みなさん、こんにちは。
今週も、先週に引き続き、原研哉著『日本のデザイン――美意識がつくる未来』(岩波新書)を、ご紹介しています。
今回の本は、デザインの歴史や意義を考えるとともに、デザインが、現在の日本にはたす役割について、解説しています。
第1章は、「移動─デザインのプラットフォーム」です。
ここでは、日本の代表的な工業製品である自動車に焦点があてられています。
自動車のシステムやデザインを語ることで、今の日本のデザインの現状が見えてくるのです。
かつて、車は走るための道具でした。
そこには、ステイタスやスピードなどの、しっかりとしたイメージがあり、それが自動車のデザインにも反映されていました。
しかし、現代の日本では、人々の価値観が多様化しています。
そのため、今までの「自動車」という概念だけでは通用しなくなりました。
そこに新しい価値観、そしてコンセプトを見出すことで、新しいデザインが生まれてきます。
そして、それは日本が生み出した、新たなるものづくりとして、世界に通用するものとなるでしょう。
このように、デザインを考える場合には、現在の状況を見つめ、そして進むべき未来の方向性を見定めることが大切です。
『日本のデザイン――美意識がつくる未来』では、多角的な観点からデザインを考えています。