さぼってしまったついでに。
さて、さぼったしまったついでに書いてしまおう。
ジーンズとキャンバスのスニーカーを
一緒に洗濯機のなかに放り込むと、いいかんじにあたりがでるよ。
なあーに、あたりまえのこと書いてんだか。
いやさ、十五歳の感動社にとっては驚きだったんだってば。
教えてくれたのは、いいずかかずえ という娘さんだ。
みんながお仕着せのコートを、制服のうえにはおっているなか
ひとりでモスグリーンのM-51パーカーをはおっていた。
青島刑事をさかのぼること20年も前のことだ。
ザ・フーのピート・タウンゼントが着てたから、と言っていた。
それにツェッペリンやらストーンズの缶バッジをじゃらじゃらつけている。
真っ白のトレトンのテニスシューズ履いていた。
ジョンレノンが履いてたやつだ。
バッリバッリのブリティシュグラムロック娘なわけさ。
それが何故か、のーてんきウェストコーストAOR小僧だった感動社とは馬があった。
んでさ、そのいいずかかずえ曰く。
ポロシャツの襟はたてるな。
ジーンズ以外のパンツの裾はかならずダブル。
スニーカーはいつも真白に。
制服のポケットには何もいれるな。
ワイシャツに糊づけしない。
それから
女のコと歩く時は歩道のあるなしにかかわらず
常に車道がわを歩け。
ドアを押し開けた時に、後ろにつづく人がいたら
ドアをおさえて待っていること。
ほんと、たいせつなことはみんないいずかかずえに教わった。のだ。
そのいいずかかずえが一番最初に感動社を、いいね、と言ってくれたガールフレンドだったのだ。
「あんたの人生なめているようなところがいいね」ってさ。
そして
「人生なめてかかるくらいじゃないと疲れちゃうよね」って続けた。
そんなことぬかしたのを憶えているのかい、いいずかかずえ。
感動社はいまでも人生をなめてかかりながら
ペタペタとビーチサンダルの音をたてながら歩いている。
まだ疲れちゃあいないよ。
