「保健室登校」という言葉自体が昔はなかったと思いますが、保健室通いでも出席が認められる世の中になってきました。アルバイト先で一緒に働いていた人が、1人は中学中退、もう1人は高校を3日で辞めたと言っていました。



 いじめなどの人間関係の問題があるようですが、「保健室登校」は一時的な避難場所とはなるものの、根本的な解決を目指すなら、人間の本性に踏み込んだ考察が必要なのかもしれません。

 ひとたび世界に目を向けると、保健室どころか近くに病院や学校自体がないといった国もあります。学校に通いたくても通えない子供たち(6~17才)は、世界に約2億4,400万人(2021年)もいます。

 人の悩みに優劣をつけることはできませんが、開発途上国と呼ばれる貧しい国々では「家が貧しく、子どものうちから働かなくてはいけない」「生活のために、子供も農業や牧畜など家の仕事を手伝ったり、外に働きに出たりしなければいけない」といった課題があります。

 国語の林修先生が「勉強はぜいたくだ」と言ったのは、世界には児童労働などで学校に行きたくても行けない子供たちがいることを知っているからでしょう。
 1994年、世界平和女性連合からモザンビークに派遣された宝山晶子さん一行10人は、ザンビアの日本宣教師の協力を受けながら、貧しい家庭の子供達を集めての義務教育から始めました。そして1995年、ベイラ市でわらぶき屋根の粗末な学校でしたが、「モザンビークの太陽中学校」を設立しました。



 日本人女性が内戦終結後間もないモザンビークで生きていくのは、容易ではありませんでした。マラリアやエイズなどの疫病に加え、治安が非常に悪く、自宅で4回も強盗に襲われ、手足を縛られ、顔面を何度もなぐられたこともあるそうです。まさに命がけのボランティア活動です。

 女性連合は「教育支援活動」「女性の経済自立支援」「女性の地位向上」「エイズ予防教育活動」「医療支援活動」等の活動テーマに焦点を当てて、世界各地で「貧困からの脱却」を推進し、その活動は世界保健機構(WHO)などからも高い評価を得ています。このような活動実績のある国連NGOに対して、ボランティア団体を仮装しているなどと批判したり、表彰取り消しをするなど、とんでもないことです。



健康のために断ったことは?


▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう