明けて2日目(3月29日)は晴れ。

 

<宮崎の朝>

 

朝ごはんをしっかりいただいて、8時にお宿を出発。

 

<朝のバイキング(定評があるだけにどれもうまうま♪)>

 

この日はやり残し回収のため西都原古墳群へ。しかし「ここまで来たなら・・・」と東九州道西都ICから国道219号線を15Kmほど走り、速川神社を訪ねました。

 

<国道219号線を西米良方面に>

 

ブロ友さんが紹介されているのを見て、1度訪ねてみたいと思っていたのです。

 

<速川神社鳥居>

 

瀬織津比咩命を主祭神に、速開津比咩命、気吹戸主命、速佐須良比咩命、祓戸四柱の神を祀る速川神社。

天照大御神の命を受け高千穂に降臨された天孫・邇邇芸命は、新しい土地を求め南下された折りお供の瀬織津姫命を速川の瀬の急流で亡くし、そのことを深く悲しまれた命がこの地に小祠を建立し御霊を慰めたのが速川神社の始まりと伝えられているそうです。

 

<瀬織津比咩命の像>

 

罪穢れを祓い清め厄祓いを始め、家内安全、病気平癒、各種試験合格、その他諸々の願成就の神として崇敬される当神社。

国道脇にある駐車場から既に秘境感が漂っていますが、お社はここから川を渡り山道を上ったところに鎮座するとのことで入口にはこんな注意書きが。

 

<速川神社参拝の心得>

 

うわっ、鹿出るんだ・・・驚き

しかし「神域を汚さない」「神社のものは持ち去らない」はもちろん、「自然の中の一部として謙虚に」というのはどの神社でもいえることですよね。改めて肝に命じ参道を進みます。

 

<神社まで870m>

 

<御親切に用意された杖>

 

舗装された坂道を下っていくと、眼下に長い沈下橋が見えました。

 

<一ツ瀬川と沈下橋>

 

前夜かなり雨が降ったので場合によっては引き返すことも考えていたのですが、よかった、参拝できそう。

 

<沈下橋を渡って速川の瀬(一ツ瀬川)左岸へ>

 

とはいえ、川面が近いだけ増水した一ツ瀬川は大迫力。

 

<橋の上から上流を見る>

 

伝説にある「速川の瀬の急流」を彷彿とさせ、圧倒されました。

  

<左岸から見た風景(参拝後に撮りました)>

 

橋を渡ったら、梅園の中にのびる坂道をゆるやかに進みます。

 

<梅園の中を進む>

 

「花の頃は美しいだろうなぁ。」と里山を思わせるのどかさ。しかし、3つ目の鳥居辺りから空気が一変。

 

<3つ目の鳥居>

 

林立する小高い木々、その間からこぼれる日差しが参道に光を落とし―

  

<そそり立つ木々>

 

<急登りの参道>

 

なんて神秘的。雨に洗われたのか、見るもの全てが美しい・・・

 

<参道で出会った山野草>

 

今にも鹿が出てきそうな雰囲気ですが、ブオンブオンと山中に響くブロワー(落ち葉掃除機)の音。(これだけ長い参道をお掃除するのは大変なことかと。感謝です。)この音がしている間は遭遇することはないだろうな。(←内心ちょっとビビっていた小心者)

 

足元を流れる川の音と野鳥のさえずりに癒され、歩くこと約20分、

 

<清水に癒される>

 

速川神社に到着しました。

 

<速川神社>

 

御由緒によると創建は不詳ながら、大祓詞に「速川の瀬に座す瀬織津比咩命という神」とあることから既に奈良時代以前より祭祀されていたと推察されるとのこと。

明治4年の「県令郷社定則」に基づき、明治39年に児湯郡上穂北村の「若宮神社」(現在の西都市南方島内鎮座「南方神社」)に遷宮、境内社として一隅に祭祀されていましたが、大正14年現在の場所に正遷宮されたそうです。

 

周りを滝に囲まれた当社は、いかにも祓戸四神が鎮まるお社らしい。

  

<手水舎(水口に龍神さま)>

 

辺りに漂う空気は清々しくも、どこかピン!と張りつめた感があって、まるで一切の穢れを祓い避けているよう―

 

<御神水>

 

こんな清浄な場所が現実にあるのかと、感動してしまいました。

 

<こちらにも龍神さま>

 

速川神社の参拝方法は少し変わっていまして。

拝殿、もしくは本殿横の龍神の滝に、卵2個とロウソク2本を供え、お参りするとのこと。

ロウソクを供えるのはお灯明、すなわち顔を照らすの意、卵は主祭神にお供えしている神が蛇体で、この神にお供えしてお願いをするという意があるそうです。

 

<龍神の滝>

 

神社周辺には昔から男滝・女滝・蛇滝等と称する滝が7滝ありと語り継がれており、その内の蛇滝が今の龍神の滝にあたるとか。生卵2個を供えて祈願する習慣は、この7滝に捧げる龍神信仰から発生したものと考えられているそうです。

 

わたし達も古来に習い、授与所で求めた卵とロウソクの参拝セット(一包100円)を手に、手水所で身を清めてから拝殿に。

 

<拝殿>

 

包みをといた卵を所定の場所に供え、ロウソクに火を灯し、二拝二拍手一拝でお参りしました。

 

「本当に、来られてよかった。」

 

あまりの気持ち良さに参拝後も立ち去りがたく・・・

滝の前で水の流れ落ちる様をしばし眺めた後、

 

<全ての穢れを洗い流すかのような清涼な滝>

 

来た道を戻りました。

このような素晴らしい参拝が叶ったこと、感謝です。(ご紹介いただいたブロ友さん、ありがとうございました。ピンクハート

 

<心も晴れる>

 

・速川神社:宮崎県西都市南方183-2

※社務所は基本水曜日がお休みですが例外もあるとのことで、御祈祷等ご予定のある方は事前に確認された方がよさそうです。