ショスタコォヴィチ・「森の歌」2 | 神鳥古賛のブログ

神鳥古賛のブログ

古典。読めば分かる。

 ドミトリ・ショスタコォヴィチのオラトリオ「森の歌」の日本語版を作成せんとす。


詩はすべて、エフゲニイ・ドルマトフスキイとなり。






     第二曲「御国を森に覆へ」



 なべて国内(くぬち)に呼ばへ、


 風は声を運べ、


 「旱(ひでり)とのいくさ宜(の)りぬ、


 御国を森に覆へ、


 御国を森に覆へ矣。」



 蒸し暑き七月、


 畠(はた)は天(あめ)に焼かれぬ、


 新た世は春めかしう、


 御国を森に覆へ矣、


 御国を森に覆へ矣。



 光、初恋の如、


 白樺の和(なご)し色に、


 麦蒔かな緑蔭へ、


 御国を森に覆へ矣、


 御国を森に覆へ矣。



 我れら田畑守らな、


 世に奇しび示さな、


 地に花を絶やすな、


 御国を森に覆へ矣、


 御国を森に覆へ矣。



 なべて原草はらに、


 ロシアの河沿ひに森を、


 労務者の世来たれり、


 御国を森に覆へ矣、


 御国を森に覆へ矣。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォローしてね…フォローしてねフォローしてね!アメンバーぼしゅう中アメンバー募集中アメンバーぼしゅうちゅう