『魏志倭人伝』の解読から、縄文人が南米に渡ったとする説がある。それを裏付けるかのように、南米の遺跡から縄文土器によく似た土器も出土しているという。一見、おそるべき論理的帰結のように思われるかもしれないが、ヨットマンの青木洋さんは、何らおそるべきことであるとは感じられなかったと語っている。
「小さなヨットで太平洋を横断する人が、毎年のようにあります。成功すればマスコミは大変ほめたたえ報道してくれます。これも、普通ではできないことをしたという裏がえしの反応であると言えなくもありません。現代の進んだヨットでさえ難しいのに、縄文人に太平洋を渡ることができるのであろうか。
私はできて当り前、そう思っています。なぜなら、現代人でさえヨットで太平洋を安全に渡れるからです。日本から単独で太洋を渡ろうとした人は十指に余りますが、誰一人、死んだ人はおりません。
その現代人に較べ縄文人は、はるかに秀れた航海者であったのに違いなく、文明生活になれ親しんだ私たちは、雲の現れた意味を知る方法も、風の息吹が示す意味を知ることも忘れてしまいました。気象庁の天気予報が60パーセントしか当らないのに較べ、漁師の古老は、95パーセントも土地の天気を当てることができるのです」(1980年、「『倭人も太平洋を渡った』を読んで」より抜粋)。
また、青木さんは「風と語り海と語り、自然と直接対する能力は、縄文人の方が、はるかに秀れていたに違いない。その縄文人に、何で太平洋の渡れないことがあるものでしょうか」とも言及している。
アニメ『ヴィンランド・サガ』の舞台は紀元1000年代のヴァイキング時代であるが、ヨーロッパから大西洋を渡った西に、ヴィンランドという戦争も奴隷もない土地があると伝えられている。一方、縄文時代といえば紀元前の話だ。縄文人は太平洋の東に希望の土地があることを知っていたのだろうか。
この夏、海に行く予定ある?
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