3月10日(日)、英彦山へ行きました。
毎年年明けのご挨拶に伺っている英彦山神宮。日【天照大御神】の子【天忍穂耳命】のお山(ひこさん)だけに晴れの日がいいと、日を選んでいるうちにこんな時期になってしまいました。
<英彦山神宮の銅鳥居>
いつものように銅鳥居をくぐり、まずは霊泉寺にお参り。
<英彦山修験道本山霊泉寺>
九州西国霊場第1番札所でもある霊泉寺。薄く開いた戸から、金色の美しい千手観音様のお姿が見えました。
<霊泉寺本堂>
銅鳥居の足元に鎮座する点合護法様に、これよりお山に入る旨ご挨拶をしてから
<点合護法>
【点合護法(てんごうごほう)】
道案内の神で、不浄の者を山内に入れぬよう守護する神。境内の入口を守るために祀られた。
(説明板より)
石の参道を上ります。
<英彦山神宮参道>
数多くの坊(山伏の住居)跡が見られ、修験の面影を色濃く残す英彦山神宮の参道。
<唯一見学できる財蔵坊(冬期はお休み)>
<石垣が美しい僧了坊>
<環境に配慮されたアースカラーの消火栓>
新緑や紅葉の季節も良いけれど、霊山らしい、しん・・・!とした空気が漂う冬枯れの時期もわたしは好きです。
<参道に咲くミツマタの花>
みやげもの店の間を抜け
<参道途中にある2軒のみやげもの店>
石の鳥居に。
<石の鳥居>
左手に宝篋印塔を見て、
<宝篋印塔>
【宝篋印塔】
経文を収める塔。熊本県玉名出身の天台高僧・豪潮(ごうちょう)によって文化14年(1817年)建てられたもので高さ8m。明治の廃仏毀釈を受け大分県日田咸宜園(かんぎえん)の画僧・平野五岳(ひらのごがく)が「献灯」の文字を刻んで燈籠に改変、破壊を免れた。
杉木立の下に伸びる長い石段を上ります。
<幽玄な雰囲気が漂う石段>
石段を上り切り英彦山神宮奉幣殿に到着。
<奉幣殿>
手水舎(あ、撮り忘れた)で身を清めてから神前に進み、二拝二拍手一拝。
<奉幣殿に掛かる「英彦山神宮」の扁額と大鈴>
無事新しい年を迎えられたことに感謝し、北陸の復興を祈りました。
上宮遥拝所でもある石の鳥居から再び石段を上り
<上宮遥拝所>
<石段の窪みに氷!>
下宮へ。
<下宮>
御祭神は須佐之男命、神武天皇、大国主命とのことですが、御昇殿すると正面に不動明王像が。修験の御山ならではだなぁと思うものの、こういうときはどうお参りしたらよいのだろう?いつも迷います。
<下宮からの絶景>
下宮横に祀られる英彦山豊前坊さまにお参りし
<中央が英彦山豊前坊像(左:天行、右:飛行)>
石段を下り
<石段にたくさんの幟がはためく壮観な風景>
天ノ水分神に参拝。
<天ノ水分神>
その昔、山伏が山入りする際汲んだという御神水。恵みに感謝していただきます。長い参道を上ってきただけに五臓六腑に染みわたる・・・
最後に「とんぼ玉おみくじ」を引きます。
毎年こちらで授かったとんぼ玉をその年のお守りとしてスマホに下げているのですが、あれ?
<今年のとんぼ玉>
青地にピンクと水色の小花。これって・・・
<左:昨年のとんぼ玉、右:今年のとんぼ玉>
去年と同じだよね?こんなことってある?!
心機一転というには微妙な感がありますが、昨年と同じならそう悪い年ではないだろう―ってことで、今年もがんばります。(←強引にまとめたな)
さて、一応サポーターをしているとはいえ右膝に不安のあるかねし。(ええ、老化現象です)下りは楽々スロープカーで。
奉幣殿に近い神駅に行くと、ややっ!車両が新しくなっている!
<英彦山スロープカー新型車両>
そういえば昨年、新型車両導入工事のため一時期運休するとの案内が出てたっけ。
江戸時代の駕籠をモチーフにしたという赤い車両は、添田の赤土や奉幣殿などに用いられる朱色をイメージしているとか。
車内にはどの場所に座っても360度見渡せるよう背もたれのない畳椅子を配置。広い窓には神社や仏閣等に掲げられる御翠簾(おすみ)が。和の雰囲気がいいですね。
<車両内部>
花駅まで下り、その後歩いて銅鳥居まで戻りました。(銅鳥居近くにある幸駅は閉鎖された模様)
<花駅にあった薪ストーブ>
好天に恵まれ、スロープカーの新型車両にまで乗れて(乗り物大好き♪)大満足の英彦山参りでした。
おまけ
お昼は添田町の人気店「味の蔵めん処 九ちゃん」で。
<大きな看板が目印の「味の蔵めん処 九ちゃん」>
”めん処”でありながらお寿司に丼物、定食とメニューは豊富。迷った挙句えび天うどんをチョイス。カツオのお出汁が効いてうまうまでした♪
<えび天うどん>
後で知ったのですが、こちら希少な権現豆腐がいただけるとか。次に訪ねたら、ぜひとも食べてみたい!