予告編(トレーラー)を見たときから見たかった、スピルバーグのDisclosure Dayを今日、6月16日に観に行った。期待を裏切らない映画だった。
スピルバーグの宇宙物は本当に久々だし、映画そのものもあまり売れたのはずっと出していなかったから、このDisclosure Dayに対しての期待度は大きかった。
Disclosureとは、開示とか、公開とかいう意味。トレーラーだけ見ると、何を公開するのかよくわからなかったが、映画を見てなるほど、とわかるようになっている。
封切されたばかりなので、あまり詳しくかけないが、予告編を見ると、エメリー・ブラントが天気予報士で、放送中突然意味不明な、舌を鳴らすような音を出し始める。地球上で話されている何語でもない。喉の奥から出る、コロコロっという音。テレビ局のスタッフたちはあっけにとられる。あまりにも異様なので、一気にSNSに流れて、炎上した。
誰も彼女が何を言っているのかわからなかったが、一人だけ、わかる男がいた。彼には全く普通の英語に聞こえるのだ。ビデオをガールフレンドに見せて、「何と言っているかわかる?」と聞くと、ガールフレンドは「何言ってるの?全然わからないわ。変な音出しているだけ。」と答えた。男は「僕はわかるんだ。普通の英語に聞こえるんだ。」という。
予告編でここまで見て、見たい、と思った。
Emily Blunt
主演はエメリー・ブラント、エメリー・ブラントの言葉がわかる男役にジョッシュ・オカナー、Colin Firth、最近よく売れているColman Domingoが出ている。スピルバーグなので、その他有名俳優多数出演。スコセッシみたいに、声がかかるだけで名誉なので、出演を依頼されて断る俳優はいないだろう。
エメリー・ブラントは説明するまでもなく、今最も売れている女優さんの一人だ。最近だと、Devil Wears Pradaに出ていた。ちなみに、1のときはあまり有名じゃなかったのだが、今はすごく有名で、映画、ドラマにたくさん出ている。私は特にThe Quiet Placeの彼女が好きだ。
Emily Blunt
エメリー・ブラントが演じる女性の言葉がわかって、のち彼女とは深い関係があることを知るジョッシュ・オカナーは、最近よく見るようになって、売れてきている俳優さんだ。このスピルバーグの映画に準主役で出たということで、これからますます売れていくだろう。オカナーの印象が強いのは、The Crownのチャールス皇太子役。あの時は、ねそっとして、優柔不断な皇太子を演じていたので、その印象が強くて、Zendaya主演のテニス映画、The Challengersにも準主役で出ていたのだが、あまりにもThe Crownの時の役柄と違っていたので、ずっと後になるまで同じ俳優さんだと気が付かなかった。この俳優さんはイギリス人だが、The Crownの時は、めちゃくちゃイギリス英語だったが、The Challengersや、この映画では全くのアメリカ英語なので、それで同じ俳優さんと気が付かなかったのかもしれない。アクセントを使い分けることができ、出る映画ごとに役柄が全く違うのにそれに対応できて、違う映画に出たら彼だとわからない、ということは、彼に演技の才能がある、ということだから、これからもいろんな役柄の映画に起用されるだろう。将来有望な俳優さんだ。
Josh O'Connor
Colin Firthは説明する必要がないぐらい有名な、ベテランイギリス俳優で、出演映画、ドラマが多数あるので、詳しい説明は省く。
Colin Firth
最近よく見るようになったのが、Colman Domingo。私がこの俳優さんを初めて見たのが、Fear the Walking Deadのビクター役で。よく知らないが、このドラマより前はあまり知られていなかったんじゃないか。今は、彼の主役の映画もあるし、Euphoriaでも、Rueの世話人(mentor)として出ているし、この前見た、マイケル・ジャクソンの映画でも、マイケルのお父さん役で出ていた。結構大きな役だ。この俳優さん、結構年を取っているので、今どんどん稼いだ方がいいと思うけれど、どうやら今すごく人気があるし、スピルバーグの映画でそこそこ大役で出ているので、これからもいろんな映画、ドラマに出てくるだろう。個人的には、こんなに大きな役に抜擢されるほど演技上手かな、と思うけれど、業界ではそういう評価なのだろう。
Colman Domingo
この映画には、ジョッシュ・オカナーのガールフレンド役としてEve Hewsonという、最近見かけるようになった、若い女優さんも出ている。彼女は、The Perfect Coupleという、特にブログを書くほどでもなかったけど、一時期ネットフリックスで流行っていたので見たドラマでも主役を演じていたのだが、そのドラマを見たときも、「この女優さんどこがいいの?」と思った。特に美人でもないし、スタイルもよくないし、演技上手とも思わない。表情も暗い感じ。このスピルバーグの映画でも結構大きな役で出ていて、やはりどうしてこの女優さんが起用されたかわからない、何か私が気が付いていない、いいところがあるのか?と思っていたら、この映画の宣伝で、トークショーに出ていてわかったのだが、あの超有名歌手Bonoの娘だった…。美は主観的だから、見る人によってはずいぶんと美人に見えるのかもしれないし、演技上手にも見えるのかもしれないが、親の七光りじゃないかなあ。アイルランド人だ。
Eve Hewen
当たり障りのない程度に話すと、この映画も宇宙人が出てくる。もう何年も前から宇宙人が地球に到着していて、アメリカ政府がそのことを隠していた。その証拠映像があるのだが、それを人々に公開すべきと考えているグループがいて、アメリカ政府はそれを阻止しようとする、というのが基本的な物語だ。ジョッシュ・オカナーが演じている男は大学の時に突然特殊能力を発揮する。その特殊能力というのは、数字や、数学が話し言葉のように理解できるということと、話せない言語でも、すべての言葉が頭の中に英語になって入ってくる、というものだ。エメリー・ブラントが演じている女性は、テレビ出演しているときに、宇宙人の言葉を含める、すべての言葉を話せるようになる。ただ本人には外国語も宇宙語もすべて英語に聞こえるし、話しているときも英語を話しているつもりなのだ。さらに、女性は人の目を見ると、その人の人生がすべて見えてしまうのだ。オカナーの場合は大学生の時にこの能力が目覚めた。エメリー・ブラントの場合は、大人になるまでこの能力が発揮されなかったのだ。
二人はずっと前に宇宙人にさらわれて、宇宙船の中でこの能力を与えられたのだった。ただ、家に戻されたときにその記憶が消されてしまって、ジョッシュは大学生になるまで、ブラントは30台になるまでこの能力が脳の中で眠っていた。
いったんブラントの能力が目覚めると、彼女はいろんな人の行動が見えるので、それでジョッシュを探し当てて、二人はそれから一緒に行動することになる。
二人で、過去にあった出来事を振り返る。
スピルバーグは70,80年代に最も売れた監督だし、JawsやETでも、アクションが好きな監督なので、この映画にはカーチェースとか、走っている電車に飛び乗ったりとか、悪者をやっつけるみたいな、ハリーウッドブロックバスター映画的要素があった。私はこういう映画って近頃ないな、こういうのもいいな、またカムバックしたらいいのに、と思いながら見ていたのだが、映画を見終わって娘に感想を聞くと、そのハリーウッド映画的なところが「古い」と感じたそうだ。あと登場人物がみんな古い、と思ったそうだ。確かに近頃の人がああいう反応や、考え方をしないかもしれない。
近頃の映画には、夢とか、ハッピーエンドとか、大掛かりなセットを見て気分が晴れる、とか明るさなどが少ない気がするし、今の時代、戦争や、不公平や理不尽がいっぱいあって、暗くて、希望がないので、昔の勧善懲悪や、ハリーウッド要素を盛り込んだ映画を復活させて、人々に明るい希望や、厳しい現実からの逃避、気晴らしをもたらしたらどうだろう。
あと私はいろんな形のを見慣れているからか何も思わなかったけど、娘は宇宙人が気持ち悪かったそうだ。ぬるぬるしてそうで、目が気持ち悪かったそうだ(少しおかしい)。Close EncountersやETみたいに、この映画は宇宙人に好意的なので、「気持ち悪い」と思われたら、実際に存在していたら、宇宙人が迫害されるかもしれないし、そう思われたらスピルバーグも嫌だろう。やっぱり昔の感覚は、今の人には受け入れられないのかな。
昔の映画をカムバックさせたらいい、と思うこと自体、私も年を取ったのかもしれない。
数か月前に見たHail Mary Projectで出てきた宇宙人は、全く違う形をしていたが、あの映画と比べてどっちがよかった?と聞いたら、Hail Maryのほうがよかった、と娘は言っていた。確かにRotten Tomatoesでも、Hail Maryのほうは94%で、この映画は81%なので、世間一般では同じような評価なのかな。私はHail Maryは確かによくできてて、いい映画だと思ったけれど(宇宙で起こるし)、この映画も最初から最後まで十分楽しんでみた。








