「厳島の真価は弥山からの眺望にある」かの伊藤博文は宮島をそう評したという―

 

宮島の最高峰・弥山(標高535m)。その名は唐から帰国した空海が霊地を探し求め宮島に立ち寄った際、山の姿が須弥山に似ているところから付けたとか。空海の開基といわれる弥山には、山麓から山頂までたくさんの神社仏閣が点在しています。

今回滞在時間が短いのでどうかと思ったのですが、「やっぱり行きたい!」というわけで大願寺から宮島ロープウェー乗り場に向かいました。

 

<宮島ロープウェー入口>

 

時間短縮のため乗車駅まで無料バスを利用しようとするも、定員オーバーで乗れず。(爆)止む無く徒歩で行くことになりましたが、

 

<ロープウェー乗り場への案内標>

 

そこは景勝地で知られる紅葉谷。

 

<紅葉谷>

 

速足ながらも美しい風景を堪能します。(←ただでは起きない)

 

<渓流に見えて実は砂防ダム>

 

およそ10分で紅葉谷駅に到着。

 

<宮島ロープウェー紅葉谷駅>

 

榧谷(かやたに)駅まで自動循環式ロープウェー(運行間隔約1分)で、

 

<自動循環式ロープウェー>

 

そこから交走式ロープウェー(運行間隔約15分)に乗り継ぎ獅子岩駅へ。

 

<交走式ロープウェー>

 

2種類の方式のロープウェーを連絡して運行するのは日本では珍しいそうですが、わたしとしては1度に2つのロープウェーに乗れてすっごくうれしい。ラブラブ(←乗り物好き)

 

獅子岩駅に着いた時点で時刻は午後2時50分。乗車時間は15分ほどでしたが、乗り継ぎと待ち時間を合わせるとおよそ30分。思いのほか時間がかかってしまった。あせる

 

<宮島ロープウェー獅子岩駅>

 

山頂まで徒歩約20分。下りの最終が午後4時30分(新型コロナ感染拡大防止対策として時短営業中)であることを考えると、ちょっと厳しいか。「せめて霊火堂までは行こう。」と登山道を歩き始めました。

 

<山頂への道>

 

弥山を覆うのは天然記念物に指定される原始林。山道はそれなりにきついけど、神の森に心癒されます。木々の切れ間からは瀬戸内の展望も垣間見え、テンションUp。アップ

 

<途中の展望(向かいに小さく獅子岩駅が見える)>

 

やがて視界が開け、黒いお堂が現れます。霊火堂です。

  

<霊火堂>

 

お堂の中では、空海が修法を行った際の霊火が1200年たった今も「きえずの火」として燃え続けています。広島平和記念公園の「平和の灯」の元火でもある聖なる火。

  

<霊火堂・消えずの火>

 

煤で真っ黒になった不動明王像に歴史を感じます。

 

霊火堂の正面にあるのは弥山本堂。

 

<弥山本堂>

 

空海が100日間の求聞持の修法を行ったと伝えられる御堂で、御本尊は虚空蔵菩薩。掲額は弥山を信仰し度々訪れていたという初代内閣総理大臣・伊藤博文の直筆です。

 

霊火堂から少し上ったところには三鬼堂が。

 

<三鬼堂>

 

日本で唯一という鬼の神さまを祀る古刹。福徳、智恵、降伏の徳をそなえた霊験あらたかな弥山の守護神で、家内安全・商売繁盛にご利益があるとのこと。

 

それぞれのお堂にしっかりお参りしたところでタイムアップ。(午後3時20分)

来た道を戻り獅子岩駅そばにある獅子岩展望台へ。

 

<獅子岩展望台>

 

瀬戸内海の多島美が望める絶景スポットとあって、眺めは爽快!

 

<獅子岩展望台からの眺望>

 

山頂ではないけど弥山からの眺望には違いなく、「確かに宮島の真価はここにある!」と感じ入りました。

 

展望を満喫してから紅葉谷に下り、

 

<紅葉谷にて、木々の緑に朱の欄干が映える>

 

厳島神社の脇を通って宮島桟橋へ。

 

<厳島神社脇から千畳閣と五重塔を仰ぐ>

 

滞在時間3時間半と慌ただしかったけど(やはり半日は欲しい!)、新しくなった大鳥居は堪能できたし、厳島神社の参拝は叶ったし、弥山にまで行けて大満足。ラブラブ

女神さまに見送られ、宮島を後にしました。

 

<フェリーから見た宮島>

 

クローバー おまけ クローバー

もみじ饅頭の店先に座っていたリラックマ。

 

 

かわいすぎるっ飛び出すハート

 

<もちろん買ったもみじ饅頭> 

 

・宮島ロープウェー:HP ※定期点検整備のため2024年2月5日~3月8日まで運休なのでご注意を