旅行2日目。
カーテンを開けると、朝日に照らされ入港するフェリーが見えました。
<別府の朝>
この日は地獄のひとつでも見て帰ろうかと思っていたのですが、
あまりに天気が良かったので予定変更!
鶴見岳に登ってみることに。
<鶴見岳>
といってもロープウェイでです。^^;
<別府ロープウェイ・別府高原駅>
鶴見岳は、阿蘇くじゅう国立公園の東端にある標高1375mの活火山です。
別府の豊かなお湯は、この鶴見岳とそのお隣にそびえる伽藍岳の地下マグマが源だとか。
鶴見岳中腹にある別府高原駅から山上駅までは約10分の空中散歩。
<ロープウェイ>
高度を上げるにつれ、進行方向右手に別府湾が見えてきます。
<ロープウェイから見た別府湾>
鶴見山上駅に着いてみると、
<鶴見山上駅>
一面真っ白!
<山上駅から山頂を見る>
木々にはびっしり霧氷がついています!
<霧氷>
ロープウェイのスタッフさんの話では、鶴見岳の霧氷は気温マイナス4度で風のある日にできるとのこと。
山上駅近くにあるジャンボ温度計が示す気温はこのとき0度。
<ジャンボ温度計>
ちょっとは気温が上がったということなのでしょうが・・・
寒いですね
<誰かが作ったミニ雪だるま>
立ち止まっていると氷りつきそうなので、山頂に向かって歩きます。
<山上駅から見た志高湖>
登る前に鶴見山上権現一の宮にお参りしました。
古より神が宿る山として信仰されてきた鶴見岳にはたくさんの神様が祀られているのですが、この鶴見山上権現一の宮もそのひとつ。
<鶴見山上権現一の宮>
小さな祠には不思議な形をした石が祀られています。
<わくと石>
「わくと」とは蛙のこと。
言い伝えによると、その昔悪さをして人々を困らせていたわくとは、権現さまの眷属(神様のお使い)になることを条件に鶴見岳の山上に100の大石を積んで神域を造ったそうです。
その際知恵と力をつかって石を山上まで運んだので、「脳(知恵)」と「命(健康、長生、活力」のお使いになることにしたのだとか。
この「わくと石」はその分身とのことで、石に触れ自分の頭をさすさす・・・
頭が良くなりますように。。。 (。-人-。)
鶴見山上権現の赤い鳥居をくぐり、山頂へ。
<鶴見山上権現の鳥居>
山頂までは遊歩道が整備されているのですが、
<遊歩道>
この通り、雪と氷でつるっつる
一歩一歩慎重に進みます。
標高が上がるにつれ霧氷の氷も厚みを増し、
<霧氷>
<霧氷>
<霧氷>
美しい・・・
まさに氷の芸術!
登り始めて15分くらいで山頂に到達。
<鶴見岳山頂>
山頂からは霧氷越に、前日旅した国東半島がきれいに見えました。
<山頂から国東半島を望む>
鶴見岳の名の由来は、山頂から見た陸の形が羽を広げた鶴のように見えることからだそうで、いやはや絶景!
山頂には火男火売(ほのおほのめ)神社上宮が鎮座しています。
<火男比売神社上宮>
祀られるのは火之加具土命(ホノカグツチノミコト)、火焼速女命(ヒヤキハヤメノミコト)。
鶴見岳の2つの頂をそれぞれ男神、女神として崇めていたようです。
上宮ということは下宮、中宮があるのでは・・・と思い帰宅後調べたのですが、
山麓(別府市火売)に下宮・鶴見権現、鶴見岳中腹に中宮・御嶽権現があるとか。
いつか訪ねてみたいです。
それにしても、山の天気は変わりやすい。
先ほどまであんなに晴れていたのに、あっという間に雲が立ち込め視界が真っ白になってしまいました。
寒さも限界に達したので(耳が痛いーっ!)、早々に退散することに。
下りのロープウェイに飛び乗ると、
<帰りのロープウェイから見た風景>
「お客さん達運がいいですよ。今ぐらいから混んでくるんです。」とスタッフさん。
確かに、すれ違った上りのロープウェイはすし詰め状態、
<上りのロープウェイとすれ違い>
高原駅も乗車を待つお客さんでいっぱいでした。(早起きは三文の得?)
高原駅周辺にも見どころはあるのですが、もう手足はガチガチ
「とにかく温まりたい!」と温泉に急ぎました。
・別府ロープウェイ:大分県別府市南立石寒原10-7 HP