9月1日に深川市にて北海道ジュニア陸上競技選手権が開催されました.
この大会でU16陸上競技大会の参加標準記録を突破もしくは対象の種目では選手権者(優勝)をすることができれば三重県でおこなわれるU16陸上競技大会に出場をすることができます.
中学生と早生まれの高校生にとっては全国の舞台で自分の力を試すことのできる貴重な機会です.
一人でも多く,全国の舞台へ出場権を獲得していってほしい.
全国以外の観点でもこの「北海道ジュニア」は重要で,高校に向けての新たな種目へのチャレンジ(三段跳や円盤投など)や今までなかなか大きな舞台(北海道規模の大会)で入賞を果たせなかった競技者にとって,北海道中学や北海道中学新人以外での北海道大会入賞のチャンスや自信をつける大会になります.
過去にもこの大会で自信をつけて,9月中旬の北海道中学新人で大躍進をした競技者もいます.
非常に参加することに価値のある大会です.
前日は急遽の大雨で体力を消耗したり,人によっては前日練習を断念しました.
そういったハプニングの中でどのように戦ってくれるのか,なども見させてもらいました.
持っている記録が高いだけではだめで,その試合で勝てるようにならなければいけません.
記録の持っている競技者ではなく,「強い競技者」になってもらいたいのです.
こういったハプニングもある中で,どのように戦ってくれるのか.
楽しみです.
前日練習できなかった組は朝イチで動きの確認をするために集まってきて各自で動いていました.
試合への不安要素は自分たちで解消をする.そういった流れができていて逞しく感じました.
朝の練習も終わって,試合に向けての準備.
ウォーミングアップは基本各自に任せていますが,何も言わなくても動き出す前に「刺激入れ(アクティベーション)」を実施する姿がちらほら.
こういう姿がオホーツクキッズらしい.
なんだか嬉しくなる光景でした.
大会当日は天候が崩れることなく,暖かい動きやすい環境でした.
少し風が回っているのが気になるぐらいで,風を読む能力や余裕があればフィールド種目は大丈夫そうです.
さぁ,みんな頑張れ〜!
競技開始直後に全日本中学校陸上競技選手権大会で悔しい思いをした工藤龍祈が1投目から15mオーバーの快投.
苦しんできましたが,一気に表情が晴れやかになりました.今回は投擲コーチは不在でしたので,私がコーチングを担当.
「記録を伸ばし続けること」を条件にして,何をすれば伸びるのかを1つ決めさせて6投させました.最終的には15m30まで伸ばして2位に大差をつける圧勝.
強さを見せてくれました.
復活,おめでとう!
同じ砲丸投でも龍祈から新たにキャプテンを受け継いだ矢田泰雅が1投目で自己ベストを更新.
最終投擲でも自己ベストを更新しての第7位入賞.自己ベストを出したことも嬉しいけれども,大きな舞台で物おじせずに自分の投げができたことが嬉しいです.おめでとう!(練習投擲での見たことないレベルでの失敗は内緒にしてあげます)
新旧キャプテンの活躍.
その勢いに乗って,入賞ラッシュ!!
最終的には優勝4個,入賞9個の大活躍.
過去最高が優勝を含む13個の入賞なので,過去最高に並ぶ好成績でした.
北海道規模の大会で人生初入賞も数名でたので今後の自信にもつながってくると思います.
優勝者
工藤龍祈 U16男子砲丸投
井田悠仁 U16男子110mJrH
西迫知希 U16男子棒高跳
田辺采子 U16女子砲丸投
4名の北海道チャンピオンが誕生.おめでとう!!
今回の結果などを踏まえて,U16陸上競技大会への出場者は・・・.
U16陸上競技大会 出場申し込み者一覧
井田悠仁 U16男子110mJrH 出場確定(選手権者が出場できる種目)
工藤龍祈 U16男子砲丸投 標準記録突破
鎌田亜津煌 U16男子走幅跳 標準記録突破
西迫知希 U16男子棒高跳 標準記録突破
田辺采子 U16女子砲丸投 標準記録突破
※標準記録突破者は申し込み記録の上から30位までにランクインすれば出場が決まります.
明日,申し込みをして・・・最終発表が9月17日.
それまでハラハラしながら結果を待とうと思います.
それではみんなの頑張りを見てください!
【北海道ジュニア陸上競技選手権】
Jチーム(中学生)
工藤龍祈
砲丸投 15m30 優勝
円盤投 41m85 第2位 大会新
全日本中学校陸上競技選手権大会を終えて,2週間.
一時期は自分の投げがわからない状態にもなりましたが,全国後に話し合った「自分の投げをする環境づくり」を実践しています.
その効果もあったのか,1投目から15mオーバーの快投.終始安定して15m台の投げを連発してくれました.ファールで2本の15m60あたりの大投擲も見せてくれました.身体がでるファールではなく,横に抜けてのファールなので力の方向性さえ整えればいつでも投げられます.U16までさらに精度を高めていってもらいます.復活おめでとう!
龍祈の15mの大投擲.
小畠正宗
三段跳 11m82 第7位 自己ベスト
1本目に11m82の自己ベスト更新!
そのまま人生初の北海道規模の大会での決勝へ進出.
初の入賞も素晴らしかったですが,本当の意味で良かったのは決勝での戦い方.
全国を目指しての戦いとして一本一本動きを綿密に変えながらの修正作業.最終跳躍ではファールながらもおそらく12mは余裕で越える大跳躍をしてくれました.勢いのある助走からのつぶれないホップステップジャンプは最高でした.
ファールで記録はありませんでしたが,思わず大きな声で「ナイスジャンプ!」と言ってしまいました.
これからは高校での活躍に向けて準備と挑戦をしていこう.北海道大会入賞,おめでとう!!
正宗のジャンプ.
ナイスジャンプ!!
武内琉聖
1000m 予選2分49秒55
中学2年から再加入をした琉聖.
最も急激に記録が成長をした中・長距離のアスリートでした.
惜しくも全道大会での入賞には手が届かない中学時代にはなりましたが,中距離ランナーには珍しく,調整をしない大きな走りをすることができます.この動きの大きさを絶対に忘れないこと,変えないこと.このまま筋力と持久力がついてくれば間違いなく北海道トップクラスの競技者になります.強くなる保証は金子がします.これからも頑張ろう!
細井大慎
1000m
予選2分42秒53
決勝2分44秒53
見事に予選を突破!!
苦手なやや長めの距離への耐性がついてきたと思います.
競技は関係ありませんが,ニヤニヤしながら近づいてくる大慎を見るとなんだか心が安らぎます.
いつもありがとね.
決勝は惜しくも入賞ならず・・・,受験勉強も頑張りつつ,競技力を低下させないようにトレーニングは続けていこう!
高校で必ず全国に行ける!!
そういう男です.これからもがんばろう!!
田村樹
棒高跳 3m80 第3位 自己ベスト
北海道中学のリベンジを果たしてくれました!!
何もいうことはありません!最高!
3m60,3m80の跳躍は樹以上にコーチングスタッフが興奮していました!
来週のオホーツク秋季で4m10の標準突破を狙っていこう!おめでとう!!
樹の3m80!
最高でした.
ナイスジャンプ!!
安井一晴
U16男子100m 予選11″99
150m 予選18″08
向かい風の中でも11秒台をマーク!
100m11秒台の中学生スプリンターとして安定をしてきました.
小学生時代はオホーツクキッズ初の北海道大会での100mファイナリスト.
中学生ではオホーツクキッズ歴代4位の11"40.高校では10秒台を狙ってくれることと思います.
10秒台を楽しみにしています.
来週のオホーツク秋季陸上競技大会で自己ベストを狙いつつ,リレーでは中心メンバーとして頑張れ!
園木結翔
U16男子110mJH
予選16″42
難しい風の中でのレースになりました.
6月からオホーツクキッズに加入をして指導をしていますが,課題はスプリント.
接地に癖があり,ようやく修正ができてきたところです.動きが変わってくれば,徐々にその動きに応じた身体の使い方を身体が覚えてきて,その動きの筋発揮能力が高まってきます.すぐに良くなる魔法はないけれども,高校で1年から闘っていけるようにはなれます.まだ中学陸上は終わってはいませんが,高校陸上を見据えてトレーニングを指導していきます.
矢田泰雅
砲丸投
11m82 第7位
円盤投
20m50
レベルの高い先輩たちとの中で見事に北海道大会入賞!
1本目に自己ベストを越える投げができたこと,最終投擲に自己ベストをさらに更新することができたこと.
素晴らしい!の一言に尽きる試合内容でした.おめでとう!
オホーツクキッズのキャプテンらしい堂々とした戦いぶりでした.
先輩方と比べるとまだまだ線が細く,華奢な身体つき.
それでこの記録を投げられるのはすごい・・・これから身体ができてくればすごいアスリートになれます.
まずは北海道中学新人で12mの大台を投げられるように準備をしていこう!
福井慶太
2年男子100m 予選12″34
走幅跳 5m63
走幅跳では記録とかではなく,前に弾みながら進んでいく助走ができてきたのでOK!
記録を出す手応えがつかめてきました.3本目は惜しくもファールでしたが,6mをこえるジャンプだったと思います.
北海道新人中学で戦うための準備が整ってきました.
100mでも難しい風の中で12秒30台は上出来.1発を狙えるように準備をしていきます!
松井維吹
走高跳
1m70 第8位
前日練習で踏切脚を捻挫.痛みがある中での試合でした.
踏切脚に不安があるので助走自体もスムーズに走れていなく,1m70で終了.
悔しいですが,その状況でも1m70は跳べるということがわかったのも収穫の一つです.
トップで戦うためには,持ち記録の高さも大切だけれども,記録の安定性と最低これだけは跳べるという記録の高さも大切.
最低ラインが1m70まで引き上がってきました.残り2週間,北海道チャンピオンに向けて頑張ります!
高橋輝良
2年男子100m
予選12″31
向かい風の中で12秒30台の記録をマーク.
力がついてきたな〜というのが目に見えて伝わってきます.
輝良の弱点の加速をしてから中間までのつなぎですぐに前傾姿勢から起き上がる癖があるので,徐々に身体を起こしていくことを伝えました.100mにも400mにもいきてくると思います.北海道中学新人で400mファイナリストを狙って頑張ろう!
成ヶ澤隼人
3000m
9分39秒49
北海道中学での転倒とスパイクで踏まれての怪我からの初の北海道規模での大会.
北海道中学後からは陸上競技場改修で会えなかったですが,いつも通りにニヤニヤしていたので安心しました.
傷口を見たけれども,治ってるけど痛々しい.本人にも伝えましたが,縫った場合は皮膚が引っ張られているので,足首の動きが「少しだけ」変わることが多いです.皮膚が今まで通りに伸び縮みするようになれば大丈夫なのですが,今シーズンは本人が気づかないレベルで「少し」の動きの違いを身体がかばっていきます.大きな怪我にはつながらないとは思いますが,怪我につなげないように足首周りと全体のケアを続けていこう!痛みは出る前に対処することが大切!
本田夏向
1年男子砲丸投 9m55 第2位
円盤投 NM
目標の10m到達はならなかったけれども,立派な北海道2位を達成!
おめでとう!過度の緊張をするタイプですが,緊張をしていると自分で言えるので良し.
一番怖いのは緊張をしてるとも言えなくなった時です.その時は必ず失敗します.
トップの選手は中学1年の工藤龍祈クラスの身体と記録を持っています.
中学3年間でどこまで近づいていけるか,あわよくば勝てるか・・・.
自分よりも上がいるからこそ,陸上競技はより楽しくなる.
北海道チャンピオンを目指して頑張ろう!
中村弥斗
1年100mH
予選18″26
中学生になって初の北海道規模の大会.
しっかりとゴールまで走りきってくれました.
ウォーミングアップのハードルドリルなども見ましたが,まだまだ精度が高くはないので伸びしろはかなりあります.
北海道中学新人に向けて,ハードリングの精度を高めること,スプリント技術を磨くこと.
これらをしていけば本職の走幅跳にも良い影響は必ずあります.まだまだ伸びる.がんばろう!
茂木ひなた
1000m 3分33秒05
3000m 11分51秒81
中学での個人の北海道大会ラスト.
中学2年から北海道規模の大会に出場を果たして,オホーツクキッズの女子長距離の先駆けとして頑張ってくれました.(これまでも女子長距離はいましたが,他の種目との掛け持ちだったので純粋な長距離は二人目)しっかりと2本ともに走りきってくれました.高校からは長距離に取り組みつつも,競歩の道も考えていって欲しい.脚の長さと長い時間の競技にも耐えられる気持ちの強さは競歩向き.高校に向けて種目についても考えていってほしい.
木村結衣
2年女子100m 予選13″52
走幅跳 4m84 第8位
ようやく北海道大会初の入賞!
持っている力は北海道トップクラスですが,なかなか大舞台で自分の力を出せない試合が多く続いていました.今回の入賞で一つ殻が破けたと思います.北海道中学新人に向けては助走の安定性を高めつつ,長所の勢いのある助走に磨きをかけていこうと思います.決勝の3本は嬉しくてコーチングよりも動画撮影に集中をしていました.それぐらい価値のある入賞です.
やっぱり初の全道入賞は嬉しい.おめでとう!
決勝でのジャンプ!
おめでとう!
相馬羽夏
走高跳 1m40
2年女子100mH 予選16″41
2種目とも惜しくも入賞ならず(走高跳10位,ハードルは9位).
悔しい結果が続きますが,これは北海道中学新人で最高の笑顔になるための過程.
試合後に話を聞いても良かった面をすぐにあげられるポジティブな要素がでてきました.
2種目ともに伸びるための練習を着実におこなえています.
一気に記録が伸びる段階に入りつつあります・・・楽しみです.
澤瀬結愛
2年女子100mH
予選15″72
決勝15″36 第4位
初の北海道大会入賞!
緊張でわけがわからなくたった北海道中学での失敗から復活をしてくれました.
脚に痛みがある状態ではありましたが,リスクもありましたが,北海道大会の決勝を走るという経験をしてもらいたかったので少し無理をして出場をしてもらいました.
本人にも話しましたが,無理をして走ると精神的にも疲れてしまうので,しばらくは走るのをあえてお休みにして北海道中学新人へ準備をしていってもらいます.
決勝レースを経験できたので,北海道中学新人では通信陸上以来の自己ベストを狙っていってもらいます.頑張るぞ〜!!
決勝レース.
目標の3位まであと0.01秒でした.惜しい!
よく頑張った!
瀬川ここみ
2年女子100mH 予選DNF
1台目の入りを8歩に変えてのぞんだ北海道大会.
決勝ラインが16秒台あたりだったので確実に決勝に残れると思っていたのですが,途中でリズムが変わってしまいまさかの途中棄権.
疲労もあったけれども,一番の要因はほぼ同じ速度で走るライバルが真横にいたので,自分のリズムを忘れてしまったことが原因かと.ハードルでもっとも大事なのは自分の走りを10台ハードルを跳びながらおこなうことです.今回はその部分でのずれがでてしまったと思います.
ただ,力は北海道大会決勝クラスまできました.
競っていたライバルは決勝では4位.同じ力をここみは持っているので北海道中学新人に期待です.頑張るぞ〜!!
堤椿
U16女子100m
予選13″64
オホーツク新人から2週間で動きがだいぶ戻ってきました!
向かい風の中でこのタイムだと追い風に乗れば自己ベストを狙えます.
考えて,考えて,正しいことを練習で積む.
そして本番は何も考えずに思いっきり走る.
この繰り返しをしていけば必ず自己ベストは狙えます.
あと2週間,しっかりと準備をしていきましょう!
サポートアスリート
井田悠仁
110mJH
予選15″08
決勝14″74 優勝
悲願の優勝!
中学3年では悔しい負けでしたが,しっかりと安定した走りで優勝をしてくれました.
向かい風の中での14秒台は大きな価値があります.U16陸上競技大会に向けて,Jrハードルになれることと苦手なスプリントの強化を図っていきます.U16では決勝で走れます.頑張ろう!
決勝.素晴らしいレースでした.
U16では14秒30以内を狙います.
井上大和
3000m
9分15秒11 第8位
入賞!!
本人は悔しそうな顔をしていましたg,国体予選・北海道ジュニアとダブル入賞でしっかりと力をつけてきているのは明らかです.中学時代のように浮き沈みが激しい傾向はもうなくなりました.記録の安定は大幅自己ベスト前の傾向.高校新人での大幅ベストに期待.頑張れ!
西迫知希
棒高跳
4m10 優勝 大会新
見事な優勝!
中学以来の北海道チャンピオンに輝きました.
これからU16陸上競技大会にエントリーをして,ターゲットナンバー以内に入れば出場決定.入賞ラインはおそらく4m20あたり・・・,跳べる高さなので今後の試合で跳び,U16では4m30あたりを狙いたい.
高さが自己ベストになってから助走の入りが丁寧でなくなりました.
助走は常にいつもの自分のやり方をつらなかないと跳びの安定性がなくなります.
気合いが入った時こそ,頭は冷静に.次の試合に期待しています.
優勝おめでとう!
4m10のジャンプ!
最高でした!
田辺采子
砲丸投 12m70 優勝
ジャベリックスロー DNS
2年連続での優勝!
他を寄せつけいない圧倒的な力を見せてくれました・・・が目標は自己ベストを越えてのU16陸上競技大会エントリー時に優位な位置につけることでした.今はギリギリ残れそうな状態なので,発表まで待とうと思います.
技術的な面で言うと,リバース動作を8月から取り入れ始めたので最後の砲丸の押し出す位置が今までよりも前になっていて,砲丸に勢いがでてきました.投げる距離は伸びてきているので,安定してサークル内に止まってファールをしない練習をしなければいけません.
練習でできることは本番でもできる.
思いっきり投げて,サークル内に止まれる練習をたくさんしていってほしい!
課題は山積みだけれども,優勝は素晴らしい.
おめでとう!!!