(※情報が不十分と感じたため2017年9月加筆修正します。)

 

フェンダー系シングルコイルのピックアップの高さ調整です。

色々と改造する前にこの調整をねばります。

 



ちょっと奥さん
昨日の「ためしてガッテ〇」
みた~



・皮をそのまま
・湯引き
・隠し包丁
・イノシン酸倍増よー


となってくれることがあります。

ちなみにピックアップとは、
永久磁石の周りにコイルが巻きつけてあって電磁誘導という原理で、
磁性体である弦(ナイロン弦は電磁誘導できません)を振動させて
電流を発生させる・・
うんたらかんたら
なんちゃらかんちゃら



調整の手順を紹介します。


【準備するもの】

・0.5mmを図れるステンレス定規

(大抵の金物屋かホームセンターで売ってます。)

・プラスドライバー

https://www.amazon.co.jp/コクヨ-直線定規-ステンレス-JIS1級-TZ-1341/dp/B0012MAIQQ/ref=pd_lpo_vtph_229_lp_img_2?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=TTSC8DAN9VTKCZ3XQFKW

 

【注意事項】

トラスロッド、ナット、スプリングテンション、オクターブ、サドル高など「弦高が変化するセッティングを全て終わらせてから」行います。


1.【基本の高さ調整】

 弦の最終フレットを押さえながら、「弦の下側」と「ポールピースの上面」の距離を測ります。



全てのピックアップを1弦側で2mm 6弦側で2.4mmに設定します。
ブリッジを基準にフロントに向かって少しづつ下がります。

 

 

以下加筆____________________

 

 現在のfenderでは以下の弦高、リリーフ、でピックアップの高さが設定されます。

https://support.fender.com/hc/en-us/articles/212774786-How-do-I-set-up-my-Stratocaster-guitar-properly-

 

 ちなみにアメリカの工具ショップ「スチュワートマクドナルド」で様々なファクトリーセッティングやアーティストセッティングが確認できます。

http://www.stewmac.com/How-To/Online_Resources/Learn_About_Guitar_Nut_and_Saddle_Setup_and_Repair/Nut_Making_and_Setup.html

 

 改めて見るとアーティストと楽器の個体差によりセッティングは一様ではありません。ジェフベックに至っては弦振動に影響がでるレベルで近いです。

楽器の調整は極めてパーソナルなもので正解はありませんが、迷ったらファクトリーセッティングを一度試して見ることをお勧めします。

 

 私見も更新します。これはファクトリーセッティングとは異なります。

 

【3弦の聴感上の音量を考慮したセッティング】

・4弦が高いtall Dでは

1弦と6弦の高低差 「0.4-0.6mm」

に設定します。ビンテージノイズレスも含みます。

 

・3弦が高いtallGとフラットポールピースでは

1弦と6弦の高低差 「0.8-1.0mm」

に設定します。

 

 

【弦振動を阻害されていないと感じられる上限値】

・高出力ピックアップでは 「1弦2.8mm 6弦3.6mm」

・低出力ピックアップでは 「1弦2.0mm 6弦3.0mm」

 

 エレキギターであっても弦と本体の生鳴りが安定していることは大切です。

しかしエレキはアンプで増幅された音がギターにフィードバックされるため生鳴りだけでは決定できません。歪み量や音量が大きい時はギターが鳴りすぎると倍音の過多で音程が聞き取れなくなってしまうためです。

 「1弦1.8mm  6弦2.4mm」ぐらい近づけた方が大音量時では良い結果になることもあります。s/nも有利です。

 

 音量と音色でベストなセッティングは異なります。

「ライブ・スタジオの音量」と「レコーディング・モニターの音量」では違ったセッティングが必要な場合があります。セッティングの決定版を提案できず非常に悩ましいですが、叩き台に活用してもらえたら幸いです。

_______________________加筆終了




2.【一番良く使うポジションのピックアップを調整する】 

 全部使う場合は「リア→センター→フロント」の順番がやりやすいです。フロントから決めると全体を高くしすぎてしまいがちです。ハーフトーンはそれぞれの調整がうまく行けば自動的にうまくいきます。

 スクリュー1/16回転以下の幅で上下して理想的なポジションを探します。



3.【ギター本体のボリュームを上下して調整 】

 


 アンプは実際の使用音量で行います。

ボリュームを絞ることで中域が減少しいくらか迫力のないサウンドになります。

「若干絞った8」と「全開10」の音質がどちらも良いと思えるように調整します。

 

・ピックアップは下げすぎると弱音が貧弱になるのでギターを強く弾きたくなる。
・ピックアップは上がりすぎるとアタックが目立つので弱く弾きたくなる。

 

 ボリュームを段々と下げていき最後は生音とギャップなく繋がったら成功です。

  12フレット付近で確認するとやりやすいです。

 

4.【トーンを絞って確認】

 上記の調整がうまく行くとトーンを絞って柔らかい音にしても使ってみたい感じになっているはずです。


5.【他のピックアップも調整する】

 最初にきめたポジションと聞き比べながら他のピックアップも調整します。




6.【他のポジションを使わないのであれば下げておく】

 ピックアップは磁石で出来ており鉄製の弦を引っ張ろうとしています。その力を利用して微弱な発電しているので弦振動と発電はトレードオフです。

 s/n比を考えるとピックアップはできるだけ近づけておきたいです。生鳴りを考えるとピックアップはできるだけ遠ざけておきたいです。

 

 使わないピックアップを外すかできるだけ下げておくことで、一個のピックアップとギターのポテンシャルを最大に出来ます。



7.【その他参考になるサイトや動画】

https://www.youtube.com/watch?v=nqE1xMUvVq4

アンプに接続し12フレットを弾いて、ピッチ揺れが起こらない高さに設定するやり方です。6弦側の調整が非常にやりやすいです。

 

 

8.【個人的に良いと感じたfender製pickup】

ancho poblano 

el diabro

pure vintage 54

vintage noiseless

eric johnson signatuer

 

生鳴りを感じられるセッティング好きなので「tall D のハイアウトプット系」が好きです。スウィートスポットがシビアすぎずセッティングのゆとりがあります。アンサンブルで特定の弦が聞こえないという不満も出づらいです。