国道309号線~国道24号線を北上し奈良市へ、唐招提寺を訪ねました。
<唐招提寺(南大門)>
「ようやく来れました、鑑真和上・・・」
長いこと憧れていたお寺だけに、2人とも感無量・・・(TvT)
特に仏教を信仰しているわけではないのに、なぜわたし達がこれほどまでに鑑真和上をお慕い申し上げるのか―
それはヒストリーチャンネルで見た「まんが日本史」の影響です。(爆)
天平の時代、災害や疫病が多発したため聖武天皇は仏教により国家を安定させようとしました。しかし当時の日本は正式な僧になるための戒律を授ける僧が足りず、僧侶の風紀は乱れていました。そこで唐より授戒の師として鑑真を招こうと、留学僧の栄叡(ようえい)と普照(ふしょう)を送りました。
鑑真は日本の要請を快諾してくれましたが、当時の渡航は命がけ。そのうえ鑑真は有名な高僧でしたので、出国に反対する者もたくさんいました。たびたび妨害にあったり、遭難にあったり・・・
日本に到着したのは実に6度目の渡航、鑑真66歳のとき。栄叡は道半ばにして病死、鑑真自身も10年に渡る過酷な旅のため視力を失っていました。鑑真は東大寺で5年を過ごした後唐招提寺を開き、多くの人に授戒をおこないました。―以上「まんが日本史」より。
日本に到着したシーンでは2人して「鑑真和上~~~・・・」と、もう涙。
以来今日日本の仏教があるのは鑑真和上のお蔭と、太宰府に出かけたときは必ず戒壇院(鑑真が日本で最初に授戒を行ったお寺)にお参りしています。
<戒壇院(福岡県太宰府市)>
話が逸れました、お参りに参りましょう。^^;
拝観料を納め南大門をくぐると、目の前に見覚えのある風景が広がります。
<金堂(国宝)>
「うわー、教科書で見たまんま!」と大興奮![]()
ゆったりと広がった大きな屋根が印象的な金堂は、創建時の姿を残す代表的建築物。奈良期に建立された金堂の中で唯一現存している飛鳥様式の建築だそうです。
<休憩所前から見た金堂>
中にはご本尊の廬舎那仏を中心に、右手・薬師如来、左手・千手観音が安置されています。いずれも3mを超える大きな仏さまで(千手観音は5m)、間近で拝見すると迫力満点!
特に千手観音は本当に腕が1000本あったそうで(現在は953本)、その造りの細やかさにため息が出てしまいました。
本尊の前脇には梵天と帝釈天、須弥壇の四隅には四天王。堂内全ての像が国宝というのですから、すごい・・・!
境内に設けられた順路に従い、金堂から講堂に進みます。
<唐招提寺境内>
鑑真和上が戒律の専修道場として開いたことに始まる唐招提寺。律宗の総本山とあってか、伽藍に華美なところがなく、境内は落ち着いた雰囲気が漂っています。
<講堂(国宝)>
平城宮の朝集殿を移築したという講堂、中に入ると中央に弥勒如来が。
「あれ?弥勒如来?弥勒菩薩じゃなくて?」と不思議に思ったのですが、弥勒菩薩はいずれ修行を経て如来になられる仏さま。未来のお姿で祀られているのですね。*^^*
ありがたくお参りしました。
その後鼓楼(現在は鑑真和上将来の仏舎利を奉安しているので「舎利殿」とも)、
<鼓楼(国宝)>
礼堂(鼓堂の仏舎利を礼拝するためのお堂)とめぐり、
<礼堂>
宝蔵(ほうぞう)、経蔵(きょうぞう)へ。
<左:宝蔵(国宝)、右:経蔵(国宝)>
経蔵は唐招提寺以前、新田部親王邸のときの建物で日本最古の校倉だとか。
校倉といえば正倉院が有名ですが見ることは叶わないので(多分)、生の校倉、しかも日本最古を見ることができて感激です![]()
2つの校倉をしっかりカメラに納め新宝蔵(しんほうぞう)へ。
<新宝蔵>
こちらにはたくさんの木彫像が収められているのですが、特に「唐招提寺のトルソ」と呼ばれる如来形立像が美しくて・・・
<新宝蔵前に貼られていた如来形立像のポスター>
お顔がない分想像がかき立てられ、引き込まれます。![]()
新宝蔵からさらに奥に進み開山御廟へ。
<御廟入口>
ガイドブックに「できればここまで来よう」とありましたが、わたし達は絶対ここは訪ねようと決めていました。
簡素な門をくぐり、苔むした木立の中を進みます。
<御廟への道>
鑑真和上がおられるその場所は、現実とは思えないほど静かで、美しくて・・・
<美しい苔の庭>
<開山御廟>
「ようやくお会いすることが叶いました。日本に来てくださってありがとうございます。(合掌)」
長年の思い、やっと伝えることができました。*^^*
さて、唐招提寺といえば「鑑真和上坐像(国宝)」が有名ですが、普段は御影堂に安置され(現在は改修工事のため新宝蔵にうつされている)6月5日~7日しか公開されません。
<御影堂(平成大修理中)>
しかし2013年、和上の1250回忌に際しお身代わり像が作られ、通年を通して開山堂で拝見することができるようになったとか。
もちろん行く!
<開山堂>
お身代わり像は国宝の和上像を忠実に再現しているとあって、表情といい、古色を帯びた色彩といい、写真で見た和上像そっくり!
あぁ、こうしてお姿まで拝見できるなんて・・・ ありがたい・・・(TvT)
<土塀とシャガの花>
<応量坊>
最後に戒壇を訪ねました。
<戒壇入口>
戒壇とは正式な僧侶となるための儀式「授戒」を行う場所。
創建時のものは中世に廃され、その後復興するも火災で焼失し、現在は3段の石段(鎌倉期)を残すのみです。
<戒壇(檀上の白い宝塔は昭和53年築造)>
それでも鑑真和上の思いは、今も人々の中で生き続けている―
そう思えた唐招提寺参拝でした。
* * * * *
唐招提寺にお参りする場合、合わせて薬師寺を参拝するのがガイドブックの定番ルートですが、既に午後3時を回っていたのでここは無理せずお宿へ。
この日のお宿は「ホテルウェルネス飛鳥路」さんです。
<ホテルウェルネス飛鳥路>
東大寺、春日大社は徒歩圏内。
ホテル前にバス停破石町(奈良交通)があるのでアクセスも便利です。
<ホテルウェルネス飛鳥路のお部屋>
チェックイン後、ならまちから三条通りをそぞろ歩き、
<猿沢池から見た興福寺五重塔>
<町屋風ローソン>
夕食は「和食屋八寶」さんで。
<和食屋八寶のお料理>
奈良の味を楽しんだ後はホテルに戻り、翌日に備え早々に就寝しました。
2日目(4月7日)旅程 ![]()
洞川温泉9:00発―天河大辨財天社9:15~10:45―丹生川上神社下社11:15~11:40―ザ・トンネル11:45~12:05―唐招提寺13:35~15:20―ホテルウェルネス飛鳥路15:45着

























