さあ、11月2日に本山町に行き、
米軍低空飛行訓練の実態や恐怖体験、反対運動などの
お話を聴き学んだ様子を、少しご報告します。
本山町は人口3833人、高齢化率は41.4%
山間の自然豊かな静かな町です。
1990年から米軍機の低空飛行訓練が始まり、
1993年に嶺北平和委員会を結成。
この1年間の飛来数は、113日309回!
そしてついに、19940年10月
早明浦ダム湖に米軍機が墜落。
米兵2名が死亡する事故が起きました。
嶺北4カ町村首長や本山町長が、外務省・県などに
要望書を提出し、さらに平和委員会を先頭に
住民の声を届ける運動を20年間行ってきました。
2012年岩国基地にオスプレイが配備され、
2013年3月にはオレンジルートでオスプレイを確認。
4月には夜間低風飛行訓練が多発しました。
眠りにつこうとする頃に、突然轟音が鳴り響き、
子どもたちは恐怖に泣き叫ぶ。
保育園のお昼寝の時間にもやってくる。
何度、抗議の声を国や県に届けても、
止まない低空飛行訓練に住民は怒り、
保育園の保護者からは苛立ちの声が連絡ノートにも
書き込まれた…と、
本山町立保育園の保育士さんで
嶺北平和委員会のYさんが
お話してくれました。
それをきっかけに、
園児の手形と保護者直筆の文書を
防衛省・外務省に届けました。
その効果か、低空飛行訓練は少なくなってきています。
しかし、南海トラフ大地震の住民不安の中で、オスプレイ
をヒーロー的に登場させたり、
沖縄の負担軽減をうたい文句に
日本の上空を戦闘機が飛び交うようになるかもしれません。
日本に米軍基地があるかぎり、
安保条約があるかぎり、闘いは続きます。
「私たちの願いは
子どもたちが育つ社会が真に平和であることです。」
次は、Fさんの「恐怖の体験」談です。
Fさんは、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに
関東での子育てに不安を抱き、
一家で本山町に移住して来られた方です。
ご主人の実家もFさんの通った高校も、米軍横田基地に
隣接していたそうです。(飛行機の音には慣れていたはず…)
本山町に移り住んで、
4ヵ月間は、
良い環境に恵まれて
幸せをかみしめていた
そうです。
そんな7月のある昼下がり…
『突然キャー!ゴァー!!っとものすごい音がして、
何が起こったのか、わからないまま泣いている息子を
抱きかかえました。
それが米軍の低空飛行訓練
の轟音だと知った時に
恐怖から怒りに変わり
防衛省や外務省、岩国基地、
町役場、県庁へと
抗議の電話をかけました。
その後も30回以上の低空飛行訓練があり、
2013年6月にかけては夜間低空飛行訓練をするようになり、
9時、10時、11時…と、やっと寝ていた息子が、
「ワァー!米軍機が飛んでくるー!!」と
夜泣きするようになりました。
ちょっとした音にも敏感になり、
遊んでいても駆け込んできたり、
車の音にも身をかがめたり、固まって蒼白になります。
保育園の保護者やご近所の方々もみんなで
「やめてほしい!」と声を上げていく中で
現在は夜間の訓練もなくなり、日中の飛行も少なくなって
きています。
東京で体験した音とは明らかに違い、
(東京では)防音設備も保障されているのに比べて
ここでは何もない。
国も「米軍から情報がない。全然知らされていない。」
など、シラをきる。
明らかに〈人権の重み〉が違う、と感じました。
そして、これまでそういう問題にきちんと向き合ってこなかった
自分への苛立ち、
一生懸命訴えている声に耳を傾けない日本政府への苛立ち、
平和憲法のある日本の頭上で、
平気で人を殺す練習をしている米軍に
怒りがおさまりません。
皆さん、お願いです!
今日聞いた話を
誰か身近な方々や
大切な人に
伝えてほしい。
人って共感するのが、なかなか難しい。
自分が体験しなくても「生の声」を聴いた時が、
割と少し親身になっていくチャンスだと思います。
そして、あまり知られていない部分や
闇になっている部分を風通し良くして、
光を当ててもらえたらな。
今日みなさんが知った、苦しい思いをしている人達の事を
みんなの問題として共有できる社会をつくっていけたらな、
と思います。』
そして最後のしめは、
嶺北平和委員会会長さん
です!
『私たちは、ずーっと声を上げてきました。
4つの町村議会で〈低空飛行訓練禁止を求める決議〉が
されて、それを主張がもって、県へ、防衛省へ、米軍へと
伝えても、聞き入れてもらえません。
嶺北平和委員会の85名は、
低空飛行の問題だけでなく、
「暮らしと命を守る」という任務をおっていると思っています。
だから決してあきらめません。
その点では医療の現場を担っている、
あるいはこれから担っていく学生さん達と、
想いはひとつだと思います。』
質問も活発に飛び出して、
楽しく学べました。ヾ(@°▽°@)ノ
◎高齢者の方への騒音被害は?
◎20年間の運動で変化はありましたか?
◎ふつうに暮らしてきた方が抗議の電話をかけるなど
突き動かされたものは何だったんでしょう?
◎特に若者は「言っても無駄」とあきらめていますが、
政治に声を届ける選挙の投票率はどのくらいですか?
ひとつひとつ丁寧にお答えしていただきました。
差しいれしていただいた
ツイストドーナッツを
みんなでいただきました!

文学館での楽しい学習のあとは
本山町役場へ
日本一ボロイ庁舎
は住民の誇り★
その屋上には
騒音測定器が設置されて
います。
米軍機の音が聞こえたら
駆けつけるのは
総務課のお仕事だそうです。
ほら、あの辺を
飛んでいくんだよ。
本山町の町並みを歩き、
四季彩館で、おいしいランチを食べたあとは
早明浦ダムへ
本当に自然豊かな本山町
でした。
医療従事者を目指す学生さんや、民医連(高知生協病院)職員の
現地でお聞きした「生の声」
被害の実態など、学んだ事はたくさんありました。
▲決して他人事ではない! みんなに伝えていきたい。
▲単純な騒音問題だけでなく、日本国民全体の生活や命、
人権という大きな問題につながっている、というのが
衝撃的でした。
医療・看護と平和のつながりを考える良い機会となりました。
▲平和ってなんだろうと考えてしまいました。
平和のためにしている訓練が、日本国民に恐怖を与えている
という大きな矛盾に気がついているのでしょうか?
最近の日本は戦争を起こしたがっているのではないか、と
思えてしかたがない・・・。
▲なぜ、政府は米軍に何も言わないのか?ふしぎ・・・
▲「自分たちの頭の上で、人を殺す練習をしているなんて
許せない!」という言葉が自分の中に突き刺さっています。
医療従事者として平和であるために何ができるだろう?
▲真剣に取り組んでいらっしゃる姿に「生きる力」を感じ、
人権問題をもっと考えていかなければと思いました。
▲皆さんが本当にあたたかく迎えてくださって、
自然豊かな本山町で、おいしい無添加のツイストドーナッツや
ランチが食べられて、リラックスできた学習会でした。
▲みんなでFWするのは、色んな意見も聞けて、新たな発見も
あるので楽しい(‐^▽^‐)
『権力の力、政治の力は大陸のようなものだ。
民衆は海の波のようなものだ。
何度も波が大陸にぶつかって、いつかは大陸を削る。』
(Fさんの大学時代恩師の言葉だそうです。)
国民ひとりひとりの力は大きいし、人々の暮らしや命を
守るということは、絶対にあきらめず引き下がってはいけない。
本山町の闘いは医療に携わる私たちの使命と
結びついている、という事を学びました。(^O^)/
職員も学生さんも、はっきりと決意したものが・・・
『人権感覚のある医療者に成長していきます♪!』