毎日新聞 1月17日(月)14時56分配信

 福岡県の大牟田市立病院は今春、医師と看護師の安定確保を目的に奨学金制度を導入する。同病院に勤務する意思のある学生を対象に貸し付け、卒業後の勤務により返還を免除する。

 卒業まで毎月、医学生5人に20万円、看護学生10人に6万円を貸し付ける。看護学生は貸付期間と同期間の勤務で、医学生は1年少ない勤務で返還を免除。ただし、医学生が卒業直後に受ける2年間の臨床研修は、勤務期間にカウントしない。

 奨学金は、なるべく異なる学年の学生に貸し付け、若い医師と看護婦を毎年度採用できる体制にする。2月1日から募集する。

 市立病院は昨春、地方独立行政法人になった。以前の赤字体質を改善し、05年度以降は黒字決算を続けている。奨学金は返還免除が前提のため、毎年1920万円の経費増を見込むが、負担できると判断した。【近藤聡司】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110117-00000017-maiall-soci

毎日新聞 1月16日(日)12時14分配信

 深夜1時。1人の若い女性が救急車で運び込まれた。薬物による錯乱状態で、建物から飛び降りたという。顔面からは出血し、暴れて言葉もまともではない。24時間365日、重症の外傷患者や心筋こうそくなどの急患を受け入れ、治療をする高度救命救急センター。女性が運ばれた府立急性期・総合医療センターの高度救命救急センター(大阪市住吉区)は、府内に三つあるうちの一つだ。
 同センターに運ばれる患者は1カ月あたり90人以上。15人ずつの医師と看護師が勤務し、当直時間(午後6時~午前9時)は医師4、5人と看護師7人態勢となる。
 救急隊や医療機関から受け入れ要請があると、院内の雰囲気は一変する。症状に合わせ慌ただしく準備がされ、緊張が走る。1秒を争い瞬時に求められる治療指針。医師同士と看護師の密な連携を必要とし、生命を預かる現場はさながら「戦場」だ。
 一方で、緊張感と激務による反動は想像以上に大きい。医師らは30時間以上連続で働くこともある。医療訴訟のリスクも常に存在する。それでも藤見聡・同センター長(45)は「回復への可能性が1%あればそこに懸ける。治療で生き続けられる人がいることが糧」と話す。その言葉に「極限の現場」に立つ医師の誇りが垣間見えた。【大西岳彦、写真も】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110116-00000119-mailo-l27

琉球新報 1月14日(金)9時45分配信

県内の100床以上の一般病院で働く看護師の4.6%に当たる94人が、過労死危険レベルの月60時間を超える時間外勤務をしており、全国の4.3%をわずかながら上回っていることが県看護協会の調査で13日までに明らかになった。

看護師の疲労は医療事故の危険や患者へのケアの質に直結するため、同協会は各病院に労働環境の改善を求めると同時に、ワークライフバランス(仕事と生活の両立を無理なく実現できる状態)推進の取り組みを強化していく方針だ。
県看護協会が労働実態調査をするのは初めて。調査は2009年7月の1カ月間の労働実態について、県内の100床以上の一般病院25施設に働く看護職員、看護管理者3850人から回答を得た。有効回答は2786。
時間外勤務が月60時間を超えたのは、20代が最も多く、同世代の6・5%(57人)に上り、16人に1人が過労死危険レベルという深刻な状況。勤務経験別では1年目の12・4%、2~3年目の6・1%が月60時間を超えており、仕事に慣れていない若い看護師ほど、長時間働いていた。
調査ではこのほか時間外勤務時間が長いほど、医療事故の不安を強く感じ、「寝付けない」と答えた人が多くなるなど、長時間労働が看護師自身の健康や、医療安全に及ぼす影響も浮き彫りとなった。

県内は看護師の離職率が全国よりも高く、中でも新人の離職率が増加傾向にある。同協会の奥平登美子会長は「新人はどうしていいのか分からないことが多い。
師長など中間管理職が指揮をしないといけないが、中間管理職も疲れている」と現状を分析。「急性期病院で在院日数の短縮に伴う、病棟業務の多忙化や患者の重症化で看護師の業務が過重になっている。中途退職者を出さないための柔軟な勤務時間や、管理職への研修、ストレスマネジメントが必要だ」と指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000002-ryu-oki