境港から美保神社へ、境水道大橋を渡り県道2号線を境水道沿いに走ります。

 

<境水道を行く隠岐フェリー>

 

島根半島の東、美保関に鎮座する美保神社は、全国各地にあるゑびす社3385社の総本社。

 

<美保神社>

 

御祭神である事代主神は大国主神の御子神さまで、出雲大社(大国さま)と美保神社(えびすさま)、両社にお参りすると願いが叶うとも、良縁に恵まれるとも言われています。(両参り) お参りは同日中でなくともよいのですが、順序としては親神さまだけに出雲大社が先とされています。

 

<美保神社神門>

 

美保の沖で釣りをしていたところ天照大神の使者から国譲りを迫られ、謀反の意がないことを示すため自ら舟を返しお隠れになられたという事代主神さま。

 

【「古事記」に語られる「国譲り」】

 

その御身の上を思うせいでしょうか。美保湾を望む場所に佇むお社は神話の世界を彷彿とさせ、わたしはひどく心惹かれます。

 

<神門の祓解(ばっかい)と呼ばれる祓幣(はらえぬさ)>

 

神殿は拝殿の奥に大社造の本殿が二殿並ぶ珍しいもので、向かって左が事代主神を祀る二御前、右がその母・三穂津姫命を祀る一御前です。

 

<比翼大社造とも美保造とも呼ばれる美保神社の神殿>

 

<裏から見た御本殿(左:三穂津姫命の一御前、右:事代主神の二御前)>

 

拝殿の前に進むと御祈祷の最中で、巫女舞が奉納されているところでした。壁も天井もないので、太鼓の音も巫女さんの鈴の音も響く、響く!

 

<拝殿(御祈祷の後撮影しました)>

 

拝殿がこのような音響効果の優れた造りになっているのは、事代主神さまが鳴物を好まれるから。神社には様々な楽器が奉納されているそうです。

 

<樹齢1000年の大ケヤキをくりぬいたという大鼕(おおどう)>

 

御祈祷のお邪魔にならないようそっとお参りし、境内社を順に参拝。

 

<宮御前社、宮荒神社、船霊社、稲荷社>

 

その後回廊内の腰掛けに座り、その時を待ちます。

 

そう、境港で時間調整したのは午後3時半から始まる夕御饌祭を拝観するため。

美保神社では朝夕、日々のお供えを献上し神恩に感謝する祭典が執り行われているのですが(朝御饌祭、夕御饌祭)、以前朝御饌祭を拝見してとても感動したので夕御饌祭にも立ち会ってみたかったのです。

 

【朝御饌祭を拝観したときの記録】

 

やがてその時刻となりましたが、あれ?拝殿では神職さんと若い一組の男女が何やら打ち合わせ中。夕御饌祭が始まる様子はありません。

和やかな雰囲気から「結婚式のリハーサルかな?」なんて思いつつその様子をぼんやり眺めていたら、突然ごうっ!と風が起こり周りの木々が揺れ始めました。奇しくも朝御饌祭を拝見したときと同じ現象。「もしかして神さまが降りて来られたのかも・・・?」思わず姿勢を正しました。

 

結局打ち合わせが終わったのは午後4時近く。「今日はないのかもしれない。」と諦めかけたとき、巫女さんが三宝を捧げて神殿に入っていかれました。

続いて神職の方が昇殿され、祝詞の奏上が始まりました。

 

<夕御饌祭>

 

しかしそのお声は拝殿の外には聞こえません。とてもとても静かな祭典―

御饌祭は他の祭事によって時間が変更されたり、御神楽が奉納されない日もあるそうで、この日がそうだったのかもしれません。それでも粛々とした雰囲気に神さまの気配が感じられるようで、立ち会えたことに深く感謝しました。

 

<帰りに見た男女岩(めおといわ)>

 

さて、この日のお宿は「スーパーホテル米子駅前」さん。その名の通り、JR米子駅から徒歩約2分の好立地にあるホテルです。

 

<スーパールーム(セミダブルベッド+ロフトベッドのお部屋)>

 

ビジネスホテルですが1階に「天然温泉大山の湯」があり(時間による男女入れ替え制)、ゆったり旅の疲れを癒すことができます。

 

<大山の湯>

 

夕食は「居酒屋太平記」さんで。

 

<居酒屋太平記>

 

まずは生ビールで乾杯♪

 

<お疲れ様!>

 

と、出てきたお通しはなんと生しらす!

 

<お通しの生しらす>

 

普段食べられないだけに大感激です!飛び出すハート

 

サラダから焼物、揚物、煮物と一通りいただいたのですが、

 

<タコとサーモンのカルパッチョ>

 

<串焼き(豚バラと砂ずり)>

 

<串焼き(鳥皮)>

 

<イカ一夜干し>

 

<ゴボウ唐揚げ>

 

<かれい煮付>

 

お魚の鮮度はもちろん、味付けも絶妙でして♪ かれいの煮付は今までいただいた中で1番おいしかった。ラブラブ 

 

最後はカニ雑炊で〆。

 

<カニ雑炊>

 

生ビールが税込319円とリーズナブルなのもうれしいし、このお店に来るためにまた米子に行きたいくらいです。よだれラブラブ

 

お腹も心も大満足。ピンクハート ホテルに戻ると、翌日の長距離ドライブに備え早々に就寝しました。

 

・美保神社:島根県松江市美保関町美保関608 HP

・スーパーホテル米子駅前:鳥取県米子市万能町112 HP

・居酒屋太平記:鳥取県米子市明治町271 名島ビル1F HP

 

クローバー 2日目(10月15日)旅程 クローバー

平田ショッピングセンターVIVA(宿)6:30発―愛宕山公園6:35着~6:45発―宇美神社6:50着~7:10発―稲佐の浜7:35着~7:45発―出雲大社7:50着~10:10発―佐太神社11:20着~11:50発―たまき松江店12:15着~12:45発―境港13:30着~14:30発―美保神社15:00着~16:05発―スーパーホテル米子駅前16:40着

 

 

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