アメリカに無事戻って今日で一週間。まだ時差ぼけが取れず、昼まで寝てしまう日々。夜になると目がギンギン冴えてきて、(元々夜型)気がついたら外が明るくなってきた、というのをずっと繰り返している。おかげで昼しかできない買い物や、銀行に行ったり、なんていうのは全然できない。来週から通訳の仕事が朝9時スタートで入っているので、それまでに何とか直さないと。心は焦るけど、体が言うことをきかない。
日本からアメリカに戻ると毎回こうだ。しかし毎回パターンは違う。年をとるごとに回復が遅くなる。元に戻るまで体がきつい。歳ってこう言うところにも出るんだ。
というわけで、過去3日間、庭とゴミ箱を家に入れる時しか外に出なかった。真夜中に水撒きしたり、パティオの枯れ草を掃いたり。あとは昼と夜ごちゃ混ぜの生活。4日目はコロナのワクチンを、近所のセーフウェイ(スーパー)で打つ予約を入れていたので、ようやく外に出ても良い格好をして、久々に車に乗った。と言ってもヨレヨレのカーキーのズボンと大き目のTシャツを上からダブッと被っただけ。あと日焼け止めはSPF数値の高いもの。これは絶対欠かせない。10月だけど、サンノゼはまだまだ暑い。初夏のよう。
セーフウェイに行って、無事5本目のワクチンを打ってきた。5本目って、本当にこれだけ打つ必要があるのか。あまり他人とは接触しない生活をしているためか、幸いコロナにはかかったことがない。アメリカではみんなマスクしてないし、こんなにたくさん打つ必要あるのかな。でも今回は旦那に 日本にいる時から、アメリカに戻ったらすぐ打てと言われていたので、戻ってすぐmyturn.ca.govに行って検索したら、近くのスーパーで今日開いていたから予約した。
スーパーの中。薬局は奥にある。
打つ前に、ファイザー、モデルナ、どれにしますか?と聞かれた。えーと、と迷うと、今までは何だったの?と聞かれて、今まではずっとファイザーでした、と言ったら、今まで打って問題なかったんだったら、同じのがいいですよ、と言われて、5本目もファイザーにした。今打ってから1時間ぐらい経過したけど、なんともない。短期的な副作用はないらしいけど、10年後、実はワクチンを打った人ほど何とか癌になりやすいことが判明しました、なんてことにならないよね?アメリカだったらありうる。娘はまだ若いから、将来、ワクチンの体への影響がとても気になる、という。
日本で無性に食べたかったのが、エンパナダ。日本の食べ物は美味しいけど、特に体によくないと知りながらも、無性に食べたくなるものがアメリカにはある。ラッキーなことに、今日行ったスーパーの隣と家の近くにエンパナダ屋さんがある。
ワクチンを打つとスーパーの割引券をくれるんだけど、それで買い物して隣のエンパナダ屋さんに行くと閉まっていた。見ると閉店時間でもないのに。嫌な予感。コロナで業績が立ち直らず、閉店?そういうお店は多いから。コロナの最中は持ち堪えても、終わった今になって埋め合わせができず、事後閉店するところもあるから。もしそうだったら、とても残念。お店の窓には、Help Wantedと大きな文字で書いてあったから、もしかしたらその時間帯に来てくれるアルバイトの人が見つからなくて、それで店を開けないのかも。そうだったらいいんだけど。だとしたら、この店に行けば、ろくろく面接もしないですぐ雇ってくれそう。猫の手も借りたい状態だったりして。
なので、もう一つのエンパナダ屋さんに行った。両店はそんなに離れていない。エンパナダ好きの私は、いい所に住んでいるという事だ。
お店に入って、家に持って帰る分と、その場で食べる分を買った。その場で食べる人は、温めてくれる。
テーブルは外にある。外に出て、本を読みながらエンパナダにかぶりついた。ちょうどいい具合に温めてある。今日も昼まで寝ていたので、起きて、用意して、アポイントに間に合うようにすぐ出てきたから、何も食べていなかった。だから余計お腹が空いていて、すぐ食べてしまった。(写真撮るの忘れた!食べてからブログ記事を書こうと思ったこともあるけど。)
アメリカには一人スペースはないと書いたけれど、これが一番近いのかな。私が座って食べている間に、私と同じぐらいの白人の女性と、3人のスペイン語で話している男子高校生と、テスラに乗ってきた、白人の二人の小さな子供とお母さんが前のテーブルに座った。
おいしそうだったので、デザートにプリン(スペイン語でフランという)も買った。おいしかったけど甘かった。やっぱり。
外でエンパナダを食べていると、すぐ隣の駐車スポットに軽トラックが入ってきて、運転席から看護師の青い制服を着た、大柄な、ひげを生やした30代ぐらいの男の人が出てきた。彼は私のテーブルの前を通るときに、「この店のはおいしい?(Is this place any good?)」と聞いた。私はもぐもぐしながら、「うん、おいしいよ。」と言った。彼は「そう。じゃあ様子を見に行くとするか。」と言って、中に入って行った。しばらくして出てきて、「50ドル分も買っちゃったよ!」と言って、大きな袋をあげて見せた。「おいしいからその価値はありますよ、きっと。」と言ったら、「9歳の息子が気に入るかどうか。」と言って、彼はトラックに乗って去って行った。
私も。
50ドルもしなかったけど。
ビーフとチキンとパイナップルの入ったハワイアンエンパナダ。中南米で本場のエンパナダを食べるときは、中は牛のひき肉だ。横にあるのは、この店特製のソースで、シラントロとオリーブオイルと玉ねぎはわかったけど、そのほかは謎。材料がわからないので、自分では絶対作れない。だけど、これがあるのとないのとでは味が違う。病みつきになるソースだ。ほかのエンパナダ屋さんは、こういうソースは付いてない。
もう一つのお店も次回行ったときは開いてるといいけど。