11月22日(木)大津医学生分室で
医学生3名、看護学生3名、職員5名、高知医療生協組合員さん2名で、
学習交流会を行いました。
まず、夕食は組合員さん手作りの”米粉ピザ”
到着順に学生さんもお手伝い!
「こうやって、マンベンなく・・・。」
「なるほど、楽しいなぁ~!」
「ヤバッ、メッチャうま!!」
組合員さんは、いつも医学生分室で
ランチやディナーのお料理を作ってくれています。
「いつもありがとう!
とってもおいしかった~」ヾ(@^▽^@)ノ
「栄養をたくさんとって、
将来良いお医者さんや看護師さんになってください!」(組合員さんからのメッセージ)
「は~い!」(^O^)/
さあ、お腹がはったらチョッと学ぼうね。
講師は、高知医療生協潮江診療所の浜田事務長。
「無料低額診療事業とは」
♪社会福祉法第2条第3項第9号の規定
「生計困難者のために、無料または低額な料金で診療を行うことができる。」 に基づいて、
都道府県知事の許可得れば実施できます。
「潮江診療所の無料低額診療事業は?」
♪収入が生活保護基準の130%までは全額無料
130%~150%までは半額を補助します。
♪原則6ヵ月以内
♪事務長が聞き取り、収入のわかるもの通帳などのコピーで判断します。
♪生活保護申請をした方がいい場合は、
市会議員等に依頼して申請に同行してもらいます。
「運用推移」
2009年10月から始めて
2012年9月までの相談件数合計238件。
うち、10割減免した方が198件
5割減免した方が10件でした。
「保険証の状態は?」
65%が無保険でした。
その後生活保護を受ける方がほとんどです。
国保証を手にする人もいます。
年齢は30才代から59才の働き盛りの方が多いです。
主な疾患
高血圧が多いですね。
偏った食事が原因なのか、糖尿病も多いです。
入院を要した疾患
癌だった方が9人いらっしゃって、
4人の方が残念ながら、手遅れでした。
「どうして、無料低額診療事業に取り組むの?」
それは、ひとことで言うと、『民医連だから!』
♪民医連綱領には
「人権を尊重し、共同の営みとしてのの医療と介護・福祉をすすめ、
人々のいのちと健康を守ります。」 と明記しています。
そして、
「患者様を生活と労働の視点からとらえ、
疾病の背景にある真の原因、社会的要因まで見て、
寄り添い、ともに考えて、そうした要因を変える・取り除く
取組みを行う」ことを、
自ら宣言している事業所だからです。
♪民医連がこの制度の積極的活用を訴えてきた理由と情勢を少しだけ・・・
・健康保険本人は1997年に自己負担が2割⇒2003年に3割になりました。
・老人医療は一時無料でしたが、1983年から1割⇒2割⇒3割となります。
・1998年から8年間に正規で雇われている人が454万人減って、
非正規が1105万世帯だと言われる状況になりました。
そして、生活保護(申請)を門前払いしたり、取り上げるような動きが広がって
自殺が増える中、
2007年大きな問題が起こりました。
北九州市で「おにぎり食べたい」というメモを残して餓死するという事件です。
♪そういう情勢の中、2008年民医連が「無料低額診療事業」を今こそ使うべきであ
ると提案し、政府も認めます。
♪無料低額診療事業から見えてくる社会的要因って?
①低年金…国民年金は40年働きつづけても月6万円位しかない。
②高い国保料…会社を辞めざるを得なくなって退職したら国保料を払えなくて
ずっとそこから無保険という方が多い。
③非正規労働…生活保護基準以下、最低の賃金しかもらっていない人が多い。
「なるほど、
これはひどい
世の中だ!」
それでも『自己責任』なんだろうか?
まさに『人権感覚』が問われています。
あきらめるのか、社会的要因を排除することにチャレンジするのか!なのだと思います。
そして、食い止めたいのが、『子どもへの貧困の連鎖』ですね。
高知生協病院の佐藤医師は、
『病院でも色んな方がおられます。
確かに、全然いう事を聞いてくれなくて、
医療者としてやりにくいし、
やる気をそがれてしまいます。
でも、そういう方ばかりじゃないです。
むしろ普通に一生懸命生きてきたのに、
ちょっとした事でいきなり生活が苦しくなり、
追い詰められていく人が大半です。
将来医師や看護師になっていく人達は
セーフティーネットにつなげていくことに
自ら関わっていき、
そこから問題意識を持たなければならない
と思います。
今のままじゃいけない。
医療従事者が関わっていかなければならない
と思いますよ。』
潮江診療所浜田事務長は、
『本当に大変な人が相談にきます。
そういう人が出来てしまう背景をそのままにせず、
元を変えていかなければならない、と思います。
それをやっているのが民医連ですが、
うちだけでは到底できません。
色んな団体や行政と力を合わせてやっています。
ちなみに、生活保護を不正受給している数は2%です。
生活保護バッシングを大々的にやっている状況があると思います。
2008年に韓国がパチンコ屋を全廃したことも
以外に知られていないですね。』
そこで、学生さん達も考えました。
★生活保護不正受給が全体の2%っていうのは、衝撃!
★生活保護バッシングにそんな裏側があったのか、と世の中知らないことだらけ。
もっと勉強しなくちゃ!
★2%の人・・・そこを突いてくる人たちはおそろしいです。
★よくわからないところもあるけど、困難な人達に寄り添ってその人達の事を考えることが、
私たちに出来ることかな?
★家庭の事情で学校に行けなかったり「貧困」に陥るって、色々な事情がある事を知りました。
★無料低額診療事業のお話から、貧困や福祉など様々な事を知ることができました。
社会や医療など、もっと目を向けていかなくては。
★知る事が大事だと思いました。
収入がないのは、親自身のせいだけじゃないと思いますが、
1次的にでも社会の助けを借りて生活を立て直し、
元の生活に戻るようにする事が大事だと思いました。
誰もが安心して暮らせる社会を作りたい!
☆「自己責任」を強調して「負け組」あるいはちょっと躓いた人を見捨てる社会
☆もう一度再生できる機会をちゃんと考えられる社会
どっちに向かっていくのか、をぜひ考えてみましょう!
おしらせ
2012年12月から高知生協病院も「無料低額診療事業」を始めました!
(*^▽^*)