本当は昨日(2/17)に書こうと思っていたのだが、このわたくしのことである。

頭の中がどうもかたづかず、イーディちゃんの話をスンッと書いてはみた。

 

 

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ウボァーーーーービエーーーーー!!

行ってきました初日の初回上映観てきました

「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」!!

初日とはいえ平日午前中。一応早めに行きましたが並ぶほどのこともなくスムーズに入場。激混みだったら嫌だなあと思ってはいましたが、これはこれでちと寂しい(わたくしが行った映画館は座席指定がなかった)。でも限定特典の「ハイキュー!!33.5巻」もらえたし美麗パンフも買えました。売店ではグッズが大量に展開されていました。ステーショナリーやバッジ、アクリルスタンドなどがメインで、わたくしここら辺は熱心に集めていないのでとりあえず眺めるだけ。ここもまたおひとり様2点までの購入…種類多すぎて選ぶの無理じゃね?問題勃発していましたが、転売ヤー対策ということなのでしょう。通販するという手もあるしね。

席に着いてしばらくしたらなんだかんだで場内はほぼ満員。

そして、待ちに待った上映!

 

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いい年こいたおなごがよ?原作でとっくに物語の結末わかってるのによ?

必死で泣いてるの隠してましたタハハ

原作にちゃんと沿った展開、そしてファンが見たい名場面をこの上なく演出してくれていて、いつものアニメハイキューの高クオリティでした。

 

カラスと(野良)猫によるゴミ捨て場での縄張り争い。

主人公の日向が在籍する宮城の烏野高校と、東京の音駒(ねこま)高校は、それぞれのコーチが高校生だった頃からのライバルでした。

そして2人はその後それぞれの高校のコーチとなったものの、直接対決する機会はありませんでした。烏野のコーチであり名将と名高い鵜養一繋が病に倒れ、コート上での再会を心待ちにしていた音駒の猫又育史監督の前に新コーチとして現れたのは一繋の孫である鵜養繋心。彼もまた烏野高校でバレーをやっていて、一繋の教え子でもありました。

一繋が去った後、烏野は弱体化の一途を辿っていきます。顧問の教師もやる気なし。

他校と練習試合をセッティングしようにも弱い高校とはどこも組みたがらない。

それでも3人しかいない3年生が部を守り、主人公たち1年生が入部。新しく就任したバレーボールの知識もなかった顧問教師が音駒の存在を知って必死に練習試合を頼み込んで、音駒との縁が復活することとなりました。

この映画のメインとなった日向と研磨の出会い

淡々と暇つぶしのスマホゲームをしている研磨に、日向は尋ねます。

「バレー、楽しい?」と。

この時研磨は楽しいとは答えませんでした。友達がやってるから…とだけ。

その答えが不服な日向は、練習試合の後別れ際に「バレー楽しいって言わせてみせる!」と研磨に宣言します。

その友達であり幼馴染である音駒の主将黒尾にしても、研磨に対して複雑な気持ちを抱いていました。

黒尾鉄朗。CV中村悠一さんさすがの名演でした

バレーボールをやりたい自分に、ここまで研磨をつきあわせてしまったのではないかと。研磨はこれまでずっと自分の隣にいたけれど、それは実は研磨の本意ではなかったのではないか。

そして、小学生の頃見学していた少年向けのバレーボールチームの練習の見学で出会った猫又監督への恩義。スパイクに憧れるも高くそびえるネットを見上げるだけだった黒尾に、猫又は「じゃあネットを下げたらいい」と言い、黒尾にスパイクを打たせバレーをすることの楽しさを教えてくれたのだ。その恩人が長年のライバルとの再戦を心待ちにしている。だから黒尾は烏野との合同合宿で技術が未熟だった烏野1年生たちの練習を助け、春高バレーでの戦いを実現させようとしていました。

 

そして春高バレー3回戦。

烏野と音駒の「もう1回がない」試合が開始します。

 

「強いスパイクを打てる方が勝つんじゃないんだ。ボールを落としたほうが負けるんだ」という猫又監督の教えを守る音駒は、守りの軸であるリベロの夜久衛輔を中心に

とにかく「繋ぐ」。対する烏野は守りガラ空き上等の全員攻撃でとにかく「飛び」、攻める。決してタフではない研磨はそれを逆手に取って対戦相手をじっくりと観察し最小のモーションから攻撃を繰り出す、時に冷酷な司令塔として日向を追いつめます。会うたびに進化を遂げている日向を、まるで動き回る獲物を狙う猫のように、まるでゲームを攻略するかのように。

 

試合の終わりは、劇的なものではありませんでした。

基本体を動かすことが嫌いで夏の暑さにも冬の寒さにも弱い。根性とか大嫌い。勝敗にはさほどこだわらないひきずらない。そんな研磨にとってある意味皮肉な終わり方だったかもしれません。

だって、この試合の研磨は必死にボールに食らいつき、「バカ!まだボール落ちてない!」と仲間たちを鼓舞し、長い長いラリーによってボールに付着したみんなの汗によってもたらされた結果の勝敗となってしまったから。

 

試合の勝ち負けとは別のところで、日向は研磨に勝つことができました。試合終盤、汗によって滑ってコートに崩れ落ちた研磨がつぶやいた言葉。

梶裕貴さんの声でこのセリフを聴けて感無量の一言

 

自分の感情をめったに出さない研磨の一言が、日向の耳に届きます。

「バレーが楽しい」とついに言わせた!2人だけの小さな勝負もここで決着がついたのでした。

 

そして、試合終了後敗者としてただコートに立ち尽くしている黒尾に、研磨が言います。

黒尾が長年心の底に抱えていた疑念とある種の罪悪感のようなものがすっきりと消えた瞬間でした。黒尾が流した涙はきっと、負けた悔しさよりもこの言葉を引き出せた試合を戦い抜いた清々しさが勝っていたかもしれません。

 

そして、試合終了後互いのチームが握手する中で、猫又監督と鵜養繋心コーチもまた固い握手を交わします。その様子を病室のテレビで見ていた一繋は、そっと画面に向かって手を差し出すのです。握手するかのように。自分はその場にはいないけれど自分の血を引いた孫が夢をかなえてくれたと満足げに微笑みます。

(正直ここ一番泣けた)

 

映画では語られなかった黒尾と研磨のその後。

 

プロバレーボール選手となった日向とは対照的にこの2人はバレーからは引退します。

黒尾はかつて恩師に言われた「ネットを下げる」べく、日本バレーボール協会競技普及事業部に就職しています。少年時代の自分のように、バレーボールを好きになってくれる人が増えるようにと(リアルでいけば河合俊一さんの部下w)。

元々ゲーム好きだった研磨はゲーム実況主になり、その傍らで大学生の頃から株を運用しつつ、起業してブラジルでビーチバレーの修行をする日向と契約し、スポンサーとして日向を応援することとなるのです。

2人揃ってバレーボールという競技にその後の人生に大きな影響を与えられ、競技そのものから離れても関わっていく姿が後日譚として原作で描かれています。

 

 

この日わたくしはこういうこともあろうかと予め大きなマスクをしていったのですが、正解でした…上映後泣いた痕跡をなるべく隠し、ロビーに出てみると…

ロープで仕切られるほどのたくさんの人が次の回の上映を待っていました!!

まるで浦島太郎になったような気分でその様子を見ていたわたくしw

売店も大盛況!今作は上映時間が85分と短いため、制限がかかっても捌ける!ラーメン屋のごとき回転率で、観客動員数と売り上げ稼げるかもしれませんね。

そんな人々の横を

「いやぁ~年取ると朝が早いもんでね、アッシはここらで失礼しやすぜゲヒヒ」

と心の中で軽く自虐しながら(なんで?)通り過ぎておきました。

 

試合の勝敗については、前々シリーズの白鳥沢学園との春高出場を賭けた地方大会の決勝戦のほうが泣けたかもしれません。いつかブログに書いた「白布賢二郎くん」の負けてベンチに戻るときのシーンとか…(豊永利行さんの演技沁みました)

今作はそういう涙とはちょっと違う、どっちが勝っても悔いが残らない、いや残るんだけどみんなの心にそれぞれ何らかの形でケリがついた試合だったように思うし、どこか爽やかな余韻に浸れました。

 

 

…アッ、ヤベ!!

延々と書きすぎて、音楽の話一個もしてない。音楽ブログとか言ってるくせにね。

1月まったく更新できていなかった分あと数日は連投する予定なので、それはその時にでも。