これは公式なサイトではありません。アメリカドラマ好きの作者が、ドラマを見た後に、記憶を頼りに、個人の記録として書いているものです。ハプニングの詳細、固有名詞、時系列は誤っている場合が多くあるかもしれません。複雑なストーリーは分かりやすくするために、変更、簡素化してあります。

 

放送期間:2013年7月~10月

Sons of Anarchyや、American Horror Story, The Americans などを放送しているケーブルチャンネル、FXで放送されたドラマ。FXで放送されるドラマは、暴力的だったり、生々しいシーンが多かったり、普通のネットワークチャンネルでは放送できないような大胆なドラマが多い。
このドラマもそういう暴力的なドラマだ。
あまりにも暴力的すぎるせいか、主人公のキャラクターが今一好感が持てないせいか、2シーズンで終わってしまった。
以下、半分まで一気に見てしまって、記憶を頼りにあらすじを書いたので、思い違いをしている箇所があるかもしれない。

 

主人公は、アメリカ側エル・パソの刑事、ソニアと、メキシコ側チワワ警察のマルコ・ルイス刑事。このまったく、アメリカ、メキシコと国境の反対側にいる警察同士が合同で捜査することになったのは、ある晩、メキシコのフワレスとアメリカのエルパソを結ぶ橋の真ん中にある、ちょうど国境線上に女性の死体が横たわっていたからである。よく見ると、この女性の体は上半身、下半身、半分に切断されていて、上半身は国境線のアメリカ側、下半身はメキシコ側に置かれていた。そして、もっとよく調べてみると、上半身と下半身は別人のものであることが判明した。上半身は、移民に反対していた、アメリカ判事のもの、下半身はフアレスに住んでいる若いメキシコ人女性で、娼婦をしていた女性のものだった。
この遺体が発見されたとき、アメリカ側ではエルパソのソニアが呼ばれ、メキシコ側ではマルコが現場に呼ばれた。どちらがこの事件を担当するかで、少しもめ、その間普段互いの国境を越えようと車でごった返している橋が一時通行止めになってしまった。

中には、主人が心臓発作を起こして、急いでアメリカ側へ橋を渡りたいアメリカ人夫婦がいた。このことで通行止めになってしまい、困り果てていたところをマルコが同情して、犯罪現場だったが、端っこの方を通過させてあげた。このことに関して、ソニアはメキシコ警察にマルコの苦情を入れた。足止めを食ってしまって、急いでアメリカの病院に担ぎ込んだものの、この主人は死んでしまった。このアメリカ人夫婦は、エルパソの大富豪で、主人はカールス、妻はシャーロット・ミルスライトという。

ソニアとマルコ

 

 

ソニアは完ぺき主義で、捜査もきちんとやらないと気が済まない。マルコは、メキシコの警察が経てしてそうであるように、死体の1つや2つ、誰も意に介さない、という。それに「署長もあまり調べるな、というんだよ。そのほうが楽だからさ。」。フアレスでは、年間250人の15歳から20歳のきれいな女性が行方不明になる、という。今回の女性もその一人にすぎない、と。「楽ってどういうこと?そんなの間違ってるわ。いい加減すぎる。」とソニアは言う。

判事の下半身が見つかった。エルパソの高速脇の砂漠の中に、乗り捨てられている車の後部座席にあった。車の持ち主を調べてみると、エルパソ新聞の落ちぶれ記者、ダニエル・フライのものだった。

ダニエル・フライ

 

ダニエル・フライは、昔は優秀な新聞記者で、大きな都会の新聞記者を務めていた。ところが、何かあったのか、どんどん落ちぶれて行き、エルパソ新聞に飛ばされ、毎日ろくな記事も書かずに、アルコール漬けになっていた。
ある日、自分の車に乗ると鍵がかかってドアが開かなくなり、閉じ込められてしまった。後ろを見ると、爆弾が置かれていた。
なぜ狙われたのかわからなかった。爆弾班が呼ばれ、スイッチを外そうとしたが、できず、爆破すると思ったが、不発だった。犯人がいたずらをしたのだ。爆発するはずだった携帯・タイマーにはメッセージが録音されていた。「エルパソには年間殺人事件が5件起きる。フアレスには何千と起きる。なぜだ?橋を渡っただけで、なぜ一人の白人女性の命の方が、何千のメキシコ人の命より貴重になるのだ?エルパソはどこまで顔をそむけることができるか。これは手始めに過ぎない。これからもっと面白いことが起こるぞ。」メッセージは連続殺人予告だった。

マリア

 

アメリカ人が運転する家畜トラックに10人の違法メキシコ人たちが乗っていた。途中、砂漠の真ん中で降ろされてしまった。10人の中には一人、賢く、強い女性、マリアがいた。10人は強く運転手に抗議したが、アメリカ人の運転手は取り合わなかった。仕方なく10人は砂漠を歩き始めた。
砂漠を徒歩で渡るのは、灼熱の太陽が厳しく、人々は水を欲してさ迷い歩いた。途中女性のベールをまとった骸骨が飾ってあり、その足元に水が置いてあった。人々は争ってその水を飲んだが、強い女性がはっと気が付いて、「飲んだらだめよ。こんなところに水があるわけがない。この水には毒が入ってるわ。」と言って、人々に警告したが、人々は聞き入れなかった。
しばらくして、水を大量に飲んだ人々は、全員死んでしまい、女性だけがかろうじて生き残ったが、女性は弱っていたので、高速まで這って行った。そこで、犯人らしき男に拾われた。

フライは警察に呼び出され、メッセージを聞かされ、「お前が犯人か?」とソニアとマルコに取り調べを受けた。フライはメッセージを覚えて、記事にした。
編集長は、フライとメキシコ人の新人女性記者、エイドリアナを組ませ、二人でこの件をもっと追究して、特ダネとして記事にするよう、命じた。
フライとエイドリアナが外に調査に出ているときに、犯人からフライの携帯に連絡が入った。それは数字の羅列で、その数字を集中して考えろ、と犯人は言った。エイドリアナがそれが、GPSの座標だということに気が付き、二人でそこまで行ってみた。
それは、移民たちが毒の入った水を飲んで死んでいる場所だった。フライたちはすぐ警察に連絡した。

 エイドリアナ

ソニアとマルコ

ソニアとマルコは犯人から2度目のメッセージを受けた。ビデオメッセージで、「(下半身の女性のほう)クリスティーナ・フエンテスは14か月前に死んだ。誰も彼女がいなくなったことに気が付かないし、警察も捜査はしなかった。」というものだった。

ソニアとマルコは、フライから通報を受けて、すぐ現場に向かった。現場は砂漠と谷に囲まれた場所にあった。ソニアと、マルコは谷に登ってみて、現場を見下ろした。「犯人はここに立って違法移民たちが水を飲んでるのを見ていたはずだわ。一人生き残ったのを見て、道路わきに行って、彼女を拾ったのよ。」ソニアが言った。また見回してみると、近くにトレーラーがポツンと置いてあった。「あれの持ち主に話してみましょう。」

シャーロット

 

橋の上で、救急車に乗っていた夫を、アメリカの病院に運んだが、間もなく夫を亡くしてしまったシャーロット。彼女が家に戻って、夫の持ち物を見ていると、携帯電話がいくつか出てきた。一つを取って、最後にかけたところに電話をしてみると、中年の女性の声だった。
シャーロットが、馬師のシーザーに問いただしたところ、シーザーは始めは否定していたが、強く聞くと、シーザーは敷地の納屋の地下までシャーロットを連れて行った。シャーロットはそんなところがあるのを知らなかった。そこは地下に掘ってあるトンネルだった。
トンネルは、メキシコまでつながっているようだった。夫は、違法にメキシコ人たちをアメリカに密輸する仕事をしていたのだ。
中には白骨化した死体もあった。シャーロットは「こんな気持ち悪いもの、ふさいでちょうだい。」とシーザーに命令した。「奥様、それはやめたほうがいいです。」シーザーは反対したが、シャーロットはきつく命令して、トンネルの入り口に板を打ちつけて塞いでしまった。

しばらくたって、カウボーイハットをかぶった男が、「お見舞い」と称して、グラタンを持ってきた。「もしかして地下のトンネルのことですか?」とシャーロットがたずねると。そうだという。「生前、お宅のご主人と私のクライアントは一緒にビジネスをやっていました。これからも継続したい、とクライアントは考えています。」「「私は地下のトンネルはもうなくしたいんです。そうお伝えください。」シャーロットは男にそういって、追い返した。
あとで、グラタンの底が二重になっていて、札束が入っているのを発見し、シャーロットは弁護士のところに行って、札束を突き返した。

ある日シャーロットがランチ(馬牧場)に戻ると見知らぬメキシコ人の女性が馬を見ていた。「あなたが、この前の弁護士が言っていたクライアントですね。」シャーロットは話しかけた。「ええ、そうよ。女同士話し合いたいと思ってやってきました。」「トンネルの話でしたら、もう続ける気はありませんから。私の主人は私の思っていた人じゃなかったんです。」「そりゃそうでしょうとも。どうやら、あなたは怖いのね。子供の時貧しかった。やっとここまで上り詰めて、手に入れた物を失うのが怖いんでしょう?それは私も同じよ。私たち一緒にやっていけると思うの。二人で成功しましょう。」その女性、ガブリエラは言ったが、シャーロットは、「これからは主人の影の部分とは関わりたくないの。トンネルは閉鎖します。」ときっぱり言った。女性は「わかったわ」と言って帰って行った。
数日後、シャーロットの持ち物の、高価な馬が殺されて、玄関に首がつるされていた。シャーロットは仕方なくトンネルをまた開けるように、シーザーに言った。

 ガブリエラ

フライとエイドリアナが、行方不明になった女性と一緒に国境を越えようとしていた夫婦がいることを突き止め、フアレスまでその人たちに会いに行った。その時、フライの携帯に犯人からかかってきた。「1ミリオンくれたら、女を解放してやってもいい。4人の人物に払わせろ。サミュエル・ホルステッド、ブローディー・モス、バズ・ラーソン、そして、カール・ミルライトだ。」「よしわかった。検討してみる。」4人ともエルパソの大金持ちだった。

スティーブ・リンダー

 

トレーラーの持ち主は、スティーブ・リンダーいう。ソニアとマルコはリンダー¥を警察に呼んで、いろいろ質問攻めにした。しかし、犯人だという確たる証拠がなく、釈放された。

スティーブ・リンダーは、エバという娼婦を仕事から呼び出し、トランクに入れて、フアレスからエルパソに入り、自分のトレーラーに連れて行った。エバは抵抗し、逃げ出そうとしたが、トレーラーが砂漠のど真ん中にあって、もう暗かったので、逃げきれなかった。「ここにいれば安心だ。」スティーブは言って、エバの服を脱がせ始めた。エバはしくしく泣いた。
そのエバを探している男がいた。カルテルの者だろうか?相当な乱暴者で、エバの行方を追って、エバと接触のありそうな人に聞きまわり、知らない、というと、殴ったり、首を絞めて殺したりした。
次の朝、スティーブは、エバの服と、身分証明書を外のドラム缶に入れて焼いた。

数日後、スティーブはエバをトラックの助手席に乗せて、ある、貧しい、自給自足の牧場に連れて行った。そこにはみなりの乏しい、白人の男性がいて、二人を出迎えた。スティーブはエバを降ろして、彼に紹介した。「さあ、今日からここで暮らすといい。ここでは仕事を与えられ、皆で共同生活をするんだ。隔離されたところにあるから、彼はもう君を見つけられないよ。」スティーブはエバに言った。「ありがとう。あなたにどうやって払えばいいの?」エバは言った。「金は要らないさ。ただ、キスしてもらえれば。」「それだけでいいの?」エバはそういって、スティーブの頬に軽くキスをした。「ありがとう。覚えておくよ。」スティーブはそういって帰って行った。

事件

 


その時、人質になっていた女性、マリアが砂漠の真ん中で、手足を結ばれ、猿轡をされ、横にされてもがいていた。その様子がインターネットで公開されていたが、広い砂漠の中のどこにいるのか、わからない。
ネットに流したのは、フライだった。犯人はフライにビデオを送ったのである。

身代金を払うように要求された4人のうち、1人はシャーロットの夫だった。シャーロットは警察に出向いた。警察にはマルコとソニアがいて、事情を聞こうとした。シャーロットは橋の上で救急車に乗っていた主人を通してくれたマルコとだけ話したい、と言った。のち、マルコはシャーロットを家まで送り届けた。
シャーロットは「あなたは、私が一番つらい時に、私にやさしくしてくれた。」と言って、マルコにキスをした。マルコはそのままシャーロットのところで過ごした。

事件は、誘拐事件になり、連続殺人犯が、アメリカ人に対して身代金を要求してきたことから、FBIが取り仕切ることになった。マルコと特にソニアは大いに不満だったが、連邦政府レベルの事件に発展したのだから仕方がない。ソニアはあきらめて、ビデオの分析に徹し、砂漠に縛り付けられているマリアがどこにいるのか見極めようとした。マリアは厳しい太陽の日差しに何時間もさらされて、だんだん弱ってきているのが見えた。

FBIは政府の資金から1ミリオンドルを輸送してもらうことにした。金の引き渡しの時に犯人を捕まえようというのである。マルコとソニアはそんなやり方ではつかまりっこないと大いに反対したが、FBIの連中は聞き入れなかった。金はなかなか届かなかった。
そんな時に、マルコの携帯にメキシコのカルテルのボスから外に出て来い、という連絡が入った。マルコは、建物を出、外に停めてある黒いバンに乗った。中には、カルテルのボスのファウストがいた。「ビデオを見た。白人のアメ公たちが、メキシコ女が死んでいくのを何もしないでただじっと見てるのだと思うと、悔しくてたまらん。この金を使ってくれ。ミリオンドルある。合法な会社から出した金だ。奴らが調べても大丈夫だ。アメ公たちはお前を信用している。見かねたメキシコ人からの寄付だと言え。」「アメリカの警察がじっと国境を見張ってるというのも嫌な気分でしょうからね。」マルコは言った。「うまいことやれよ。それじゃないと、お前の妻と子供が住んでる場所は知ってるんだからな。」ファウストは言った。

 ファウスト


マルコはその金の詰まった、車輪のついたトランクを署に持ち帰って、心配しているメキシコ人からの寄付だ、と言った。FBIはメキシコの金を使うのを嫌がった。「だいたいこんな出所のわからない金を使うわけにはいかない。」「ちゃんとした会社だ。調べてくれ。それより、早くしないと彼女は死んでしまうぞ。そっちのお金はいつ来るかわからないじゃないか。」マルコが言うと、FBIはしぶしぶ承知した。「俺が持ってきた金なんだから、俺も引き渡しに行く。」マルコも無理やりついていくことになった。フライを呼んで、FBI捜査官二人とマルコがFBIのバンに乗った。

署に残ってビデオを見ていたソニアはあることに気が付いた。すぐ署長を呼びに行って、耳打ちした。「彼女の居場所が分かったわ。」ビデオをよく見ると、石油ポンプの影が映っていた。マリアはどこかの石油ポンプのそばにいる。署長が限られたポンプの場所を全部知っていたので、二人で一つ一つあたってみた。マリアは3つ目のポンプの前にいた。ソニアが脈を触ってみると、ぐったりしていたが、生きていた。「よかった。」

一方、マルコたち。FBI捜査官の一人(ゲドマンという)が、犯人の指示通り、金を持ってバーに入った。間もなく連絡が取れなくなった。その時、マリアが見つかった、という連絡がマルコに入った。「よかったなあ」フライはにこにこした。
と同時にバーの中に入った捜査官と全く連絡が取れなくなった。FBIはバーの中に入った。捜査官はいなかった。「ここにいた男はどこに行った?」マルコがバーテンダーに聞いた。「知らねえよ。裏口から出て行った。カウンターに金の入った封筒があって、その中に携帯が入ってたんだ。その男に渡せって書いてあった。メッセージを見て、その男は真っ青な顔して出て行ったぜ。」後を追ったがどこにもいない。
バンの中にいるフライに犯人からテキストが入った。「バンの南側の路地裏。」フライは黙ってバンから出た。「ごみ箱」とテキストが入った。フライがあけると捜査官の体が投げ込まれていた。「誰か来てくれ!」
マルコは犯人を追って、建物の地下室に入った。後ろから殴られ、銃を頭に突き付けられた。「家族がいるんだ。殺さないでくれ。」マルコが言うと、犯人はマルコを殴って気絶させた。
マルコはソニアと署長に起こされた。マルコの隣には、金の入ったトランクと、ビニール袋が置いてあった。ソニアたちが開けてみると、金を渡しに行ったFBI捜査官の首が入っていた。そして、橋の上に置かれていた下半身の持ち主、クリスティーンが写ったビデオが入っている携帯がビニールの袋に入っていた。そのビデオは前犯人が送ってきたもので、見たことがある。しかし、これはもっと先が写っていて、それはこのFBI捜査官がクリスティーンの客として、クリスティーンの体にのしかかっているところだった。

ソニアは発達障害なのか、本当のことをずけずけ言う。マルコの家を突然訪れて、「ゲドソンは毎週あの娼婦のところに通っていたみたい。だから頭を切り落とされたのよ。」と言った。マルコの家には小さな子供もいて、ちょうど夕食時だった。マルコは困って、「まあ、とりあえず入ってくれ。子供の前で事件の話はしないでくれ。」と言った。ソニアは夕食を振る舞ってもらった。家族の前で、「マルコ、あなたシャーロット・ミルライトのところに財布を忘れて行ったわよ。」と言って、財布を渡した。マルコはぎょっとした。
ソニアが一口食べたきり、全く食べようとしないので、マルコの妻が、「お口に合いませんか?」と聞くと、ソニアは「おいしくないので。」と答えた。マルコは黙って怒っているようだった。
夜、妻が「財布を忘れるなんて、あなたその人と寝たのね。」とマルコに言った。「書類にサインをしてもらいに行っただけだ。」とマルコは言ったが、「そんなことだけで、財布を忘れるなんておかしいわ。出て行って。」と言って、マルコは家を追い出された。

リンダー
男がリンダーを見つけて、エバを返せ、と言った。それはできない、というと、男はリンダーの首を絞めて殺そうとした。リンダーはそのときたまたまアイロンを手に持っていたので、それで男の頭を何回も殴った。男は床に倒れた。その時マルコが訪ねてきた。リンダーは玄関を少し開けて二人は話した。「リンダー、お前は人助けをしている、と言ったな。誰か今助けているのか?お前はフアレスに先月12回も行ってるな。そんなに行く白人はいないぞ。理由を言わないなら、突き止めてみせる。」とマルコは言った。リンダーが黙っているので、マルコは去っていった。リンダーは部屋に戻って、男の頭をもう一回アイロンで殴ってとどめを刺した。リンダーは男を絨毯でくるんで捨てようとしたところを、ファウストに見つかって、ファウストが死体を引き取った。
ファウストは男の死体にナイフをたくさん刺して、町の電柱につるした。ファウストは、女を追いかけて、アメリカにわたり、いろんな悪さをしたこの男はメキシコ人の恥だと言って、許さなかったからだ。同時に、ファウストの気に入らないことをするとこうなる、というファウストの町民に対しての見せしめだった。

事件
マリアが目を覚ました。マルコとソニアに、「メキシコには戻さないで。ヒューストンに子供がいるの。」とスペイン語で言った。「そうか。政治亡命を認めてもらうまでは何も話すな。」とマルコはスペイン語で言った。「何を話してるの?」ソニアがいらいらして聞いた。「亡命したいそうだ。」マルコが言った。ソニアは顔をゆがめた。

マルコは、フライのオフィスに行って、こっそりフライの携帯を盗んだ。それをソニアに渡した。ソニアは犯人からかかってこないかと待っていた。犯人はかけてきて、それがソニアだとわかると、今度は警察のソニアの電話にかけてきた。「どうやってゲドマンとクリスティーンのビデオを手に入れたの?」「特に難しいことはない。多くの人間が知っていたからな。奴らは知っているのに何もしなかった。組織で隠しているのだ。」犯人は言った。「組織って?FBIのこと?」ソニアが聞き返すと犯人は切ってしまった。

Part 1終わり