秘密。
ところで、感動社の秘密のことだがプロフィールにしっかりと載っている。
あのこと、である。
こう書くとじつにミステリアスだ。うむ。
いやね、萩原と荻原の区別がつかないことなんだけど。
じっくり考えてみればわかるんだ。
草冠の下のほうが比較的かくっとしてるのが萩で、
草冠の下のほうが比較的にょろっとしているのが荻だってこと。
成田空港国際線
北ウィングターミナルが
突然
アラブ過激派テロリストに占拠されてだ。
そこに偶然居合わせた感動社が
単身立ち向かわなければ
ならなくなった時。
一騎当千獅子奮迅の戦いの末
全身に散弾と拳銃弾をあびながらも
テロリストを倒してゆき、
残る銃弾はチャンバーの
中にたった一発。
最後の最後
テロリストのボスに
その一発をぶち込もうとした時だ。
「ま、待ってくれ
この字はどう読むのだ?
読み方がわからぬまま死んでも死にきれん」
ボスの手には一枚のボール紙。
そこに書かれているのは
荻原
なんてことになった場合。
「う、うーむ、草冠の下がにょろと」
なんて考えているうちにズドンと反撃されかねない。
だからといって
「はおぎゃあわら」
は、と、お、どっちでもとれるような言い方をすると、
「ふざけるな!おまえはそれでも日本人か」
って、ボール紙の裏側に隠したS&WM36で撃ち殺されてしまう。
そんなシュチュエーションがなきにしもあらずだ。
ほんとに、まったくないとは言い切れない。
ほんとにだ。
だから、感動社が萩原と荻原の区別がつかないことは秘密なのだ。
