毎年恒例の忘年会ツアー、今年は2年振りに別府かなぁと思っていたのですが、5月に鹿児島を訪ねた折目にした「若尊鼻」の地名がどうにも気になり・・・ 雨で桜島が見られなかったこともあり、鹿児島を再訪することにしました。
迎えた当日、11/30(土)は晴れ。途中休憩で立ち寄ったえびのPAからは霧島連山がきれいに見えました。
<えびのPAから見た霧島連山>
これは期待できるゾ~♪
加治木ICで一旦高速道を降りて「らーめん 天天有」さんへ。
<天天有>
スープがなくなり次第終了という人気店。カウンターのみの小さなお店ですが、
<「天天有」のラーメン(中)>
チャーシューとろとろ 豚骨ベースのしっかりめのお味ながら飽きがこない、テーブルにあるネギ味噌を入れるとみそラーメンでもいただけます。丁寧に作られたことがわかる至極の一杯、スープまでしっかり完食してしまいました。
再び加治木ICから東九州道に、まずはお目当ての若尊鼻に向かいます。国分IC近くまで来ると前方に青々と木が茂る台形の岬が見えてきました。どうやらあれが若尊鼻のようです。
<東九州道から見えた若尊鼻>
国分ICから国道220号線を走ることおよそ5分、若尊鼻に到着。
<霧島錦江湾国立公園 若尊鼻>
正面に念願の桜島が見えました!やったー♪
若尊鼻(わかみこばな)は錦江湾の北東奥、国分と福山の間に位置する岬です。「若い尊(ミコト)だなんて、なんか「古事記」の匂いぷんぷんするなぁ。」と思っていたのですが、ビンゴ!
なんと、日本武尊が熊襲征伐で上陸した場所といわれているのだそうです。また、初代神武天皇が幼少期過ごされたとも、東征の折立ち寄られたとも伝えられているとか。磯沿いに設けられた全長1050mの遊歩道の先には2柱を祀る若尊神社が鎮座しています。
<遊歩道入口にある案内板>
「あの日本武尊がここに・・・!」 そう思うと気持ちが逸りますが、
<「落石注意」を呼び掛ける遊歩道入口>
「落石注意」とな?
いざ歩いてみると、なるほど。遊歩道は舗装されているとはいえ人1人通れるほどの狭さ、
<遊歩道>
さらに木の下をくぐったり、
<横に大きく伸びた枝(幹?)>
岩の間をすり抜けたりと、
<岩場>
なかなかワイルドです。しかもこの岬、巨大な岩が積み重なってできたんじゃないか?と思うくらい大きな岩がゴロゴロしてまして、
<ハチの巣状に穴の開いた岩>
<岩に根を張る木>
確かに雨天だとキツイかも・・・です。つくづく晴れてよかったー!
静かに打ち寄せる波の音、そよぐ潮風・・・
<穏やかな錦江湾>
そして雄大に構える桜島―
<錦江湾に浮かぶ桜島>
最高に気持ちいい!
<桜島ズーム>
・・・できれば午前中に来たかったなぁ。(どうやっても逆光になってしまう/爆)
<陽光きらめく錦江湾>
なかなかの景勝地だと思うのですが、人気はほとんどありません。見かけたのは数名の釣り人と、そのおこぼれ狙いと思われるネコちゃん数匹。(笑)
<お魚待ちのネコちゃん達>
とても静かな岬です。
遊歩道の終点に来ると赤い鳥居が立っていました。
<若尊神社>
こちらが神武天皇と日本武命を祀る若尊神社です。
<若尊神社全景>
鳥居から急な岩を登ると注連縄を張った小さな岩窟がありました。紙垂は台風の影響でしょうか、飛ばされてしまったようです。
<若尊神社>
下の穴にお賽銭を納め、二拝二拍手一拝でお参り。参拝が叶ったことを感謝しました。
お参り後岩窟の中を拝見させていただこうと思ったのですが傾斜が急で近づけず、スマホを持った腕を伸ばし撮影させていただきました。
<岩窟の中>
若尊神社は神社伝記によると、宝暦二年(1752年)氏子中よりの願出により正一位の神位を宣下されたとのこと。海上安全並びに豊漁の神として、地元の漁師さん達から篤く崇敬されているそうです。
<若尊神社から桜島を望む>
「神武天皇が幼少の頃過ごされ、日本武尊が熊襲征伐の足掛かりとされた聖地・・・」
穏やかな海を見ながらしばし、神話の世界に思いを馳せました。
<若尊神社の前に広がる海>
大満足で来た道を戻ると、おや?
<また、おじゃったもんせ。>
「落石注意」の裏にこんな文言が書かれていたなんて、なんだかほっこり~
本当に。風光明媚な若尊鼻、またいつか再訪したいです。*^^*
・天天有:鹿児島県姶良市加治木町本町48 HP
・若尊鼻:鹿児島県霧島市国分敷根