おっと、これは俺の連絡先。いつでも相談にのるからな」

あなた「はい。ありがとうございます」

げんき「ハッハッハッ、いいってことよ。それじゃ、俺はこれで」

あなた「なにからなにまで教えてもらって、感謝しかないです」

げんき「あっ、ひとつ忘れてた」

あなた「なんですか?」

げんき「俺は、構成作家もできるからよろしくね」

あなた「えーーーー!?それを早く言ってくださいよー」

げんき「どういうことだ?」

あなた「実はラジオをやるのにアシスタントと構成作家を探しているところだったんです」

げんき「忙しい時じゃなければ、いいよ」

あなた「ありがとうございます」

こうして、戦士で構成作家のげんきさんが仲間になった

げんき「そうだ、闇'sのボーカルは、教会の方だってウワサで聞いたことあるけど」

あなた「あした、一緒に確かめてきますか?」

げんき「いいな。それ」

こうして、あなたとげんきは闇'sのボーカルが教会にいるというウワサを確かめるのだった

 

翌日、あなたとげんきは街中で待ち合わせをした

げんき「それじゃ、行くか」

あなた「そうですね」

教会へ向かう道中で

あなた「そういえば、げんきさんは闇'sを知ったきっかけは?」

げんき「たまたま知り合いに連れられてね。そこからドハマりさ」

あなた「その知り合いとは?」

げんき「うーんと、なんか思い出せないんだよね。どういうきっかけかも」

あなた「そうですか」

げんき「そうがっかりするものじゃないって、いろんな方とのつながりもできたから」

あなた「前向きですね」

そうこうしているうちに、教会に到着

あなた「じゃあ」

げんき「行きますか」

そして、2人は教会の扉を開けた

???「あらっ、どうしたのかしら?また悩み事ですか」

あなた「聞きたい事があります」

???「何をですか」

あなた「あなたが闇'sのボーカルですね」

???「な…何のことでしょう?わたしには、さっぱりで」

あなた「げんきさん、どうですか?」

げんき「うーむ、顔は似ているんだが、まだ確証は…」

???「確証って、どういうこと?」

あなた「それは、闇'sのウワサを知って」

???「その闇'sって、どんなウワサなのかしら?」

あなた「それは、ボーカルがモメていることらしいのだが」

???「そんなこと、わたしには関係ないわ」

あなた「分かりました、なら歌ってもらいましょう。それでいいですね?」

???「いいわ。それでどんな曲を」

あなた「ハロプロか闇'sのどちらかです」

???「な…なんで、その2択なのよー」

あなた「じゃあ、どっちもで」

???「分かったわよ。ちょっとだけ待ってて」

 

小休止 その3

???「ちょっと、どうしてこんなことに」

このことだけはバレたくなかった。しかし、引くに引けない展開になっただけに逃げたくはない

???「わたしって、いつからこんな感じになったんだっけ?」

そういっても、いつまでこの感じを続けていっていいものか?という疑問という思いも確かにあった

自分の殻に閉じこもっていてはいけないというのは分かっていたが、どうも割り切れなかった

 

そして、歌い終わった

あなた「げんきさん、どうですか?」

げんき「間違いない、闇'sのボーカルのサチカと同じだ」

あなた「これではっきりしましたね。あなたは闇'sのボーカルのサチカだ!」

???「分かったわ。もうはっきりと言っておく。わたしは、闇'sのボーカルをやっているサチカよ。昼間は司祭をやっていて、さちかというの」

あなた「ずいぶんとあっさり認めるんですね。てっきり、引っ張るかと思って」

さちか「もう、隠していても仕方のないことでしょ。だから、これだけは言うわ」

あなた「?」

さちか「相談を受けたとき、本当は分かっていたの。あなたが何者なのかもね。だからアドバイスをしたの」

あなた「そ…それで」

さちか「もちろん、自分のフィルターをとおして見たものだけど、あなたは強い光を放っている。闇を持つものとして、その光はまぶしすぎたの。だから、あなたにもう1つの姿を知られたくなかったの」

あなた「なるほど」

さちか「でも、もうスッキリしたわ。わたし、闇'sのボーカルを辞めてくる」

げんき「えっ、でも、それって」

さちか「そう、過去のわたしはあそこに置いてくるの」

あなた「それからは、どうするんですか?」

さちか「どうしようかしら」

あなた「なら、僕たちの仲間になりませんか?」

さちか「えっ、ちょっと、話が見えないんだけど」

あなた「番組をやるのにアシスタントを探していたところなんだ」

さちか「ふーん、どんな感じの?」

あなた「好きなことをしゃべるだけの番組なんだけど」

さちか「面白そうね。でも、わたしなんかでいいのかしら?」

あなた「いいんだよ。自分に自信をもって」

さちか「でも…」

げんき「大丈夫だよ」

あなた「自分の心の輝きを信じる。でしょ」

さちか「そうね。アドバイスしたわたしが心の輝きを信じなきゃね。分かったわ、一緒に頑張りましょう」

こうして、司祭で闇'sのボーカルだったさちかが仲間になった

 

小休止 その4

さちか「そうね。あの人のことを信じたくなったのかもしれない」

わたしは、闇'sのボーカルを辞めてきた。メンバーには活動休止にしておくからと言ったまま自分は辞めるという矛盾になったが、それでもメンバーは「待っているから」と言ってくれた

おかげで、わたしは楽になれた。自分を縛っていたのは自分なのだとあの人に会って気づいたからだ

さちか「さて、楽しまなくちゃね」

そして、わたしの新しいことが始まる。それも未体験ながら楽しいと思えることに

 

アシスタントのさちかと構成作家のげんきを仲間に加えたあなたは、これから放送をしていくが、この番組の魅力を伝えていくために新たな仲間を探していくのであった

 

ヨルナイトな物語 第2話 仲間は、どうやって増やす?

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のちのち書いていったやつのリンクを貼る予定なので