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お酒に関わる事業やお店をされていらっしゃる方々、そして、その愛好家の皆さんに、多くの非難を浴びることを分かった上で、敢えて再考をお願いしたいと考えております。

数十年前より、私は、アルコールが人体に及ぼす影響を危惧していました。そんな私自身もお付き合いでお酒を飲むことはあります。しかし、飲む度に、体の調子が悪くなり、意識や集中力が散漫になり、通常の状態に回復するのに、半日や1日を要しました。そのことに危機感を覚えた頃より、さりげなく、お酒の席はお断りしたり、参加しても飲まないことの方が多くなりました。ここ数年は、ほとんど飲むことはありません。

これは、私自身の身体の特徴もあるかもしれません(アルコール分解酵素である、アセドアルデヒドの保有が無いか少ない)。しかし、こと地球的メタ視点で見た時に、アルコールという物質は、極めて人体に影響を及ぼすもので、本来、人間が摂取するものではないのではないかということは、どこか直感めいたところで感じていました。

そして、今回のこの発表を皆さんは、多いと思うか、少ないと思うか、どちらでしょうか。

アルコール依存症など飲酒によって健康を害した15歳以上の人口が2019年に世界で4億人に上ったとの推計を発表(WHO)
https://newspicks.com/trends/1730/?block=trend&ref=index

「おまえ、酒が飲めねえくせに、酒のこととやかく言うな!」

「ええ?日本ではお酒は百薬の長って言われてるし、むしろ体にいいんじゃない?」

「いやあ、あのWHOの発表でしょ?こりゃ陰謀絡んでるね…」

「お酒がなければ、生きていけないよ。これがあるからストレス溜めずにいられる。ストレスの方が体に悪いの当たり前じゃん!」

・・・

私には、方々から、このような声が聞こえて来ています。

しかし、現実的に、世界的に、アルコール依存症(alcoholism)患者が増え、死亡例も増加する中で、何かがおかしいのではと、感じせざるを得ません。

「もはや滅びてしまった、南米大陸最南端につい最近まで存在した民族・ヤーガン族の言葉。つい最近まで生存していた最後の一人の女性がインタビューに答えたものだった。最後のほうで、ヤーガン族の最後の生き残りの女性へのインタビューで、絶滅してしまう民族として、生き残っている人に何か言いたいことがありますかと聞いたら、「酒を飲むな!」と答えたそうだ。 ヤーガン族が滅びるのは、酒を飲む習慣が無かったところへ酒が入って来て、男の連中が酒に溺れ働かなくなり、保護されて生きるようになって、民族が立ち行かなくなってしまったそうだ。 この話を敷衍するならば、今地球上に生きている人類にも言えることではないだろうか。」

と国立科学博物館の篠田謙一館長が仰られていたことがとても印象に残っています。

他にも、人類が滅びるリスクを現代人はたくさん抱えているのに、自ら、その選択を進んですることはないと思います。

私は、これから福祉の世界で、アルコールや薬物依存症で苦しんでいる人たちのフォローアップにも廻る覚悟でおります。

読んで下さり、有難う御座います。

2024年6月30日
藤井啓人