“生かされている”ということ一つをとってみても、人間これほど多くの解釈がある。
人間は、生かされている存在。
この“生かされている”ということをお主らはどれほど理解出来ているか。
「生かされてるって、なんか誰かに自分の人生、操られているみたいでいやだなあ。少なくとも、私は自分の力で生きているって思ってる!誰にも自分の生き方に指図をされたくない!」
「生きる、とか、生かされてる、とか、そういうの考えている余裕ないし!そんな宗教っぽいことに現を抜かしている暇があったら働けよ!もっと手を動かせ!稼いで来い!そんなことも出来ない分際で、生きるとか生かされてるとか語る資格ないでしょ?」
「生かされているっていう言葉、最近よく聞くよね。人は自分独りでは生きていけないから、周りの人たちや地域社会と繋がりを持って生きていく。これって、生かされているっていうことでしょ?」
「いや、私は逆の考えよ!生かすも殺すも自分次第。自分がしっかりしなきゃ。自分のことは自分でやって、自立して、誰にも頼らず生きていかなきゃって思う。だから生かされてるっていう感覚、なんか嫌いなんだ!」
「僕、生かされているっていう感覚あります。人間が生きていくために必要なもの、例えば水とか空気とか太陽とか、そういうことからも、何でも既に存在していて、それって凄いなって思う。だって、自分じゃ、何一つ最初から作ること出来ないし、血液を体中に送ってくれる心臓だって、空気から酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出してくれる肺だって、食べ物を即座に消化してくれる胃だって自分の意思とは関係なく動いてくれている。そんなこと考えたら、生かされているっていう感覚にならない?え?そんなこと暇なヤツが考えることですって?本当にそうなのかなあ…。誰か本当のこと教えてほしい!」…。
“生かされている”ということ一つをとってみても、人間これほど多くの解釈がある。
こういったことをそもそも考えもしないで生きていることはさぞ淋しい人生よのう。
人間の医療現場を見てもその荒み方はもうどうしようもないところまで来ている。
人間が生かされているという真理を理解出来ていれば、あのような診断や治療や処置、処方や受診にはならないだろうに。
人間には、“自然に定まる”機能がそもそも備わっている。
生命の神秘は機能回復性であることを、人間の生命科学の世界でも既に語られているはずなのにだ。
人間、一人ひとりが、自分自身で本当のことをもっと知った方がいい。
本当のこととは、科学の頂点のその先にある素粒子、クオークのさらにその先の見えない世界のこと。
これは、見えない領域だから、教わり、感じ、悟るしか分からない世界。
人間、この世界を否定するから、安に切って取り替えて、鈍化して、対処療法にのみ縋ってしまう。
それを提供する側もされる側も人間未熟だからそうなる。
そのやり取りの中には、真理も未来もない。
人間の気休めのみ。
そんなことのために人間を生かしている訳ではないのが実相。
真理から逸脱して生きるから堂々巡りの人生のまま。
もうそろそろ本気で気付いて、一からやり直した方がいい。
もう間もなく戸締りとなる。それまでに何とかせよ。
そのことを肝に銘じ、急ぎ、自分自身の本来の感性、本質を思い出し、性根を入れ替え、生かされていることを実感し、素直、正直、謙虚に生き直します。
有難う御座います。