徒然なるままに~憂える副長その心~ | さらさの「粗野がーる」

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アメーバの携帯ゲーム「艶がーる」の主人公を、28歳・恋愛偏差値20の女性に置き換えた実験的小説を書いています。

あくまでフィクションなので、深く考えずに読んでください

百六ノ六話の土方さんについて。

初出の頃、「やらなきゃならねぇ仕事」とはなんなのか。憂いある様子なのはなぜなのかという質問を、ちょいちょい頂きまして。

解説をちゃんとしたかどうか記憶にないので、改めて。



この話の背景には、「内山彦次郎暗殺事件」がありました。

内山彦次郎は、当時の大坂奉行所の与力でした。

能吏として知られた人でしたが、元治元年五月二十日、何者かによって暗殺され、斬奸状と共に天神橋に首を晒されました。


斬奸状に記された罪状は、「私利を肥やすために米価を操作した」ことでした。

犯人は、定かではありません。


が、長らく新撰組の仕業とされていました。

動機は、芹沢さんがまだ存命の頃、大坂で力士たちと喧嘩になったことがありまして、その吟味の際に内山が近藤さんに対して高圧的だったからというもの。

・・・これが本当だったら、ちっさいな、近藤さんwしかも執念深い。


もうひとつは、斬奸状のとおり、内山が油や米の価格を操作している疑いをもったため。



そもそも新撰組が犯人なのかも微妙なところですが、粗野がの中では、新撰組を犯人として設定していたのです。

それも、近藤さんではなく、土方さん主導の事件として


土方さんの思惑としては、米価を操作して私欲を肥やす内山を成敗することは、普段の巡邏とは違う。きっと、近藤さんの志士としてのプライドを満足させてくれる。

そうすることで、新撰組を解散したいという気持ちを、前向きに誘導できる。


すなわち、「内山暗殺」=「大坂でやらなきゃなんねぇ仕事」も、「新撰組解散阻止」=「そっちもうまくやるさ」でした


憂い顔のわけは、心からそうしたい仕事ではないから、が大きかったです。

つまり、内山が私欲を肥やしていたという事実が、本当はなかったか、もしくは確証がないままの暗殺だったと。

「大儀なき暗殺」は、ただの殺人ですから、気は進まない。でも、新撰組尊属のためには、「やらなきゃなんねぇ」し、やるんです、鬼として。


前半、土方さんは不機嫌でしたよね。

慶喜さんが、土方さんの前で、さくらに小難しい話をさせたのは、イケズでした。

スピンオフ「鞘当」の後の、更なる「お前にこの女が御せるのか?」という挑発です。

内山暗殺を決めていた土方さんにとっては、結構な揺さぶりでした。


頭を冷やそうと中座した。

でも、さくらは追ってきたし、二人きりになるとつい抱きしめてしまった。

外れそうになる鬼の仮面を、懸命に被りなおして、彼は大坂へ下ります。


そしてそのまま外せずに再会することになりました。

もうすぐ、枡屋さん捕縛ですから・・・・・・・。



重い気分でまたいずれ(´□`。)/

 

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