みなさん、こんにちは。
前回まで、広告デザインと、コピーライティング、そして、マーケティングとの関係性について、お話ししてきました。
広告デザインを制作する際、デザイナーは、主にビジュアル面を担当します。
しかし、その他の構成要素であるコピーライティングやマーケティングにも、興味関心を持っていただくことを、お薦めしました。
もちろん、デザイナーは、専門分野であるデザイン力を深めることも大切です。
他の分野との協力で広告が成り立っているからといって、他の分野の方に、頼るようでは、素晴らしい広告はできません。
グラフィックデザイナーは、自分の専門領域を深め、そこで最大限の力を発揮する努力をすべきです。
それを前提にしつつ、同時に、他の制作者と協力して、仕事を進めていく必要があるのです。
これは、デザインの仕事に限らず、他の仕事でも重要なことです。
しかし、私は、パソコンやDTPの登場で、仕事の流れが変わったことが気になっています。
パソコンや、デザイン制作ツールの登場で、作業工程が短縮化、効率化されました。
例えば、昔は、写植の方に頼んでいた文字関係も、今では、パソコンに向かって、自分一人で取り扱うことができます。
写真やレイアウトなども、一つの画面で、ラフからフィニッシュワークまで、全てできてしまうのです。
これは一見すると便利で、良い所もたくさんあります。
私も、そのような機器やソフトの恩恵を受けた者の一人です。
しかし、同時に、制作工程の段階で、他の人とコミュニケーションを作る機会が少なくなってしまいました。
昔は、写植や色指示など、後工程の方との共同作業で、デザインや印刷物が完成しました。
しかし、今では、自分一人で全てができてしまうため、そのような関係性が薄くなってしまったような気がするのです。
そのため、ついつい自分の視野の中だけで、デザインを制作してしまうことがあるのではないでしょうか。
本来、DTPなどの作業工程の効率化は、発想などの考える時間を増やすためのものです。
けっして、デザイナーが楽をするためだけに開発されたものではありません。
DTPなどの登場で効率化され、余裕ができた時間を、ぜひ、有効活用していただきたいのです。
そのために、コピーライティングや、マーケティングへの理解を深め、発想やアイディア創出に、時間をかけてください。
そうすることで、他の人との関係性の重要性を、改めて、見直すことになると思うのです。