ヴオルフガング・アマデウス・モオツアルトのコンサート・アリアの日本語版作成し、いつか交響曲に編まんと思ふ。
アリア「愛しや、うましきほむら」K293e
愛(かな)しや、うましきほむら、
我がいとしの君が所為、
さても我が愛や為に、
今生、移り申(ま)さず。
幸(さき)くませ、汝が雄心よ、
いしくも、ひたぶるなる、
今や世はさま変へつ。
アリア「愛の天足らす思ひは」K119
愛の天足(あまた)らす思ひは、
いしくも我れらが力の及ばず、
愛は目交(まなか)ひに、もとな懸かれども、
何どか、我が心には、未だ懸からず、
今は待たな、今は待たな安んじて。
あめつち、我れに、愛を呼ばへば、
我が心、おのづから、これを覚ゆる、
我が思ひは、流れ行く水の如し、
彼れぞ、心を結ぶの神、
彼れぞ。知恵の為す能はじ。