金森倉庫の柱 | 金森赤レンガ倉庫STAFF BLOG

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これは函館ビヤホール店内の柱です。床から天井トップまでおおよそ10メートル位はあります。

大きな柱は‘檜’ですが、周囲150㎝ほどの一本ものの柱です。


何故か?・・・


少々ウンチクを述べますね。


金森倉庫は明治20年に函館で最初の営業倉庫として始まりました。当時は主に、海産物、米、北洋の缶詰などを保管しておりました。

函館は大変風が強く、当時から‘大火’の多い街でした。

当時の倉庫は明治40年の函館大火で焼失してしまい、現在の金森倉庫は明治42年に再建されたものです。

明治40年の大火では、屋根から火が回って全焼してしまい、倉庫の再建には、屋根にも煉瓦(レンガ)を敷き詰め瓦葺とし、倉庫全体が耐火構造となるように工夫されました。

その重たい屋根を支える為には、どうしても太い柱と頑丈な梁が必要でした。

もちろん、柱を支える基礎部分も地中に深く杭が埋められております。

壁に使われたレンガと屋根の構造。これは耐火の他にも定温に保つ為の意味もあります。


明治40年代当時の建築技術、職人技は今も生き続けております。(Y)