将棋の若き天才、藤井聡太八冠に同学年のライバル現る。21歳の伊藤匠七段が第9期叡王戦で藤井叡王をカド番に追い込んだことに注目が集まっている。

 五番勝負の第4局が5月31日、千葉県柏市で指され、2勝2敗のタイに戻したものの、6月21日、甲府市で行われる最終第5局の行く方がどうなるか。藤井八冠は追い込まれながらも、同世代のライバル登場を喜んでいるようでもあった。



 ノンフィクション『いまだ成らず 羽生善治の譜』(文藝春秋)は、羽生善治や藤井聡太らトップ棋士が駒をぶつけ合う、盤上の一手に潜むドラマを活写している。50代の羽生九段が32歳差の藤井五冠(当時)とほぼ互角にわたり合った王将戦七番勝負のエピソードは記憶に新しい。

 もう一人忘れてはならないのが米長邦雄である。1993年(平成5年)、第51期名人戦で7度目の挑戦者となり、中原名人を降して、49歳11か月で初の名人位を獲得した。50歳での在位(50歳名人)は史上最年長記録である。名人就位式・祝賀パーティーで、次の挑戦者に羽生善治が出てくるのではないかと予言したことも有名だ。

 6月3日は「測量の日」。伊能忠敬は寛政12年(1800年)、56歳から日本全国の測量を開始した。73歳で亡くなると、その後は弟子たちが遺志を受け継いで『大日本沿海輿地全図』を完成させ、国土の正確な姿を明らかにした。

 各分野において若き天才たちが現われてきている。将棋界も羽生さんの世代が「チャイルド・ブランド」と呼ばれていた時代から、大きく勢力図が塗り替えられた。

 それでも「2世時代の到来」「あとは若い者たちに任せて」などと言うなかれ。織田信長の「人生五十……」ではなく、今や「人生50歳から」の時代である。中高年の方々も、新しいことにチャレンジするのに遅すぎることはないはずだ。エイオー、叡王、エイエイオー。



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