1月の面会報告 | 金川さんと共にあゆむ会のブログ

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無実の死刑囚・金川一さんを取り戻そう!
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面会報告

(2017年2月1日発行、「歩む会だより」第5号より)

 

1月の面会 (2017年1月6日)

 

●拘置所の処遇について

 

SI.  「以前、金川さんが水彩絵の具で絵を描いていたのは知ってますが、なぜ絵の具を使わないようになったのか、もう一度教えてもらえませんか?」

 

金川.  「以前、色紙を買って細かくちぎって貼り絵を作っていたとき、ちょっと色が足りなかったので、空いた部分を絵の具で塗ったところ「貼り絵に絵の具を使ってはいけない」と職員に禁止された(注1)ので、頭にきて「もう絵の具は使わん!」と言いました。それから絵の具は使ってません。でも、絵の具を買うこと、使うこと自体が禁止されたわけではありませんから、特別購入の申し込みをすれば買えると思います。」

 

SI.  「当局が勝手に規則を変えてしまうのは頭にきますよね。しかし、金川さんには、絵の具などを使って、描きたい絵を描きたいように描いてほしいのです。(今使っている)色鉛筆と絵の具ではやはり鮮やかさも違うでしょう?」

 

金川.  「そうですね。わかりました、やってみます。」

 

●橋本千尋弁護士について

 

金川.  「橋本千尋弁護士さん(注2)が亡くなられたと、この前、山崎弁護士さんが面会に来られたとき言われてましたよ。」
 

SI.  「えっ、橋本さんが亡くなられた! 本当ですか!? 全然知らんかったですよ。この前、年賀状を出したばっかりだったとに!。」

 

金川.  「山崎弁護士さんは、その他には、拘置所の食事などの絵を描いてほしいと言われてました。良いのがあったら庄山さんにも送りたいとも言われてました。」

※この他に、「歩む会だより」第4号を発送したこと。昨年10月10日の福岡での死刑廃止集会の時に、免田栄さんと少し話しができたこと。連れ合いさんとも話ができて「歩む会だより」の発送を快く承知していただき、今回、免田さんに初めて発送したこと。…等々を話したところ、金川さんは「免田さんにはいつまでも元気でいてほしかですね」とのことでした。また、「お年玉という程のものではありませんが」と、熊本県地図を見せて、金川さんが暮らした愛育学園や肥後学園の場所、地震のひどかった地域…などを指して見てもらったところ、金川さんは「懐かしかですねえ」と喜んでくれました。地図は面会後、差し入れました。
 
(注1)その後、獄中者全員に貼り絵が禁止されたということでした。「理由」は「貼り絵の下(=台紙)に『伝言』を書いて郵送しようとした者がいた」という ことだったそうです。
(注2)橋本千尋弁護士は、金川さんに対する1990年4月の上告棄却の後、再審の弁護を引き受けて下さり、事件現場である免田市の現地調査にも参加して下さいました。一昨年の第5次再審請求書にも請求人弁護人として連名されています。 突然の訃報でした。ご冥福をお祈りします。橋本氏の遺志を引き継ぎ、金川さんを生きて取り返すまで頑張ります。

       金川さんの作品 生け花の美しさ(2014.05)