ハリー・ポッター論 謎のプリンス篇 | 神鳥古賛のブログ

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古典。読めば分かる。

ヴォルデモートの勢力は猛威を奮ひ、魔法界は冬の時代を向かへ、人間界にも実害は及びぬ、思ふに、かゝる事実はなかりけん。

物語は我れを離れて物語として進行せりき、この項に於いては重要と思はるゝ事項を摘出して論ぜんとす。

ハリー・ポッター、ダンブルドア校長に連れられて、ホラス・スラグホーンなる人物に会ひにゆく、こは、魔法界の英雄達を教育したる者なるとぞ。

スネイプは二重スパイたる事を明らかにし、ヴォルデモートによるドラコ・マルフォイを悪の遂行者となさんとする計画を後押しゝ、「破れぬ誓ひ」をもつてドラコを保護せん事を誓ふ。

今期のホグワーツ魔法学校に於ける闇の魔法防衛術の教師には、スネイプこれに就任す、この闇の魔法防衛術の教師とは特別の地位なる如し、ロシアは国際政治に於ける主導権を担ひし事を意味せんか。

即ち、魔法学校に於ける教育の主導権を握りしならん、米合衆国に代はつてハリー達を教育なさんとなり。

ハリー・ポッター、魔法薬の授業に於いて、その魔力ある教科書によつて成功を納め、褒美として「幸運の液体」を受く、こは、成功に導く秘薬なるらし。

さて、これら様々の前提を並べたる上に、次に主題となりたらん、ハリー・ポッター、ダンブルドア校長に呼ばれて歴史の検証に携はらん事を乞はる、その過去の歴史とはヒットラーの事なるべし。

スラグホーンは、ヒットラー、即ち、トム・リドルを教へし教授にして、トムに関する秘密を知りたるべしとなり、このスラグホーンなる人物の実際に於ける何びとなるかは定かならず。

トムも亦た、蛇語を話す者なるとなり、思ふに、こは、ロシア、ソ聯と意志を通ずるを得る者への西側的偏見ならずや。

(参考、神鳥古傳ー新潟篇ー7)