佐伯ICから再び東九州道を走り日向ICまで。途中、佐伯IC~延岡南ICが無料区間であることを利用し「道の駅北川はゆま」で休憩。
<道の駅北川はゆま>
「はゆま」とはちょっと変わった名前ですが、飛鳥時代に設けられた駅制度において駅路で供給された馬「早馬」からきているそうです。北川ICから0分という好立地にあり、物産館とレストランを備えた「道の駅北川はゆま」は、今でも旅路のポイントですね。
日向ICから県道15号線へ、まずは大御(おおみ)神社を訪ねました。
<大御神社>
皇祖天照大御神を祀ることから「日向のお伊勢さま」とも呼ばれる大御神社。創建は不詳ですが、天下りされた瓊瓊杵尊がこの地に立ち寄られ天照大御神を奉祀し平安を祈念されたとも、神武天皇が東征の折り武運長久と航海安全を祈願されたとも伝えられる古社です。
初参拝は2012年2月。
<境内に咲いていたハマカンゾウ>
「宮崎にすごい神社がある。それは海の近くにあって(〇)、イザナキとイザナミを祀っているらしい(×)。」という相方の曖昧で不確かな情報がきっかけでした。
「そんなんでわかるかい!」と思ったらその数日後、美容院でたまたま手にした雑誌に写真が掲載されていて判明したという。
今回で3度目の参拝になるのですが、その経緯を思うと「よくあれでたどり着けたなぁ。」と訪ねる度にありがたい気持ちになります。
<同じくハマユウ>
8年振りの参拝に感慨深く参道を進んでいくと、あれ?辺りがなんだか白っぽい。
<大御神社境内>
風の強い日だったので砂埃かと思ったら、なんと潮!波しぶきが細かい飛沫になって大気中を舞っているのです。
<白波が立つ日向灘>
手水舎がコロナ渦を受けお休みとはいえ、ここまでお清めが必要とは・・・ 自分どんだけ汚れてるんだ?(確かに仕事のせいで荒みがちだったけど)
<手水舎(休止中)>
全身を清められ拝殿の前へ。
<拝殿>
一見普通に見えますがこちらの御社殿、日向灘を望む柱状岩上の上に建っています。すごい・・・!
<御社殿全景>
<御社殿の背後に広がる海>
大いなる自然の力を感じつつ、二拝二拍手一拝。
この度お参りできたこと、日々生かされていることに感謝します。
海にそそり立つ柱状節理だけでも圧巻ですが、大御神社には不思議スポットがたくさんあります。境内で一際目を引くのは神座(カミクラ)。
<神座>
天孫・瓊瓊杵尊がお立ちになり大海原を眺望されたと伝わる大岩なのですが、「君が代」に歌われるさざれ石でして。周囲30m高さ4m、これほど大きなさざれ石は他に類を見ないそうです。
さざれ石は礫が砂や粘土と混ざり固まったもの。これほど大きくなるにはいったいどれだけ年月がかかったか・・・ 地球の悠久の歴史を感じます。
神座の前には卵型の石(さざれ石)を抱えた水窪が。
<龍神の霊(玉)>
人工的に造られたもので、岩肌にはらせん状に線が彫られています。これは5000年前の遺跡で、渦巻状の壁面が「龍」、卵型のさざれ石が「龍の卵」を表し、当時の龍神信仰を裏付けるものと言われているそうです。
見れば見るほど不思議で、わたしは生命力というか、地球力というか、そういうエネルギーのようなものを思いました。
実際この辺りは大きな地殻変動があったようで、大御神社の海岸には火砕流による柱状岩とさざれ石の境をはっきり見て取ることができます。
<草を挟んで左が柱状岩、右がさざれ石>
柱状岩の中には親亀子亀の姿もあり、
<御社殿下の親亀>
<親亀から少し離れたところに子亀>
本当に見所の多い神社です。
大御神社を訪ねたなら、ぜひとも鵜戸神社にもお参りしておきたい♪
鵜戸神社は鵜葺草葺不合命をはじめ5柱の神さまが祀られる境内社。大御神社から東に参道を進むと
<鵜戸神社参道>
<ここから見る方が子亀っぽい?>
洞窟の中にお社が鎮座しています。
<鵜戸神社>
とても神秘的なところで手を合わせていると厳かな気持ちになるのですが、奇跡の光景は参拝後に現れます。お社から振り返ると、白く輝く龍の姿が。
<昇り龍>
岩屋は人工的に造られたもので、この「昇り龍」も先の「龍の霊」と同じく龍神信仰の痕跡とみられているそうです。あまりの神々しさに思わず手を合わせました。
地球のエネルギーがぎゅっ!と詰まったような大御神社。たくさんの元気をいただいて、次の目的地へと向かいました。
<参道にいたカニさん(上手に隠れているから見つかるかな?)>