植物からつくられる植物繊維には、綿や麻などがあります。綿や麻は、植物の細胞壁に含まれる高分子化合物のセルロースが主成分です。セルロースは水になじみやすい性質をもつため、これらの繊維は吸湿性に優れています。



 5月10日は「コットンの日」。綿はワタを原料とする繊維です。繊維の中に空洞があり、少しねじれた構造をしているため、繊維間に空気を含む隙間ができ、やわらかく保湿性に富んでいます。ふっくらとして肌触りがよく、Tシャツやタオル、シーツなどに使われています。

 アメリカ南部のコットンベルトはかつて綿花地帯として栄えていました。綿花栽培には黒人奴隷が主に使役させられていた歴史から、ブラックベルトといった呼ばれ方もしたようです。肌触りの良いコットンの裏に、肌の色が違うだけで人種差別が行われていたという、まさに黒歴史といったところでしょうか。

 『人類の涙をぬぐう平和の母』第10章に次のような内容が書かれています。


 キリスト教宣教の名のもとに、ヨーロッパからアフリカに来た宣教師の中には、本質を見失い、自国の利益だけを考える人もいました。彼らはアフリカを植民地にしながら、教育を施すこともせず、天が与えた天然資源を奪い取ることにばかり忙しくしたのです。

 その上、肌の色が違うといって、アフリカの人々を人間扱いせず、奴隷(どれい)にしました。そのような行動をキリスト教宣教の名のもとに取ったという事実は、真の母として、非常に心痛いことです。ですから私は、ずっと前からゴレ島を訪ね、そこを通過していったアフリカの若者たちの怨恨を解かなければならないと考えていました。

 一五〇〇年代当たりから、ヨーロッパの人々は群れをなしてアフリカにやって来て、至る所を引っかき回しながら、奴隷狩りを行いました。男性でも女性でも、子供でもお構いなしに捕まえてはゴレ島などの拠点に集め、アメリカ大陸やヨーロッパ大陸に送り出したのです。

 奴隷にされた人々は、足に太い鎖をはめられて身動きが取れない状態で、太らせるために豆を無理やり食べさせられました。病気にかかればすぐに海に投げ入れられて、サメの餌にされました。

 平和だったゴレ島はあっという間に奴隷収容所となり、悲鳴と涙、苦しみと死があふれる地獄の島になりました。特に奴隷狩りが猛威を振るった約三百年もの間に、ゴレ島を経由して連れていかれたアフリカの人々は二千万人を超えるとも言われます。その中でどれほど多くの人が海で命を失ったのか、誰にも分かりません。



 ヨーロッパのキリスト教はイエスの本質を知らなかったというのです。「良きサマリヤ人」の喩え(ルカによる福音書10章)にもあるように、イエス様は異邦人に対しても分け隔てない親なる神の愛を示された方でした。

 本来ならばイエスの弟子たるキリスト者たちが無償の愛を実践しなければならなかったところですが、かえって彼らは黒人たちを奴隷として扱い、アフリカの大地に怨恨を植え付けてしまいました。あり得ないことです。
 天の父母なる神様にとっては、本来、才能の有無や皮ふの色など関係ありません。親の目から見れば、すべての子供たちが同じように大切な存在なのです。



 しかし、あなたの深いみ旨とイエス様の本質を知らないキリスト教文化圏はアフリカのゴレ島に悲痛な歴史を残しました。
 「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」と言われたイエス様のみ言はどこかに行ってしまい、キリスト教文化圏からここアフリカまで来た宣教師たちは、その本質を失ってしまい、皮膚の色が違うからと人間扱いしなかった歴史がありました。
 恨の多き歳月を500年余り耐えて待ってきたアフリカの民たちを記憶して下さい。
 愛する天の父母様! きょう、真の父母の名で今まで恨を持っていたゴレ島の霊たちを解怨成就し、天の父母様が主管される天上の修練を通して、善霊として復活できるようにして下さい。
 そして、地上の子孫たちのところに行き、天の父母様を中心とした人類一家族の夢を成すことのできるアフリカとなり、世界の前に光となり灯火となれるようにして下さい。
 これ以上の葛藤と苦痛と戦争のない天の父母様を中心とした、和合と統一の世界を成すために積極的に協助してくれることを願いながら、真の父母の名で解怨成就いたします。(2018.1.19、セネガル・ゴレ島 「ハウス・オブ・スレイブ」での祈り)



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