今回の記事はヘビが登場します。苦手な方はご注意ください。
錦帯橋に岩国城、岩国に来たならもうひとつ見ておきたいものがありました。それはシロヘビ。
「岩国のシロヘビ」はアオダイショウの白色変種で、岩国市の限られた地域に多く生息しており、このような生態は世界的に例がなく、学術的にも貴重な存在であることから、国の天然記念物に指定されています。
<「岩国のシロヘビ」を見学できる岩国シロヘビの館>
先に購入した「錦帯橋・岩国城・ロープウェーのセット券」を掲示したところ入場料200円が160円に。さらに入館者100万人達成ということで記念缶バッチまでいただいちゃいました。重ね重ねラッキー♪
<入館者100万人記念の来場者プレゼント>
<シロヘビちゃんがかわいい缶バッチ>
館内に展示される資料によると「岩国のシロヘビ」の歴史は古く、シロヘビにまつわる伝承や出来事が古文書にも記されているとのこと。
<今津に伝わるシロヘビのお話を再現したコーナー>
【今津のシロヘビのお話(「錦川志(きんせんし)」より)】
今津にお役人の住む宿舎がありました。その西にある米蔵に二頭の白蛇が住みつきました。米を食い荒らす鼠を餌にする白蛇は守り神として大切にされました。
藩の米蔵があることからエサとなるネズミに不自由しなかったこと、水路や石垣等が多く住みやすい環境であったことが、岩国でシロヘビが繁殖した理由のようです。
しかし町の整備が進んだことで次第に減少していき、現在は保存会で保護と繁殖が続けられているそうです。
<館内にあったシロヘビ保護のお願い>
それでは「岩国のシロヘビ」さんを見てみましょう。
<岩国のシロヘビ>
おおっ!すごい!
大人5頭、こども2頭(2023年10月現在)、1度にこんなにたくさんのシロヘビを見るのは初めてです。
<シロヘビ近影>
シロヘビの体が白いのは色素がほとんどないためで、目が赤いのは目の血管に流れる血液が透けて見えるから。生まれたばかりの子ヘビは肌が薄いので、血液が透けて見える箇所が多く、赤みがかって見えるそうです。
<令和3年9月生まれのいわちゃん。確かにまだ赤い部分がある>
光沢のある白いボディにルビーのような赤い目。とても神秘的で、縁起物として尊ばれるのもわかる気がします。
「岩国のシロヘビ」は性格がおとなしく、人に危害を与えることはないとか。そんなシロヘビが現在の環境で生きていくのは大変なことでしょうが、今後も岩国の人達に暖かく見守られ、世代を重ねていって欲しいなと思います。
【動くシロヘビさん】
おまけ
ちなみにこちらのシロヘビさん達、1週間に1度ネズミを食べているそうで。(それから2~3日後にフンと尿を一緒に出すらしい)ハム飼いとしては微妙・・・
<ジャンさーん!(いや、ジャンさんじゃない)>
・岩国シロヘビの館:山口県岩国市横山2-6-52 HP