今日のブログの内容は、次男君のことは少しだけ
1週間前、私の職場の上司が亡くなり、本日お見送りをしてきました。長い間教育の仕事に尽力してこられた先生。本当にたくさんの方から慕われていたんだなぁと、参列される方の多さ、涙を流される姿を見て、改めて感じました。
私自身、受付などの役割もありとても慌ただしい2日間でした。
今の職場に就職したのが30を過ぎてから。
大学の頃に取得していた免許を生かし、採用してくれたのが今の職場
仕事にとても厳しく、自分の信念がしっかりとある方で、周りの人とぶつかることも多々
(私も仕事の事でぶつかる時もあり、たまにキーーーとなることもありました。)
それでも、困った人、必死に頑張っている人にはいつも手を差しのべてくれ、ガハガハと笑う豪快な方人情があり、愛があふれた方でした
「死ぬまで勉強」と、70歳を過ぎてもいろんなジャンルの本を読んだり、病気になった後も自分自身が現場に出て働いている姿を見せてくれたり、最後まで現役の先生でした
先生と次男君、実は一度だけですが会う機会がありました。
次男君が中学1年の頃の職場訪問。保護者の職場に行くことになり、私の職場を見学することになりました。
先生は快く承諾してくださり、当日には
「おぉ~イケメンだなぁたくさん勉強していけよ」などと、次男君にたくさん声もかけてくれました。
そして昨年、次男君が真珠腫になり、通院のために休みが増えるかもしれないと相談した時。
「早めに治せよ」
と、いつものようなぶっきらぼうですが励ましてくれました
そして、立て続けに1型糖尿病を発症し、突然の入院になって報告した時。
「何だ、中学生で糖尿病?何でだ?」
???がたくさんだったので、1型糖尿病について説明し、理解していただきました
「まぁ、仕方ないよな。でも仕事もちゃんと責任をもってやれ」
実は、耳が悪いと言うことで補聴器を装用されていた先生。さらに2型糖尿病も患っていました。
糖尿病の型は違えど、耳と膵臓、次男君とまったく同じ場所に病気を持っていたんです
しかも治療しているのも同じ病院
「お前の息子は何階にいるのか?」
「うちは6階だったはずです~」
「おれは9階だから…おれの方が高いな」
「どぉいう事ですかぁ~笑」
こんな会話で盛り上がったこともありました
亡くなる1週間前に、別の持病で体調を崩し救急搬送され、そのまま入院する事になりましたが、奇跡的に会話できるまで回復され、職場のみんなもみんなホッとしていました
そして亡くなる3日前、入院されている病院から、職場に電話がありました。
仕事の事を心配する、先生からでした。
たまたま私が電話に出たので、お話することができました。
仕事の話をしばらくした後に、
「元気になってよかったです。あまり無理されず、ゆっくり休んでくださいね。」
と、話を終えようとした時でした。
「おまえの息子は中一だっけ?中2だっけ?
体の方は大丈夫か?
中学生は大変なときだからなぁ。ちゃんと見といてやれよ」
と、次男君の体調を心配してくださいました。
これが、私にとっての先生との最後の会話でした。
これまで、先生自身から、先生の口から優しい言葉だったりはほとんどありませんでした。
その時はただ、心配してくれてありがたいなぁ今まで通り話ができたから、もうしばらくしたら退院できるのかなぁ~・・・と、漠然と考えるだけでした。まさか、最後の会話になるとは、思ってもいませんでした
【仕事に対してどんな時でも責任を持つこと】
【一生懸命は、意見を通すことではなく、周りと上手に調和をとること】
正直、今の仕事をしていて辛いと感じる時もありました。辞めたい、と考えた時もありました。
でもどんな時も厳しく渇を入れてくれた先生、そしていつもフォローしてくれる同僚がいたからこそ、頑張って続けてこれたのだと思います
先生は未来の子どもたちの幸せを常に願っていました。
命つきる最後まで、後ろ向きな事は言わず、周りの人に感謝の気持ちを伝えられていたそうです。
この職場に、ここの先生方に出逢えてよかった。
今日改めて感じました
【一期一会】
これは、私が大好きな言葉
主人の仕事の関係で、結婚してすぐに引っ越しをしました。近くには親戚や友達はおらず、実家に帰れるのは2年に1回くらい。
私が困っている時に助けてくれたのは、新しく引っ越した先で出逢ってくれた方達でした。
ほんとにたまたまの偶然の出逢いだったかもしれない。
もしかすると自分の人生にとってはなくてはならない、必然的な出逢いだったかもしれない。
どちらかは分かりませんが、私は今まで出逢ってくれた人達のおかげで、今こうして日々楽しく過ごせて、生きてこれているのだと思っています。
ありきたりかもしれませんが、出逢えたことって、本当に奇跡だと思います。日常の中でただすれ違うだけの人はたくさんいますが、その中で親しくなる人って人生の中でもごく僅かだと思うから。
私の人生も、何かの記録ではなく、誰かの記憶に残る、そういう人生になるよう、これからも1日1日を大切に、周りに感謝の気持ちを持って過ごしていきたいと思います
そして、先生と出逢うことができ、一緒に働くことができて、たくさんの事を学ばせていただきました。とても幸せでした。
ご冥福をお祈りいたします。
※今回は長々と、私の感じたことをただ書いてしまいました。長文を読んでいただき、ありがとうございます